ネットにアップした恥ずかしい写真を消したい! 「忘れられる権利」って何?

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ネットにアップした恥ずかしい写真を消したい! 「忘れられる権利」って何?

2015.06.01

提供元:マイナビ進学編集部

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ネットにアップした恥ずかしい写真を消したい! 「忘れられる権利」って何?

この記事をまとめると

  • インターネットにある昔の写真や情報は、消したくても消せないことが多い
  • そういった情報を、インターネットから消すように求めるのが「忘れられる権利」
  • 「忘れられる権利」は、今後の法律を考える上で注目のテーマになるかもしれない

過去に載せた恥ずかしい写真はいつまでも残る?

SNSなど、インターネットに載せた写真は、いつまで残るのでしょうか。
自撮りが大好きな女子高生のエリカさんは、弁護士をしているお父さんに詳しい話を聞いてみることにしました。

はるか昔の情報をネットから削除できる権利がある?

パパ「エリカ、夕食の時間だというのにどうしたんだ。ずいぶん暗そうな顔をして……」

エリカ「私、ある理由でひどく落ち込んでるの……」

パパ「ある理由? どうしたんだ、エリカ。言ってみなさい」

エリカ「実はね、2年くらい前に写メで自分のヘン顔を撮りまくっていたの。そしてそれを、インターネットのあるサイトにアップしてたのよ。友達に見せるためにね。そのときは楽しかったから。でもね、今そのヘン顔写真を見るとさすがに恥ずかしいの……。もしも、私の好きなマサオ君に見られたらまずいと思って……」

パパ「なんだ、そんなことか。それなら、サイトにアップした写真を削除すればいいじゃないか」

エリカ「もちろん削除したわ。でもね、実はその写真が他のサイトにも広まっていて、完全に消しきれないの。しかも、『エリカ ヘン顔』って検索すると、写真が出てきてしまうのよ。もうイヤ! あの写真をマサオ君に見られたら、私の恋は終わってしまう……」

パパ「そういうことか。実はね、インターネットではそういう問題が増えているんだよ。そして、エリカのような悩みを持つ人を救うために、『忘れられる権利』という新しい考え方が出始めているんだ」

エリカ「忘れられる権利? それって何かしら。私の写真も消せるの?」

パパ「写真を消せるとはいえない……。でも、知っておけば役に立つかもしれない」

エリカ「それならとりあえず話してみて!」

パパ「エリカが言うように、インターネットは一度情報を載せるとずっと残り続ける。そして、検索すると何年前の情報でも出てきてしまう。それは長所でもあるけど、短所でもある。そこで、本人が消したい過去の情報を、インターネットから削除できるようにするのが『忘れられる権利』だ」

エリカ「私が欲しいのは、まさにその権利よ!」

パパ「そうだろうね。これは最近ヨーロッパで言われ始めたもので、例えば、はるか昔の恥ずかしいニュースがいつまでも残っていると、その関係者は気の毒だろう。誰かと誰かがケンカしたとか、熱愛したとか。すでに解決していたり、みんな忘れていたりするようなことでも、インターネットにはそのニュースが残り続けてしまうのだから。そんなことから、『忘れられる権利』は徐々に認められ始めている。実際に、忘れたい情報がアップされたサイトに対して、裁判でインターネットからリンクを削除(ある検索キーワードで検索した際の検索結果から削除)するよう判決が下されたこともあるんだ」

エリカ「じゃあ、その権利を使って私のヘン顔写真も消せる? マサオ君には見られたくないの!」

パパ「それはちょっと分からない。まだ日本国内では、削除することになったケースがないから。だから、今回の写真については何ともいえないんだ……」

エリカ「そうなんだ……、じゃあマサオ君にはきっと見られてしまうわね」

パパ「ただね、この権利は今後必ず重要になってくる。日本の法律でも、扱われることになるかもしれない。インターネットが発展した今、こういう悩みを持つ人はどんどん増えているからね」

エリカ「インターネットによって、法律も変えなきゃいけないんだね」

パパ「そうだ。法律は、時代や人の生活によって少しずつ変わる。つねに時代に合わせた法律が求められるんだ。エリカも大学で法律についての学問、法学を学べば、その変化が分かってくるよ」

エリカ「たしかに、インターネットは私の生活にも大きな影響を与えているもの。法律が変わるのも無理はないわ。他にも、これからいろいろな影響が出そうね」

パパ「そうだね、インターネットが進化していろいろなニュースをすぐに見られるようになった。さらに、いろいろな人の情報もインターネットで検索できるようになった。エリカのヘン顔とかね。情報が増え続ければ、社会はまだまだ変化していくだろうね。ちなみに、そういった社会の変化は、社会学という学問で学ぶことができる」

エリカ「そうなんだ。いつの間にか私の大学進学の話になったわね。ただ、いずれにせよヘン顔写真はすぐに消せないってこと? それなら、今から部屋に引きこもって泣いてくる!」

パパ「エリカ、落ち込むんじゃない! ……それよりエリカ、さっきから話に出てくるマサオ君とは、一体どんな関係なんだ? なあ、それだけ教えてくれ……」

エリカ「うるさい! パパには内緒よ!」

社会の変化とともに、法律も変わっていく

このように、インターネットの発展により、新たな権利に注目が集まっていることが分かりました。法学や社会学を研究することで、私たちは社会についてより深く知ることができるといえそうですね。

この記事のテーマ
法律・政治」を解説

国家は通常、多数の国民によって構成されています。それぞれ考え方が異なる国民をひとつの国家としてまとめようと考えれば、法律によって義務や権利を定め、政治(行政)によってそれらをきちんと運用していくことが必要になります。歴史上、多くの国家がこうしたことを目指し、あるものは成功してあるものは失敗してきました。どのようなときにあっても、道しるべとなるべき法曹家や政治家や評論家などの専門職は不可欠です。

「法律・政治」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「法学」
はこんな学問です

法学の研究領域は広い。憲法、民法、刑法に刑事・民事の両訴訟法と商法(大部分は会社法に移行)を合わせて六法と呼ぶが、これらは重要な法律のごく一部にすぎない。法学では、限りなく追加されていく法律を覚えるのではなく、それらの法律が生み出される原理と法律を活用して社会問題を解決するための思考法を学ぶ。また、法律は時代や社会制度とも密接に関係しており、社会問題についての最新情報も常にアップデートしておく必要がある。

「法学」について詳しく見る