テレビのコメンテーターは社会学部卒が多い?
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この記事をまとめると
- テレビでよく見かけるコメンテーターのなかには「社会学者」という職業の人が多い
- 社会学とは、人と人との関わりやそれをとりまく社会、その社会を動かしている事象について研究する学問
- 社会学のなかにもたくさんの分野があり、大学によってさまざまな学科がある
テレビで見かける社会学者って何者!?
テレビのワイドショーやニュース番組には、必ずと言っていいほどコメンテーターという人たちが出演していますよね。このコメンテーターのなかには、社会学者の人も多く、最近では古市憲寿さんが有名です。
しかし、社会学者と言われてもどんな職業なのかピンとこない人も多いのではないでしょうか。社会学とは、人と人との関係、それをとりまく社会、その社会で起こっていること、社会を動かしているものなどについてあらゆる角度から考え、研究する学問のことをさしています。
社会学の中にもさまざまな分野がある!
ひと口に社会学と言っても、その中にはさまざまな分野があります。たとえば、人と人との関係に関わることであれば、コミュニケーションやモラル、家族関係などについて研究することも社会学です。また、地方や国ごとの文化の違い、国際社会、環境問題など視野を世界に広げた分野もあります。私たちにとって身近なところでいうと、世の中で目まぐるしく変わる流行や遊び、アニメやアイドルなどの文化などについて考え、分析したりすることも社会学と言えます。
また、高校生のみなさんが通う学校や教育に関することを研究する分野もあります。学校でどんなことを学ぶべきか、子供たちが持つ潜在能力をどのように伸ばすかといったようなことから、不本意ながら起こってしまう仲間はずれやいじめ、少年犯罪も社会学の研究対象となっています。このように社会学と呼ばれるものは非常に幅が広いのです。
大学の社会学部にはどんな学科があるの?
社会学者になる人の多くは、大学で社会学を専攻してじっくり学んでいます。社会学をトータルに学べる社会学科から、メディアに関して学べるメディア社会学科、人権と人間の尊厳、人々の生活課題を分析する社会福祉学科、現代のさまざまな社会問題を研究する現代社会学科など、学科によって学べることはいろいろあります。
テレビにコメンテーターとして出演している社会学者の考え方や語りに引かれるものがあるという人は、まずは大学で社会学を学んで、自身の考え方や知識を磨いてみてはいかがでしょうか。
この記事のテーマ
「社会学・マスコミ・観光」を解説
あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。
この記事で取り上げた
「社会学」
はこんな学問です
社会のなかでの個人の行為、集団の持つ特性、他者とのコミュニケーションなどに一定の法則性を見出して、社会の仕組みや働きを解明する学問である。研究対象は広く、社会学的な視点で研究できるものであれば何でも対象とすることができる。たとえば、家族社会学、芸術社会学、法社会学、都市社会学、宗教社会学、教育社会学、スポーツ社会学など、テーマの自由度は高い。その一方、社会全体を意味付けるグランドセオリー(一般理論)を志す学者もいる。
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