気候変動適応に向けたグリーンインフラの経済的価値の評価

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気候変動適応に向けたグリーンインフラの経済的価値の評価

2020.05.01

提供:京都産業大学

気候変動適応に向けたグリーンインフラの経済的価値の評価

人類の発展に欠かせないエネルギー資源。そのほとんどを占める石油、石炭、天然ガスなどの化石燃料は、一方で地球温暖化や気候変動といった深刻な環境問題を引き起こしています。都市において、その解決策となり得るのが「グリーンインフラ」です。自然が持つ多様な機能を活かしたこの取り組みは、コストパフォーマンスや再生可能エネルギーとの親和性の高さというメリットもあり、経済や暮らしにおける課題まで同時に解決する可能性を秘めています。持続可能な世界・地域づくりに向けて、今、世界各地でグリーンインフラの取り組みが広がっています。

この記事をまとめると

  • 化石燃料に頼らない、「グリーンインフラ」という環境政策。
  • 自然や土地の有効活用が、持続可能な社会につながる。
  • 京都産業大学で学ぶ、「自然環境・生命科学」とその「政策・事業」について。

環境問題だけでなく、地域活性にも効くグリーンインフラ。

生態系を活かした社会づくりに注目が集まる近年、自然は「守るべき存在」というだけでなく、自然の持つ機能を評価する方法が模索されている。生物学と環境経済学、環境政策学をむすぶことで、社会問題の解決策が生まれる。

生態系を活かした社会づくりに注目が集まる近年、自然は「守るべき存在」というだけでなく、自然の持つ機能を評価する方法が模索されている。生物学と環境経済学、環境政策学をむすぶことで、社会問題の解決策が生まれる。

エネルギーの需要増大に伴う温室効果ガス排出量の増加は、今世紀において深刻な課題です。対策として、CO₂の排出削減はもちろん、今後の気候変動を前提とした適応策も重要になってきます。また、日本では気候変動による大雨などの災害のみならず、地域経済の停滞、人口減少による過疎化、賑わいの低下など、さまざまな社会課題が顕在化しており、これらの課題を同時に解決する方策が求められています。そこで注目されるのが、「グリーンインフラ」です。これは、自然が持っている多様な機能を活かしたインフラや土地利用を総称する概念のこと。例えば、大雨の際に雨水を貯める湿地、洪水被害を抑える森林、波浪を減衰させるサンゴ礁、雨水浸透機能の高い公園や街路樹のことを指します。加えて、緑地や公園を活かした街づくり、自然と共生型の空間デザイン「バイオフィリックデザイン」の創造も、人や産業が集まる上でポイントになってきています。

様々な緑地で雨水を貯め、都市の防災・減災を進める。

雨水を貯める機能を持つ植栽帯。

雨水を貯める機能を持つ植栽帯。

グリーンインフラは自然の機能を活かす特長があるため、コンクリートなどの人工構造物に比べて景観や環境にやさしく、経済的にもコストが縮減できます。アメリカのポートランドの事例では、道路脇の植栽の地下に貯水空間を設けることで、集中豪雨の際の洪水リスクを低減。さらに、植栽による水質浄化、河川への汚水流出対策、下水道への負荷軽減まで期待できます。他にも、たとえば耕作放棄地をいざというときの遊水地として有効活用できれば、費用も時間も比較的抑えられますし、森林や海岸など、まだまだいろんな場所に自然の機能や仕組みが眠っているはず。グリーンインフラから生まれる植物バイオマス、河川、水路を使えば、再生可能エネルギーの推進にもなります。グリーンインフラの価値が社会の中で的確に捉えられることで、質の高い自然環境の導入が進み、それが持続可能な社会づくりにつながっていきます。

グリーンインフラにはどんな機能があり、効果や費用はどれだけ?

海外の先進事例を調査する、京都産業大学の西田貴明准教授。パリ、バルセロナ、ロンドン、ブリュッセル、エストニアなど、世界各地のグリーンインフラの成功例を、日本国内でどのように導入・活用するかも重要になる。

海外の先進事例を調査する、京都産業大学の西田貴明准教授。パリ、バルセロナ、ロンドン、ブリュッセル、エストニアなど、世界各地のグリーンインフラの成功例を、日本国内でどのように導入・活用するかも重要になる。

化石燃料からの脱却にも結びつく、グリーンインフラによるまちづくり。しかし、自然の多機能性を活かした経済対策や防災・減災の取り組みは注目されたばかりで、まだ社会において十分に役割や効果が理解されていません。そのため、京都産業大学生命科学部産業生命科学科の「環境政策科学」をテーマにした研究室では、生命科学の技術だけでなく、経済学等の評価手法を組み合わせて、これらの「社会経済的な価値の評価」を研究しています。グリーンインフラには、どのような機能及び評価基準(水源・地下水涵養、都市気候緩和、CO₂固定、生物保全など)があり、効果はどれだけか。実現にお金はいくらかかるのか。政策にはアイデアだけでなく、実現可能性が必要です。研究では、世界中のグリーンインフラの成功例や最新動向も参考にしながら、自然環境や生命科学の知見・技術に加え、政策形成や事業経営などにおける意思決定のプロセス、評価基準について学びます。

【広告企画】提供 : 京都産業大学

この記事のテーマ
地球・環境・エネルギー」を解説

私たちの暮らす地球では、火山噴火、地震、台風、干ばつなど、人類にとっては有害な現象がいまも続いています。こうした現象を研究・解明し、うまく折り合いをつけていくことが必要です。また、豊かな生活を求めるあまり、限りある地球資源を枯渇させてしまったり、自然環境を破壊してしまうことは、人類の絶滅を意味します。こうしたことを防ぐためには、技術系の学問だけではなく、政治や行政などに関する幅広い知識も必要な分野です。

「地球・環境・エネルギー」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「環境学」
はこんな学問です

人と地球環境の密接な結び付きを理解し、自然科学と人文・社会科学の知識を合わせ、人が自然と共存し、持続可能な発展を目指すための学問である。個別の研究テーマは多岐に分かれており、人と自然を一連のシステムと捉えて環境問題の解決策を研究する「環境システム学」、主に都市と自然と人の調和を図る建築・インテリアを研究する「環境デザイン学」、複雑化する地球環境に対応するために地理学・環境生態学・情報科学を駆使する「地理学」などがある。

「環境学」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「環境工学」
はこんな学問です

環境工学は、人の経済活動と地球環境が持続的に良好な関係を保てるように、科学技術を用いる学問である。研究分野には、人と環境に配慮した住空間をつくるために、建築技術と環境学の双方からアプローチを行う「建築環境学」、経済活動が環境に与える影響やごみ・リサイクルなど都市生活の快適性と環境保全の両立を研究テーマとする「都市環境学」、空気と水の循環を地球規模で捉えて汚染や災害のメカニズムを解明する「地球環境学」などがある。

「環境工学」について詳しく見る

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「生物学」
はこんな学問です

マクロな地球の生態系からミクロな細胞の世界まで、さまざまなレベルで起きている生命現象を実験・観察することによって研究する学問である。人間を含めた動物・植物・微生物など、あらゆる生命体が研究対象となる。主な研究分野としては、タンパク質を中心にした生体内の高分子の機能をその構造から研究する「構造生物学」、生態系の構成要素である生物と環境の関わりを研究する「環境生態学」などがある。

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