「人の個性は100人100様。自分を好きになって、未来へ羽ばたこう!」――脳科学者・茂木健一郎さんインタビュー

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「人の個性は100人100様。自分を好きになって、未来へ羽ばたこう!」――脳科学者・茂木健一郎さんインタビュー

2020.04.24

提供:マイナビ進学編集部

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「人の個性は100人100様。自分を好きになって、未来へ羽ばたこう!」――脳科学者・茂木健一郎さんインタビュー

クラスに溶け込めず、いつも一人ぼっちで過ごしたり。大好きな子に振られてしまい、なかなか立ち直れなかったり。
高校時代は楽しいこともあるけれど、つらいこともたくさんあって、何かと悩んでしまいがち。
なかには、「自分を好きになれない」という高校生も多いのでは? 
そこで、脳科学者の茂木健一郎先生にインタビュー。悩み多き高校生の皆さんに向けて、たくさんのメッセージをいただきました!

この記事をまとめると

  • 子ども時代の茂木先生は蝶オタクで、みんなが好きなことに興味を持てなかった!
  • 好きなことを語り合える友だちを作ったり、自己表現をすることが、自分を好きになるための早道!
  • 脳科学的には、「平凡な人間」は一人もいない。たくさんの人と関わりながら、自分の個性を見つけよう!

みんなが好きだったことに興味が持てず、我が道を貫いた高校時代

―― 茂木先生は、どんな高校生活を送ってきましたか?

今だからわかるけれど、高校時代の僕はマイノリティでした。クラスの友だちとわいわい楽しく過ごすタイプではなくて、2~3人の仲の良い友だちと話すくらい。基本的には、教室で一人ボーッと過ごしていましたね。僕も含めて、仲の良い友だちはみんな変わり者で、「この参考書がわかりやすい」「あの予備校の授業がいい」といった話題にすら、ついていけませんでした。毎年行われる学園祭も打ち上げに参加せず、終わったらすぐに帰宅していましたね。多数派の友だちからすると、僕はかなり「ずれていた」と思います。

変わり者なのは中学生の頃からで、その頃ブームだったスーパーカーも興味なかったし、アイドルも特に好きではなかった。中学・高校と変わり者だったせいか、「友だちとずれていても仕方ない」と半ば諦めていました


―― 「ずれている」ことで、苦労したことはありますか?

たくさんあります。みんなが「好き」なものが苦手だったので、興味のない話題でもついていこうと努力したこともありました。それに、僕は強い者に反発する傾向があって、この性格のせいで随分と嫌な思いをしました。弱い者いじめをしている人がいると、歯向かわずにいられないんです。小学2年生の頃、1年生をいじめている高学年の子に立ち向かったこともあります。


―― 大人になって、自分自身に対する評価は変わりましたか?

僕はいろいろな高校で講演をするんだけれど、どこの高校に行っても必ず「オタク」と言われる子たちがいるんですね。そういう子たちに話しかけると、水を得た魚のように話してくれます。しかも、アニメやゲームなど好きなことに対して深い知識をもっているから、話がすごく面白い。彼らを見ていると、高校生だった頃の自分を思い出します。子どもの頃から僕は蝶が大好きで、今で言う「蝶オタク」だったからです。

でも、大人になった今、変わり者だった自分の個性を仕事に活かすことができています。これは、高校生の頃に「仕方がない」と諦めていた変わり者の自分を、評価してくれる人たちがいるということです。だから「オタク」である自分を好きになれずにいる高校生には、「大丈夫だよ」と言ってあげたい。「必ず、自分を好きになれる日が来るよ」って。

人と違う自分の個性を認め、好きになるための方法とは?

―― 自分を好きになれずに悩んでいる高校生が「自分を好き」になるには、どうすればいいでしょうか?

どんなに少なくてもいいから、気が合う友だちや趣味が合う友だちをつくってほしい。友だちと好きなことについて語り合うことで承認欲求が満たされ、自分を肯定できるようになるからです。

無理をして周囲の友だちに合わせる必要はありません。無理をすると、つらくなるだけだから。もし、趣味の合う友だちがそばにいなかったら、SNSなどで探すのも良い方法です。

それから、「友だちと趣味が合わないから」と遠慮しないこと。好きなことについて話すと、周囲の友だちも興味を持ってくれることがあるからです。「どうせ、友だちは僕の考えていることに興味がないんだ」と諦めてしまわず、素直に自分の思いを語ってみてほしい。意外と受け入れてくれるものですよ。


―― たとえ人と違っても、好きなことを極めていいのですね。

たとえば現代美術作家の束芋さんは高校生の頃、自分が大嫌いで、周囲の人を憎むくらいだったそうです。今、束芋さんはステキな作品を創っているのはもちろん、人としてもやさしくて魅力的な方です。TikTokで活躍している混沌さんやメンタリストのDaiGoさんは、子どもの頃にいじめられていたことを公表しています。

僕が何を言いたいのかというと、子どもの頃に自分が嫌いだったり、いじめられていた人がクリエイターとして活躍している例がたくさんあるということなんです。それに、人と違うことにコンプレックスを感じたり、「自分はここにいていいのだろうか」と違和感を覚え、悩み苦しんでいたとしても、そこをうまく突き抜けて自己表現をするようになると、すごく気持ちが楽になります。

今はSNSを通じて気軽に自己表現できる時代ですから、高校生の今のうちから少しずつ自己表現の練習をしておくと良いでしょう。「自分にはできない」と思っている人は、他の人を見ることから始めてみてはどうでしょうか。たとえばダンスが好きなら、SNSで「踊ってみた」の動画をアップしている高校生を真似て、自分も動画を上げてみる。きっと、自分らしいダンスが表現できると思いますよ。


―― 親や先生に反対されても、自分の好きなことを貫くべきでしょうか?

人間の脳は、自分で考え納得して決めたことでないと、自分の運命として引き受けられません。そして、自分で決めたことでないと、「そこから学ぶことが難しい」という性質をもっています。親や先生に言われたことに対して、深く考えずに従ってしまうのは考えものです。

「大学に進んで好きなことをとことん学びたい」という人もいれば、「専門学校に進学してあこがれの職業に就きたい」という人もいるでしょう。好きなこと、やりたいことがあるのなら、その思いを「人生の提案書」にまとめて、親や先生が納得するまでプレゼンすればいいのです。

起業家が新事業のプレゼンをして投資家から資金を得るように、高校生の皆さんも「やりたいこと」や「将来の夢」についてプレゼンをして親から学費を得るくらいのたくましさを持ってください。

平凡な子は一人もいない。自分の中にある「可能性」に気づいてほしい

―― 最後に、高校生へメッセージをお願いします。

高校生の皆さんの中には「私には、人と違った趣味や好きなことがあるわけではない。ごく平凡な高校生だから」と感じている人もいるかもしれません。けれど、「平凡な子」は、脳科学的には存在しません。皆さんが持っている個性は、皆さんだけのものなんです。

自分の中にある個性や可能性を見つけるには、自分以外の他人とたくさん出会うことが大事です。できれば多感な高校時代にたくさんの人と関わってほしいですね。人との出会いや関わりを通じて、脳が揺さぶられる経験をすることでしょう。揺れ動いた分だけ、皆さんの脳は成長していきます。もちろん、出会いは人だけではありません。アニメやゲームなどの作品かもしれません。

高校生の皆さんが自分のことを平凡と思ってしまうのは、特定の軸だけで判断しているからです。たとえば自分の身長だけを見て、「平均身長だから平凡」と判断できても、別の図り方をしたら、個性が見えてくるかもしれません。

容姿とか、学力とか、スポーツや芸術とか、個性を図る軸はたくさんあります。さまざまな軸があることに気づいて、好きなことに思う存分取り組んでください。「これは違うな」と思ったら、別の好きなことに取り組めばいいのです。「これかな」と仮説を立てて、トライ&エラーを繰り返しながら「正解」に近づいていけば良いですから。


いかがでしたか。茂木先生が「みんなが好きなことに興味を持てず、人と違う自分に悩んでいた」と知って、驚いた高校生もいるのではないでしょうか。でも、そんな高校時代を過ごしていた茂木先生だからこそ、高校生の皆さんの思いに寄り添い、脳科学の知識をわかりやすく紐解きながら、温かなメッセージを伝えてくれたのかもしれません。


【profile】脳科学者 茂木健一郎

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