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人ではなく「国」の争いを解決する裁判所ってどんなところ?

2015.12.22

提供元:マイナビ進学編集部

人ではなく「国」の争いを解決する裁判所ってどんなところ?

オランダには、国家間の問題を解決する裁判所があるそうです。国と国の間に入って裁く、その役割や活動をご紹介します。

この記事をまとめると

  • 国と国との間でトラブルが起こってしまったら、国際司法裁判所で裁判を行う
  • 国際司法裁判所では、特別国際法と一般国際法を用いて裁判を行う
  • 裁判の判断を下すのは国際司法裁判官という職業の人

もしも国と国との間でトラブルが起こってしまったら?

日本で犯罪や個人同士のトラブルが起こった場合、どちらが法律的に正しく、どちらがどの程度の悪いことをしたのかを明確にするため、裁判所で話し合いが行われます。証拠や証言などをもとに、法律に基づいてトラブルが解決するよう、ときには悪いほうに罰を与え、またときには和解できるように働きかけていきます。これは、日本の国内で個人と個人のトラブル、または企業と企業、個人と企業のトラブルが起こった場合です。

ではもし、もっと大きな問題が起こったらどうなるのでしょうか。例えば、国と国でトラブルが起こった場合です。国が違えば法律も違うので、どちらが悪いとは簡単に言い切れないこともあります。また、罰の与え方も国によって違っているので、どのように判決をくだせばいいのでしょうか。

そんなときは、オランダのハーグというところにある「国際司法裁判所」で話し合いが行われます。国の裁判所である国際司法裁判所とは、一体どんなところなのでしょうか。

国と国との争いは国際司法裁判所で話し合って解決する

歴史の授業で学んだ通り、これまでに世界中を巻き込む大きな戦争が2回も起こってしまいました。そこで、これ以上国と国とが争わないよう、裁判で話し合って問題を解決できるようにしようと、第二次世界大戦後につくられたのが「国際司法裁判所」。これは、1922年に国際連盟のもとに設立された「常設国際司法裁判所」を引き継ぐ形で、1946年に生まれた裁判所です。

国際司法裁判所で裁判を起こすには、国連に加盟してなければいけません。そして、A国が訴えても、B国が拒否すれば裁判にはなりません。ちなみに日本でも1954年と62年、2012年に竹島の領有権問題で裁判を行うことを提案しましたが、韓国が拒否したため結局裁判は行われませんでした。

国際司法裁判所では、2つの国の間に結ばれた条約をもとにした「特別国際法」か、世界各国で長年にわたって慣習となっている「一般国際法」の2つを基準にして裁判が行われます。一般国際法は日本の法律のように「これは法律違反にあたる」とはっきり明文化されているものではないこともあるので、裁判は非常に慎重に行われます。

世界の問題を解決するために欠かせない、国際司法裁判官と国連職員

現在、国連には193カ国が加盟しています。その加盟国の中から選ばれた15人の裁判官が、国際司法裁判所で判決を下す国際司法裁判所裁判官の役目を果たしています。日本の裁判では高等裁判所と最高裁判所で3回まで裁判を行うことができる三審制をとっていますが、国際司法裁判所では1回しか裁判を行えないため、扱う案件の規模の大きさもあり、国際司法裁判所裁判官は大きな責任をもって判決を下さなければならないのです。

国際司法裁判所裁判官の他にも、裁判以外の場所で国と国とのトラブルを解決するために働いている人たちがいます。それは、国連職員です。国連職員の仕事は多岐にわたりますが、選挙の監視や人道支援、子どもの兵士の武装解除など、重要な任務を任されています。

国際司法裁判所裁判官も国連職員も、世界各国のさまざまな人たちを相手にする仕事ですから、将来その職に就きたいと考えている人は、国際司法裁判所で使われている英語やフランス語をマスターしておくといいでしょう。どちらも国と世界の問題を解決するために飛び回る、魅力的な職業ですよ。

この記事のテーマ
語学・国際」を解説

外国語を自在に使い、コミュニケーションを図る表現力を実践的に学びます。国際情勢などの知識、情報を収集する好奇心、語学力向上の努力が常に求められます。資格取得を目指すカリキュラムもあります。将来の仕事としては、日本語と外国語を翻訳・通訳することで双方の意志疎通の手伝いをするなど、海外との橋渡しをする職業が考えられます。

「語学・国際」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「国際司法裁判所裁判官」
はこんな仕事です

国際司法裁判所は、国連の主要な司法機関であり、オランダのハーグに設置されている。国際刑事裁判所が国際的事件の刑事犯を裁くのと違い、こちらは国家間の紛争を解決するのが目的。したがって判決ではなく勧告を行う。取り扱われる事件を持ち込み、処置を依頼できるのは国連に加入している国家だけだ。個人や非政府機関の案件は取り扱われない。構成する裁判官は15名、任期は9年。3年ごとに5名ずつ選び直される。最高裁判所裁判官の職に就ける相応の資格があり、推薦をもって国連と安全保障理事会の選挙で選出される。

「国際司法裁判所裁判官」について詳しく見る