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多様な役割を果たす動物園のいま

2015.12.16

提供元:マイナビ進学編集部

多様な役割を果たす動物園のいま

動物園は時代のニーズに沿ってレジャーやエンターテイメント性を帯びてきましたが、東京都では、教育、種の保存、レクリエーション、調査・研究の4つの役割のバランスを意識した動物園を目指しています。

この記事をまとめると

  • 動物園は時代のニーズに沿ってレジャーやエンターテイメント性を帯びて変化している
  • 動物園の信用や信頼がなければ、稀少な動物を貸してもらったり、売ってもらうことはできない
  • 動物園の運営は多様な能力を持った人を必要とする

都庁で聞いた動物園の昔と今

今日は動物園の歴史と変遷について、都庁(東京都建設局公園緑地部計画課)の動物園担当の荒井さんにお話をお聞きしにきました。都庁が動物園と関係あるの? と疑問に思った人もいると思いますが、皆さんが知っている動物園として、例えば東京には、上野動物園、多摩動物公園、井の頭自然文化園があります。それらの動物園は東京都が東京動物園協会に運営を委ねています(正式には指定管理制度という法的に制定された仕組みに置かれています)。
動物園の起源は、ただ珍しい動物を観ることができる場所でした。整備された動物園の歴史は意外に古く、最初の動物園は明治時代にでき、「生きた動物の博物館」という位置付けでした。しかし、時代のニーズに沿って、レジャーやエンターテイメント性を強く意識した施設も生まれてきました。
北海道の旭山動物園など、創意工夫を凝らした施設は、毎年、多くの来園者で賑わっています。この100年でも大きく変化し、これからも変化を続ける動物園について荒井さんにより詳しく伺ってみました。

多様な役割を果たす動物園

リポーター「東京の動物園はどのような目的で運営されているのでしょうか?

荒井さん「動物園には4つの役割があると言われています。1)教育、2)種の保存、3)レクリエーション、4)調査・研究です。とくに1)教育は、東京都ではとても大切な役割だと考えていて、多様な学習プログラムやたくさんのイベントを開発し、実施しています。 2)の観点では、近年、動物を海外から入手することが、とても難しくなっています。規制が厳しくなっていることのほか、きちんとした動物の管理実績や体制が整備され、信用や信頼がないと稀少な動物を借りることもできません。そこで、繁殖させる技術が重要になるわけです」

リポーター「なるほど。ワシントン条約で保護されている動物もいますし、時代が変わる中で動物園をとりまく環境も大きく変わってきたのですね。レクリエーションの観点においてはいかがでしょうか?」

荒井さん「そうですね。レクリエーションにおいても、やはり時代とともに多様化が進んでいますよね。休みの日に家族そろって(特に小さいお子さんがいる家庭)余暇を過ごす場所として 、昔の動物園は非常に効果的に機能していました。でも現代では他の娯楽施設も充実してきており、それらの娯楽施設と競合関係にあり、集客においてさまざまな工夫が必要になってきています」

リポーター「昔は“来たい人が来る”というスタイル だった動物園が、“来てもらうために工夫する ”というスタイル に転換しているということですね」

荒井さん「まさにそういえるでしょうね。『東京ズーネット』というホームページなどでも積極的に動物園の情報を発信しています」

レポーター「来園を促すための取組みの事例として過去にどのようなものがありますか?」

荒井さん「そうですね。夏休みのイベントとして夜の動物たちの様子を見学できる
Night Zooという企画を催したり、鉄道会社に協力してもらってスタンプラリーを催したり、もしかしたら見かけたことがあるのではないかと思いますが、バスそのものにラッピング印刷して広告を出したりしています」

多様な能力が活かせる動物園

レポーター「最後に今後、若い人たちが動物園で働いてみたいと思った場合、どのようなことを学ぶことが重要か教えてもらえますか?」

荒井さん「はい。ぜひ次のことを学ばれると良いと思います」
・変化に富む業界なので非常にやりがいがあります。ご自身が変化を楽しめる力を持つこと。
・見識を広げた後、専門性を高めていくことが重要だと思います。

動物が好きで、畜産学や動物学を学ばれる方はもちろんいるでしょう。でもそれだけではなく、いろいろなことを勉強してください。例えばアート系の分野を学ばれた人は、展示施設の見せ方で力を発揮できるでしょう。情報通信やプログラムなどを学ばれた方は、情報発信の部門で力を発揮できるでしょう。動物のことを専門に勉強した人が主役であることは間違いありませんが、ほかの勉強を通じて、そうした才能も活かせる、多様な能力が活かせる職場です。
農学系の勉強はもちろん大切ですが、少し目線を変えた美術系や理工系の勉強をしてみるのも役に立つと思われるので、興味ある方は学んでみてはいかがでしょうか。

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「動物園の飼育係」
はこんな仕事です

動物園で動物を飼育する仕事。一人で数種類の動物を担当し、餌やり、健康状態のチェック、園舎の掃除などが基本的な業務となる。日々の動物の様子を観察・記録し、わずかな体調変化も見逃さないことが求められる。さらに、ユニークな展示方法で人気を集めるなど、動物の生態に即した環境を整えつつ、多くの来園者に動物の魅力を楽しんでもらえる企画を考えることも重要な仕事となっている。また、動物園で飼育する希少動物の繁殖に取り組むことも大切な役割である。

「動物園の飼育係」について詳しく見る