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漁業に改革。キーワードは『朝どれ!!』

2015.12.04

提供元:マイナビ進学編集部

漁業に改革。キーワードは『朝どれ!!』

2015年9月29日、羽田空港内に九州や北海道の「朝どれ」の新鮮な魚が空輸されその場で加工できる市場が誕生しました。一般の人は入ることはできませんが、この新たな施設が国内外に及ぼす影響は大きなものになると予想されます。いま、テレビ取材をはじめ大きな注目を集めている市場(羽田鮮魚センター)の現在を取材しました。

この記事をまとめると

  • 漁業で地方創生。空港内に史上初水産加工センター開設の価値を解説
  • 地方の海産物を空輸し、空港内で加工することで生まれるさまざまなメリットを解説
  • 良いことづくめでなく水産資源の確保などの課題も提起

地方良し、東京良し、消費者良しの「三方良し」を漁業で実現!

今日は九州や北海道で朝どれ(早朝漁獲)した海産物を、なんと羽田空港内に専用の水産加工場を設置し、鮮魚の流通においてを従来の市場を通さない流通経路を確立しつつある、地方創生ネットワーク株式会社の野本社長にお話をお伺いしに来ました。
普段皆さんが口にする魚のほとんどは、地方や近郊で採れたものを地方市場、東京では築地市場を通じて、多くのスーパーや百貨店、飲食店を経由します。野本さんは、例えば400年の歴史を刻む、築地市場とはまったく違う戦略と戦術で、地方と東京を結び、ひいては世界を結ぼうとしています。
ところで皆さん、口にする魚はどの状態が一番価値が高いか知っていますか? 皆さんの口に入るまで水揚げしてからどのくらいの時間が経過するか知っていますか? 漁師の皆さんはじめ第一次産業に従事する方々の苦労がもっと報われたら良いと思いませんか? 
国が掲げる「地方創生」。地方良し、東京良し、消費者良しの「三方良し」が、漁業で実現する可能性があります。その実態に取材を通じ迫ってみました。

地方の海産物を空輸し、空港内で加工し、朝どれを夕方には食卓やお店に並べる!

リポーター「羽田市場というインパクトのあるネーミングと、実際に羽田空港内に初の水産加工場を創設した経緯とビジョンについて教えてください」

野本さん「まずですね、新鮮な魚は本当に美味しいんです! その当たり前、と思われていることを徹底的に実現しようと考えました。そして、その新鮮な魚を毎日漁に出て、地元の市場に流通させている漁師の人々の経済性を高め、国が掲げる地方創生の一助となりたい。そのためには首都東京で消費を活性化させる必要があり、最終的に鮮魚を口にする人々が喜ばなくてはならない。それらを一気に実現するためには、空港内に地方で朝獲れた魚をすぐに加工し、最短で流通に乗せるインフラ(基盤)が必要と考えました」

リポーター「空港内にそのような施設を創設すること自体、たいへんな労力がかかったと思いますが、現在、例えば東京では築地市場が東京の食を支えていますが、築地市場とは何が違うのでしょうか?」

野本さん「私たちがこだわっている最大の付加価値は“鮮度”です。築地も鮮度保持のためにさまざまな試みを行っていますが、私たちは羽田空港内に水産加工場を有することで、これまで誰も成し得なかった、朝4時に九州の五島列島で獲れた魚を、夕方の東京の食卓やお店に並べることを可能にしました」

リポーター「それはすごいですね! 朝4時に獲れた九州の魚が夕方の東京の食卓やお店に並ぶ、まさに『超速鮮魚』というキャッチフレーズ通りですね!」

水産資源の保護などITを活用しながら課題を解決する

野本さん「私たちは漁師の方々の暮らしを豊かにします。そうすると地方が元気になります。また、美味しいものを口する喜びを多くの人にお届けします。良いことづくめの中にやはり課題もあります」

・漁業先進国で唯一日本は早い者勝ちでの形式を採用しており、具体的に言うと「獲ったもの勝ち」の世界で幼魚と成魚の区別なく乱獲につながっている側面が拭えず、水産資源の枯渇を招いている。

・水産庁が水産資源の保護に対し、ノルウェーなどで実施した水産資源の保護と再生を参考にすべきである。

・さらなるスピード化のために地方で水揚げした段階で魚をスキャナなどで自動判別し、移動時間中に配達先を決めてしまうなど、IT技術を駆使した新しい第一次産業の姿を示さなくてはならない。

・地方創生の一環でまずは地方から東京のモデルを構築、浸透させるが、出来上がったビジネスモデルは他の都市をハブ(中継)として地方と地方を結ぶことも可能かもしれない。国内流通だけでなく、国外向けの「超速鮮魚」も含め課題をクリアする必要がある。

リポーター「資源には限りがあることを前提に水産業を活性化していく。とても重要なことですね!」

野本さんは自分と同じように若い人たちにも、日本全体を考え行動されることに希望を持たれていました。私たちが口にする、海産物、農産物、畜産物はどれも重要なものですよね。
漁業から、農業から、畜産から、日本を変えて行くことができるかもしれません。
興味を持った人はまずは水産学を学んでみてはいかがでしょうか? 水産から日本を変えることができるかもしれませんよ。

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「水産学」
はこんな学問です

海洋に生息する動植物などの水産資源を捕獲・生産する漁業についての学問である。最近では、干潟の埋め立てやごみの不法投棄など、海洋の環境問題についての研究も盛んである。専門分野としては、海の生態系と海洋生物の生態を調査・分析して漁業や環境保全に活用する「海洋生物科学」、水産資源の効率的で持続的な捕獲・生産方法から加工・流通までを研究する「海洋生産管理学」、水産物の食品としての利用技術を研究する「水産食品化学」などがある。

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