建築は、「機能」と「構造」だけでは作れない 人間という複雑なイキモノにふさわしい建築とは?

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建築は、「機能」と「構造」だけでは作れない
人間という複雑なイキモノにふさわしい建築とは?

2020.04.01

提供:大同大学

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建築は、「機能」と「構造」だけでは作れない
人間という複雑なイキモノにふさわしい建築とは?

まちを歩いていて「この住宅はステキだな」「居心地のいい空間だな」などと感じた経験はありませんか? 建築の何が、そう感じさせるのでしょうか。 機能? 構造? ――それだけではなさそうです。「建築学は工学だけでなく、芸術学・哲学・心理学・歴史学・法学など、あらゆる分野が融合した総合的学問です」と語る大同大学工学部建築学科の米澤隆先生に、建築と人間の関わりについて伺いました。

この記事をまとめると

  • 建築の対象は人間だ。だから、建築学は人間学でもある。
  • 複数の異なる価値観が融合する日本の都市。そこにあるべき建築とは。
  • 好きなことをとことん追求。それが新しい建築の“発明”につながる。

建築学は人間学。大きな目で人間を見つめよう!

工学部 建築学科 米澤隆先生

工学部 建築学科 米澤隆先生

地震などに耐える構造や材料、必要な機能を実現する設計といった技術面の学びは、建築学科の学生にとってもちろん重要です。しかし、建築に必要な要素は、技術面だけではない、と米澤先生は言います。「建築の対象は人間です。そして人間とは、合理性だけで生きる存在ではありません」。何かに感動したり落胆したり、ケンカしたり仲直りしたり、泣いたり笑ったり怒ったり――そんな複雑で不合理な、だからこそ豊かな人間の人生が営まれるステージ、それが建築なのです。だから建築を志す学生は、人間が持つさまざまな側面、多様な価値観を知っておかなければなりません。芸術学・哲学・歴史学といった、工学とは縁遠いような学問分野を建築学に含める理由は、そこにあります。

“さまざまな価値観”を知ることは、グローバル化が進む現代では特に重要です。「近代以降に登場したプロダクト、例えば自動車のデザインは、欧米でもアジアでも大差はありません。このように“国際的な均質化”が進む今こそ、日本ならではの価値観を拾い上げて、現代にふさわしい形で提示し直すことが必要です」と米澤先生。……ちょっと難しい? 具体例で説明しましょう。

2つの異なる価値観が同居する「公文式という建築」

米澤先生が手がけた「公文式という建築」。1階と2階が分離せず、“表情”でつながることができます。

米澤先生が手がけた「公文式という建築」。1階と2階が分離せず、“表情”でつながることができます。

米澤先生は建築設計事務所を主宰し、世界から注目される建築家でもあります。下の写真も先生の作品。題名は「公文式という建築」、つまり学習塾です。とんがり屋根を含む2階の「屋根空間」は、子どもたちが集まる学習塾。1階の「土間空間」は、地域のお年寄りを中心とする大人が、俳句や工芸を学ぶ教室です。屋根空間のガラステーブルは、土間空間の天井を兼ねていて、互いの様子を見ることができます。「子どもたちは、土間空間で楽しく学ぶ大人たちを見て、“漢字や計算のドリルだけが勉強じゃない。もっと豊かなものなんだ”と、新たな価値観を持つことができます。大人たちもまた子どもとの交流の中で得られるものがあるはずです」。

つまり、2つの異なる価値観を切り分けることなく、1つの空間に同居させた建築なのです。この学習塾は、京都市伏見区の歴史ある町家の中にあります。京都は、ローマやパリといったヨーロッパの古都とは異なり、平安時代から平成・令和時代まで、多種多様な価値観の下で作られた建築が、一つの都市として矛盾なく融合していることが特徴です。先生によれば、この建築は「時代とともに変化する価値観を取り込んで常にバージョンアップしてきた京都のまちを、現代の視点で読み替えたもの」となります。

好きなことをとことん追求することから始めよう

卒業研究に取り組む米澤研究室の4年生。2019年夏には、日本最北端の村・猿払村(北海道)の依頼で観光ポスター制作も行いました。

卒業研究に取り組む米澤研究室の4年生。2019年夏には、日本最北端の村・猿払村(北海道)の依頼で観光ポスター制作も行いました。

学生に対して、先生はこんな期待を語ります。「1・2年次は、好きなことをとことん追求してほしい。ゲームやマンガに熱中して周囲の大人から叱られた経験を持つ学生もいるかもしれませんが、もしかするとそこには、大人たちにはない新たな価値観や身体性が誕生しているのかもしれません。自分は何が好きなのか、何が好きではないのかをじっくりと見つめ、その価値観を自分の建築の中に投入してほしいのです」。

この言葉を裏付けるように、米澤研究室に所属する4年生は、ジブリなどの“ファンタジーアニメ”に登場する現実空間と虚構空間をつなぐデザインを研究したり、“妖怪”に注目して昔の日本人が空間に見いだした物語を考察したりと、独自のテーマに取り組んでいます。「彼らのさまざまな関心を、建築学の中に位置づけていくことが、先導者としての私の役割です」と米澤先生。工学の枠にとらわれない大きなアプローチの中から、新たな建築が“発明”される可能性もあるのです。

【広告企画】提供 : 大同大学

この記事のテーマ
工学・建築」を解説

工業技術や建築技術の発達は、私たちの生活を画期的に快適で安全なものに変えてきました。先人たちの生み出した知恵に新しい技術をプラスすることで、その進歩はいまも日々、進んでいます。インフラの整備や災害に強い街作り、エネルギー効率の高い動力機械や高い知能を持ったロボットの開発など、工学や建築に求められるものはますます増えるでしょう。自然との共生も大きなテーマです。理系の中でもより実地的な分野だと言えます。

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