最新技術の検査を駆使し、健康を守るプロフェッショナル!臨床検査技師って?
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医療は日々進歩を続けています。10年前には治療が難しいと言われた病気も、今では薬やワクチンが見つかり命が助かった…ということも珍しくありません。新しい検査方法や医療機器も導入され、今では検査段階で様々な病気を発見したり、これからかかる可能性がある病気を予測することもできるようになっています。そんな検査現場で活躍している「臨床検査技師」の役割と仕事内容を紹介します!
この記事をまとめると
- これからの医療は「身体の異常を見つける」ことにプラスして「これからかかる可能性がある病気を見つける」予防医療がとても大切になってきます。
- 予防医療の分野では、日々進化する検査技術、検査機械をきちんと扱うことのできる臨床検査技師の役割が重要性を増しています。
- 日本医療科学大学では、2021年4月に臨床検査学科を開設。診療放射線学科や臨床工学科など他学科との連携で臨床検査技師になるための深い学びができます。
最新技術で身体の異変を見抜け!
みなさんが学校や病院などで受ける健康診断。それは、病気のサインをいち早く発見して治療に役立てる大切な機会です。今、医療現場で取り入れられている検査や診断は、「身体の異常を見つける」ことにプラスして、「これからかかる可能性がある病気を見つける」という『予防医療』という側面も重視されています。検査の結果から生活習慣を見つめなおすことで、病気が発症する前に防ぐことができるのです。
その「予防医療」の検査のひとつとして注目されているのが、血液を検査する方法です。たった1滴の血液から、「がん」や「生活習慣病」「肝炎」など、これからかかる可能性がある、様々な病気を調べることができます。検査の種類によっては身体に負担がかかるものもあるため、検査に不安を感じる方も多いですが、血液から様々な病気がわかるようになれば、その負担を減らすことができます。
このように、様々な可能性を秘めた「予防医療」ですが、検査がきちんと行われなければ、その効果を発揮できません。つまり検査を行う技術者一人ひとりの力が、ますます重要になってきていると言えます。
常に進化する、臨床検査の可能性
医療の現場で、予防医療などを中心とする検査を一手に引き受けているのが「臨床検査技師」です。以前は検査も医師が行っていましたが、検査の高度化に伴い、専門的に検査を行う人材が必要になりました。そこで、臨床検査技師という仕事が誕生したのです。医師の片腕として重要な役割を果たすこともあるため、臨床検査技師になるには国家資格が必要になります。
近頃の医療現場では、AIを駆使した検査方法や、新しい研究による技術開発など、検査の分野も急速に進化を遂げています。たとえば、レントゲンではわからない部分の検査ができる磁気共鳴画像検査(通称MRI)では、脳や脊髄、筋肉、肝臓の異常を発見できます。また、人の臓器や組織に超音波が反射する性質を利用し、身体のいろいろな部分を画像化する超音波検査では、肝臓や腎臓などがある腹部に加え、心臓や頭に血液を送る頸動脈、甲状腺など人の身体の重要な部分を検査することができます。
どの検査機器でも性能は年々向上しており、患部をより鮮明に、高画質で撮影できるようになっています。臨床検査技師は撮影したデータから身体の状態を読み取ることで、病状の把握や治療方針の決定に貢献しています。検査技術が進歩していく中で、臨床検査技師のスキルや知識もより高いものが求められています。
新しい時代を担う、臨床検査技師を目指すために
人が健康で幸せな生活を送るには、病気の不安はできるだけ少なくしておきたいもの。そのために、医師の仕事を助け、多くの人の健康増進に貢献する臨床検査技師は、やりがいのある仕事と言えるでしょう。
2007年4月に開学し、医療・福祉分野に多くの優秀な人材を送ってきた日本医療科学大学では、2021年4月に臨床検査学科を開設します。そこでは、臨床医学の知識をきちんと身につけ、血液分析や生理機能検査、病理細胞検査などの基礎的な技術はもちろんのこと、AI搭載の最新機器を使いこなせる力などを養うことができます。
また、併設の診療放射線学科、リハビリテーション学科、看護学科、臨床工学科と連携して、横断的な学びができるのも臨床検査学科の大きな特徴。特に診療放射線学科とは、MRIや超音波機器などを相互利用し、検査画像を処理する力を身につけます。
最近の医療現場では、様々な専門家が自分の得意分野を活かし、連携して治療を行う「チーム医療」が重要度を増しています。その点でも、日本医療科学大学臨床検査学科での学びは、現場の大きな期待に十分に応えられる、検査技師となるのに役立つことでしょう。
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この記事のテーマ
「医療・歯科・看護・リハビリ」を解説
医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。
この記事で取り上げた
「臨床検査技師」
はこんな仕事です
病院の検査センターなどで、病気の診断や治療の効果を知るために、さまざまな検査をする仕事。臨床検査技師が取り扱う検査は、大きく分けると2つある。血液や尿などを検査する「生化学検査(検体検査)」、測定器を使用して心電図や脳波などを調べる「生理学検査(生体検査)」がある。これらの検査でデータを取得し、医師に提供する。また、検査データを分析し、その結果を医師に伝える場合もある。製薬会社や保健所など、臨床検査技師の活躍の場は広い。