【JPIC YOUTH×マイナビ進学】高校生対象特別授業「今日から“わたし”を好きになるために」レポート

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【JPIC YOUTH×マイナビ進学】高校生対象特別授業「今日から“わたし”を好きになるために」レポート

2020.04.24

提供:マイナビ進学編集部

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【JPIC YOUTH×マイナビ進学】高校生対象特別授業「今日から“わたし”を好きになるために」レポート

2019年6月、「JPIC YOUTH」と「マイナビ進学」とのコラボレーションにより脳科学者の茂木健一郎先生を招いて高校生対象特別授業を開催したのは、「進路のミカタ」でもお伝えしたとおり。
今回は「今日から“わたし”を好きになるために」をテーマに、茂木先生による高校生対象特別授業を開催。新型コロナウイルス感染症の対応により無観客授業及び動画配信に変更されましたが、前回同様、茂木先生らしい温かみに満ちた授業を行ってくれました。その模様をお伝えします。

この記事をまとめると

  • 2020年3月27日、「今日から“わたし”を好きになるために」をテーマに脳科学者の茂木先生が特別授業を開催!
  • 個性は人それぞれ違って当たり前。好きなことに取り組みながら個性を磨き、自分を好きになろう!
  • 「親子の絆って?」「イライラを解消するには」――高校生から寄せられた12の質問に回答!

「幸せのカタチ」を描いたら、今度は「わたしを好き」になろう

10代20代の若者に向けて、知性や教養を深める機会を提供している「JPIC YOUTH」。その取り組みの一つが、各分野の専門家を招いた講演会「10代から始めるリベラルアーツ」シリーズです。マイナビ進学はJPIC YOUTHとタッグを組み、2019年6月15日(土)に茂木先生による高校生対象特別授業「高校生から思い描く“幸せ”のカタチ」を開催。観客の高校生から数多くの質問や悩みが寄せられるなど、大好評のうちに幕を閉じました。

2020年3月27日(金)、昨年のテーマを更に深堀りし、「今日から“わたし”を好きになるために」という内容で茂木先生に特別授業を開催。新型コロナウイルス感染症の対応のためイベントは中止になりましたが、茂木先生による無観客講義を実施し、動画及びYouTubeで配信することとなりました。

100人いたら100人の個性がある。個性を育むことで、“わたし”を好きになれる!

残念ながら無観客講義となってしまいましたが、前回のイベントと同様に、茂木先生は終始やさしい笑顔を浮かべながら、高校生に向けて温かみある言葉を何度も発してくれました。

茂木先生が教えてくれたのは、「100人いたら100人の個性があるのが正解。だから、あなた自身の“個性”を好きになってほしい」ということ。
そして、脳科学者としての立場から、「脳は限界なく成長していくので、個性はさまざまな経験の中で少しずつ磨かれ、変わっていく。好きなことや、やってみたいことに何度もチャレンジしながら皆さんの“個性”を確立してほしい」とメッセージを語ってくれました。

45分にわたる特別授業を終えると、茂木先生は事前に高校生から寄せられた質問一つひとつに回答してくれました。その内容をご紹介します。

事前に寄せられた高校生の質問に返答。一人ひとりの「個」

Q.英語圏の大学に進学したいと思っています。「英語だけ使って生活をする勉強法」は脳科学的に見て効果的ですか?(幼虫がトイレを使用中さん・高校2年生・男性)

A.脳は自分が置かれている環境を判断しますから、英語だけを使って生活をする方法は、間違いなく効果的です。一番お勧めなのは、私も経験があるのですが、ハウス・パーティなど自分以外の全員がネイティブスピーカーという環境に身を置くこと。すべて英語なので、ジョークが飛び交った時も、わからなくても笑ったふりをしないといけません。最初はわからないかもしれませんが、脳の本気スイッチが入るので、習得が早いんです。日本人同士で英語を話しても本気スイッチが入らないので、ぜひ「ネイティブスピーカーしかいない環境で英語だけで生活をする」方法を試してみてください。


Q.自分を好きになれずに悩んでいます。自分を好きになれたら、どう変わるか知りたいです。(らっこさん・高校2年生・女性) 

A.自分を好きになることで一番良いのは、幸せになれること。そして、幸せは、ゴールではなくてスタートラインです。自分を好きになれたら、努力できる自分になる。人生にとって、一番幸せな奇跡が起きます。


Q.自己嫌悪に陥るとネガティブな考えばかり浮かび、何時間もボーッとして抜け出せずにいます。(キャラメルもどきさん・高校1年生・女性)

A.自己嫌悪が身体の一部になってしまっているのでしょう。いったん、自己嫌悪のループに入ると、考えたり感じたりするだけでは、そのループから抜け出すことができません。自己嫌悪から抜け出すには、考え方を変えるのではなく、身体の置かれ方を変える方法が有効です。美味しいものを食べるとか、ゆったりした気持ちで散歩するとか、家族や友だちと楽しい時間を過ごすとか。私の友だちは、京都で美味しい天ぷらを食べたら自己嫌悪が治ったそうです。ぜひ、楽しいことをたくさん経験してください。


Q.自分の部活内での存在意義がわかりません。インターハイメンバーとして部活に貢献できているのか、自分の存在が邪魔になっているのではと悩んでいます。自分に自信が持てず、選手になっても「選手になれなかった人に申し訳ない」と思ってしまいます。こんな自分が部活を続けてインターハイに出てもいいのでしょうか。それとも、部活をやめて受験勉強に専念したほうがいいでしょうか。(えってぃーさん・高校2年生・女性)

A.これは難しい問題ですね。一つ言えるのは、インターハイに出場する選手を決めるのはコーチや監督であり、「自分が出ていいのか」と考えるのは、えってぃーさんの役割ではないということ。えってぃーさんがやることは、ベストを尽くし、最高のパフォーマンスを整えることです。とことん部活を頑張って、納得して引退すれば、その後の受験勉強もグンとはかどります。逆に中途半端な気持ちのまま部活を引退すると、迷いがずっと続きます。オススメは、えってぃーさんの競技力をマックスまで伸ばすこと。そこからでも受験は間に合います。スポーツに打ち込んでいる人は、勉強も頑張れるし、やりきった人は勉強も打ち込める。それは脳の回路的にも証明されています。


Q.2年後に高校を卒業して進学した自分をイメージできません。「2年経つ前に、災害や事故で自分はいなくなっているのでは?」と思ってしまいます。どうすれば将来の自分を想像できますか。なぜ自分は将来について考えた時、自分がいなくなっていると思ってしまうのでしょうか。(ひよこさん・高校2年生・女性)

A.ひよこさんは、クリエイティブな才能がある方だと思います。実は、作家やシンガーソングライターなどのクリエイターに共通していることの一つに、「極端なことを想像する」という傾向があります。「この世がなくなってしまうのでは」「自分がいなくなっちゃうのでは」と考え、本気で怯えています。極端な発想をするからこそ、何かに打ち込んで作品を創造して、それでクリエイターの心が救われていることがあるのです。ひよこさんはおそらくイマジネーションが豊かなので、何かの形でその思いを表現するといいと思います。脳には感情の「うず」があって、それを表現しないと、回り回って自分のところに戻ってきます。不安な感情を作品として外に出してあげると、自分もすっきりしますし、他の人に感動を与えるかもしれません。想像したことをそのまま捉える必要はありません。「それだけのことを考える素質がある」のだと、自己肯定感に結びつけてください。


Q.家族と自分を結ぶのは「血(血縁)」と「お金」だと思うのですが、それ以外に結ぶものはありますか。私は家族について悩んでいて、「血とお金が関係なかったら」「この家族じゃなければ」と思ってしまいます。(suzumeさん・高校2年生・女性)

A.いちばん大事なのは、一緒に時間を過ごしてきたということです。一緒に時間を過ごしたことで生まれる絆はすごく大事で、血縁とは関係ないということがわかっています。血縁で結びついているから親子と思っていますが、養子で家族になる人もいますし、再婚で一緒になる家族もいます。血縁で結びついていない人が、同じ時間・空間を共有するうちに家族になっていくのです。suzumeさんは、「家族が絶対的な関係で、そこから逃れたい」と思うかもしれませんが、世の中の経験を共有するたくさんの絆の和の中に、家族があるんです。だから、子どもの頃の経験が「かけがえのないもの」と感じられれば、家族の素晴らしさを感じるかもしれません。もし、家族のことで悩んでいるのなら、知り合いや友だちとの絆を振り返ってみてはどうでしょうか。しばらくの間、家族以外の友だちとの絆を深めることで、家族に戻った時に「家族はいいな」と思うかもしれません。


Q.自分は何もできないと思ってしまい、こんな自分を変えたいと思っています。自分を変えるにはどうしたらいいですか。何から始めればいいでしょうか。(Akiiiさん・高校2年生・男性)

A.自分を変えたいという人の中に、「考え方を変えれば、自分が変わる」と思っている人がいるのですが、そうではありません。人間を変えるのは行動のみ。いくら考えても変わりません。行動すれば環境が変化し、自分の周りの環境が変わると、脳が変わります。行動するとフィードバックがあり、学習信号で脳の神経細胞がどんどん変わります。勉強でもなんでもいいので、今までやったことがないことを初めて経験すれば、知らない間に自分が変わっていきます。たとえば会社に就職すると、今までにない仕事や行動をすることで、自分が変わります。行動せず、佇んでいるだけでは、いつまで経っても変わりません。最初は、意味を問わなくていいです。目的も何だっていいのです。新しいことをやってみると、新しい自分と出会えますよ。


Q.なりたい自分がわかりません。どうやって、なりたい自分を探せばいいですか。進路を決める上で自分の未来像が思い浮かばず、進路を決められません。親に言われたとおりで良いのか、迷っています。(こっぺぱんさん・高校2年生・女性)

A.「感動」が、自分の方向を決めてくれたら一番いいと思います。親に言われた進路で良いかどうかについては、「どうしても自分で決められない」というのなら、それでもいいかもしれません。でもきっと、こっぺぱんさんが今まで生きてきた中で「感動したこと」が何回かあると思います。もしかしたら、忘れているかもしれません。僕の知っているクリエイターの友だちは、子どもの頃、友だちのためにサプライズの誕生日パーティを開催したことが思い出になっていて、それが将来の進路を決めるきっかけになったそうです。だから、子どもの頃から今までで、自分の心が動いたり、嬉しかったり、感動したことを掘り起こしてみてください。そして、それを大人になってやることは、どういうことなのか考えてみてください。


Q.私は進学校に通っていて、たくさんの生徒が難関大学に進学します。友だちも先生も、難関大進学が当たり前だと考えていて、そうでない進路を「人生の失敗」のように語ります。私の父は決して高学歴ではないけれど、大工として素晴らしい仕事をしていますが、そのことを先生に話すと、「肉体労働したくなかったら勉強しろ」と言います。私には「偉い仕事」と「偉くない仕事」の違いがよくわかりません。学歴で人の価値が決まるのは良いことなのでしょうか。もしも自分が偏差値が低いことでバカにされた時、どうすればいいのでしょうか。(めぐみるくさん・高校2年生・女性)

A.物事の本質を考えている人こそ、「すべての仕事が素晴らしい」ことを理解しています。僕が最近聞いて面白かったのは、沖縄のコンクリート打ちっぱなしの技術をもった職人さんの話。実は沖縄にはコンクリート造の家がたくさんあって、日本でも有数の技術を持っているそうです。経済システムの視点で考えると、希少な知識や技術が高く評価されます。今までは高学歴な人たちの知識やスキルが重視されてきましたが、人工知能の時代になると、沖縄の職人さんのような技術を持った方が高く評価されるかもしれません。日本中で高価な食パンがブームになったのも、生クリームを食パンに盛り込む技術が進んだからだそうです。このような他にはない技術を持つことが、高い付加価値を生み出し、経済システムの中で尊敬されるようになるかもしれません。大事なのは創意工夫をし続けること。人工知能の時代には、その幅が広がるかもしれません。偏差値を重視する今までの価値観にとらわれず、何に価値があるかを自分なりに考えて、貫くことができたら、輝ける人生が待っていると思います。その時に、学歴がどうとか言う人がいても、「その人が恥ずかしくなるような素晴らしい人生を築くんだ」と思って、ぜひ頑張ってください。


Q.イライラはどうすれば、表に出さずに消化できますか。イライラするせいで家族にも迷惑をかけています。私は部活動で部長を務めているのですが、うまくいかないと、その気持ちが表に出てしまいます。感情的にならず、人にやさしくできる方法を教えて下さい。(ぴこさん・高校3年生・女性)

A.イライラの原因はストレスです。ストレスはその時々で解消しないと、他人だけでなくぴこさん自身にも迷惑をかけてしまいます。一番良いのは、イライラのエネルギーを解消することです。解消の方法は、ランニングの人もいれば、美味しい物を食べる人もいます。散歩だけでも、効果があります。イライラした時に「原因をつきとめて解決しよう」と思うから、うまくいかないのです。イライラという感情が脳の中で勝手に生み出されるので、解決しようと思うのではなく、イライラのエネルギーを解消することを考えてみてください。どんなことでもいいです。散歩、おしゃべり、落書きなど、好きなことをすると脳の感情がリリースして、イライラの感情が低下していきます。イライラは天気みたいなもので、たまたま曇っているだけ。だからイライラを解消する方法を工夫しましょう。そして、イライラしなくなったら、冷静に「イライラしてしまった理由」について考えればいいのです。僕はイライラしそうな時は10キロ走っています。


Q.中学2年生の時に転校し、Aちゃんという友だちと仲良くなりました。いつも一緒に過ごしていたのですが、中3のクラス替えでAちゃんは他の友だちと仲良くするようになりました。私は寂しかったのですが、Aちゃんと一緒にいられないのは仕方がないと思い、一人で過ごすようになりました。この時の経験から、ずっと私と一緒にいてくれる人はいない、私と一緒にいたってつまらないと思うようになり、人と深く関われなくなってしまいました。高校生になった今もこの気持ちを引きずり、時々一人に思えて悲しくなります。脳科学的に見て、今の私はどんな状態ですか。このような気持ちになるのは、私に何か足りないからなのでしょうか。(きのう釣った魚さん・高校2年生・女性)

A.きのう釣った魚さんはAちゃんのことが大好きだったのでしょうし、おそらくAちゃんも深い意味があって行動したのではなく、たまたま別の友だちと一緒にいたのかもしれません。でもそのことで、きのう釣った魚さんがどんなに深く傷ついたのだろうと思います。人と関わっていると、どうしても人間関係のすれ違いが出てきます。人間は、一人でいることを楽しめると、友だちといる時も楽しい人になることができます。友だちと一緒にいることも大切だけど、そこに依存してしまって、友だちがいなければ自分を保てないようになると、かえって友だちとの関係が悪くなってしまいます。だから、自分一人の時間を充実させることから始めてみましょう。音楽を聞くのでもいいし、絵を描くのでもいいし。お散歩でもいいし、植物いじりでもいいです。一人の時間を充実させられる人は、友だちにもわかります。「この子は一人でいる時も充実していて、寂しがらないな」と。そういう子ほど、友だちから見ると「一緒にいたい」と思うのです。人間関係は残念なことに、期待通りに行かないこともあります。それに左右されない心の余裕を持つことが大切です。心の余裕を持っている人こそ、「一緒にいると楽しい」と思ってもらえるようになります。僕は高校の時、友だちが少なくて、本当に仲の良い友だちは5、6人しかいませんでした。でも楽しかった。自分の一人の時間を楽しく過ごせていて、友だちは楽しい時間の中に時々入ってくる「そよ風」みたいなものかなと思っていました。きのう釣った魚さんも、一人の時間を楽しむ「すべ」を身につける練習をしてみてください。


Q.人間はどのようにして時間を感じているのでしょうか。視覚や聴覚からも感じていると思いますが、それらを遮断しても時間を感じることはできますか。その時の心理によって時間の長さの感じ方が違うのは、感覚器官からの情報量を脳が制限しているからですか。私は軽音楽部に所属しているのですが、人間がある程度正確にリズムや時間を把握でき、何かに夢中になっている時に時間を早く感じることがあるので不思議に感じました。この質問文を打ちながら「人間は時間があると錯覚しているだけなのかも」と思いました。(南さん・高校2年生・男性)

A.南さんはとても深いこと考えていて、いいなと思います。結論を言うと、人間の脳の回路で時間の知覚を司っているものはまだ判明していないんです。主観的な時間の長さが伸び縮みするかについても、膨大な研究がなされています。遊園地のフリーフォールに乗ると、時間がゆっくり経つように感じられるというアメリカの研究もあります。南さんは「錯覚かもしれない」と書いてくれましたが、脳が生きる上でいろいろなことを整理するために、時間という幻想を作り出しているのかもしれません。何が前で何が後に起こったか、因果関係を理解するためにも、時間という幻想は必要です。記憶する時にも、幼稚園の頃、中学の頃と時系列で覚えていますよね。この時系列も、脳の中で「時間に沿って記憶を整理すると便利」だから幻想を作っていて、だから脳が乱れると、時間の前後がわからなくなるのかもしれません。「時間という幻想が作られている」というテーマの研究も、たくさんあります。南さんが高校生の頃から時間について考えるのはすばらしいことですし、興味があるのなら脳科学や心理学、哲学を研究するのも楽しいでしょう。時間はどのビジネスでも大事なので、問題意識をもって時間のことを考えて、ぜひ社会で活躍してほしい。南さんは良いセンスを持っていますよ。


観客のいない部屋で、カメラの向こうにいる高校生に向けて、一つひとつの質問に答えてくれた茂木先生。高校生の質問に答えながら、「どの質問もレベルが高いですね」と驚いた様子も見せていました。もし、皆さんが人生に悩んだり、苦しくなってしまったら、ぜひ、今回紹介した茂木先生のメッセージを思い出してください。茂木先生は、皆さんの人生をやさしく見守ってくれているはずです。

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