スポーツビジネスを制する者は街づくりを制する!?

プロスポーツが好きな方は多いと思います。その中でも現地へ観戦に行ったことのある方、地元のチームを家族ぐるみで応援に行く、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんな日々の生活に密接した、街づくりに欠かせないプロスポーツビジネスについてご紹介します。
この記事をまとめると
- 日本のプロスポーツのビジネスの在り方について、影響を与えたサッカー
- 地域おこしと結び付けたスポーツ研究を行う、埼玉学園大学の薄井研究室
- スポンサーやスタジアムなど、スポーツチームがまちに与える影響は大!
スポーツ観戦を通じて行う地方のまちおこし。
あなたは好きなスポーツはありますか?日本には様々なプロスポーツがあります。この中でもサッカーは、野球が国民のスポーツ娯楽であった環境に、大きく影響したといえるでしょう。かつて野球の試合は、テレビ中継を通して多くの人が目にするコンテンツでした。サッカーがプロ化した90年代、当初は同じ路線をたどりましたが、途中から地域密着型へと路線をシフトします。この地域密着は、競技場などのインフラを整えつつ、地元企業の町おこしに目を向けたアプローチ。J2、J3とすそ野を広げて参加チームを増やして日本各地をカバーし、地元にあるチームへの応援が当たり前にある、そんな状況を作り出しつつ、観戦にやってくる他地方からの観客に対して地域の魅力をアピールして、観光を主とした地域産業に貢献するモデルです。このケースを見本に、プロスポーツの活動が地域社会と密接に関わりあうようになってきています。
埼玉学園大学の薄井研究室でスポーツビジネスを研究中!
埼玉学園大学の経済経営学部、薄井研究室ではスポーツビジネスを取り扱っています。消費者は、テレビやネットでもスポーツを観ることができますが、スタジアムなどで実際に観る機会を提供することは、地域おこしに直接つながります。また、地域が一体となって特定のスポーツチームを育成・応援していくことは、スポーツを通じた地域の一体性を作り上げていきます。またスポーツビジネスの研究は、消費者がスポーツをする機会についても考え、地域で様々なスポーツをする機会やスポーツをする施設が存在している必要があり、こちらもまちづくりの問題と大きな関係を持っています。研究室では、たとえばJリーグのJ2やJ3のチーム作りなどの事例を具体的に調べて、スポーツとまちづくりの関係を考えていきます。また、地方自治体のスポーツ施設のあり方を具体的に調べ、どのような立地や運営が地域にとって必要なのかを考えていきます。
例えば、スポンサーの話、例えば、スタジアムの立地の話。
普段、何気なくみている選手たちのユニフォーム。そこには多くの企業の名前が入っています。これは、チームのスポンサーであり、ユニフォームへの広告を出すことへの見返りに、チームへ資金を投資しているのです。中にはスタジアムそのものの名前を商品名にしていることもあります。(熱心なサポーターはスポンサーに共感し、その企業や商品を応援します。)近年のプロスポーツのマーケティングは地域密着とはいうものの、マスコンテンツとしての性質も持っていますし、スタジアムの建設問題なども、まさしく街づくり。税金を投入しながら作ることを視野に入れていても、そのスポーツに興味のない層への説得材料が必要になってきます。興味のある事柄を単に個人的な問題として捉えるのではなく、地域や社会との関係で捉えようとする意識を持ち、広い視野を身に付けることができます。多彩な広がりをもつスポーツ研究、その奥深さを学んでみませんか?
【広告企画】提供 : 埼玉学園大学
この記事のテーマ
「経済・経営・商学」を解説
そもそも「どうすればお互いにとって必要な物資が手に入れられるか」という極めて単純な動機から始まった商取引が、極めて高度に煩雑化してしまいました。だからといって、すでに引き返すことができないのは事実であり、現状を正確に把握して最適な選択をするのが私たちの役割でしょう。しかも、単純に取引価格だけですべてが決まる時代ではありません。国家間の争いや異常気象など、カバーしなければならない要素が目白押しです。
この記事で取り上げた
「経営学」
はこんな学問です
主に企業の経営管理について研究する学問。企業は、働く人、設備や機械、資金などで構成されているが、さらに人に役割を与えて配置した組織、資金をどういう配分で使うかという戦略、顧客ニーズをどうつかむかという情報なども重要である。また、企業活動を方向付ける経営理念の研究は欠かせない。それぞれの企業が設定した理念が、意思決定の基準となるからである。そして、株主や取引先、地域社会との関係をどう管理していくかも研究の対象となる。