約50年前に突然できた島が、世界遺産になっている理由って?

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
  • 保護者・先生の方へ
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

約50年前に突然できた島が、世界遺産になっている理由って?

2015.12.14

提供元:マイナビ進学編集部

約50年前に突然できた島が、世界遺産になっている理由って?

アイルランド内に、火山活動によって50年前にできた新しい島があります。その島が世界遺産になった理由をご紹介します。

この記事をまとめると

  • 海底火山噴火でできた、世界遺産にもなった無人島がある
  • 島には、海鳥やアザラシなども住むようになっている
  • 植物の種は、風や雨など自然現象によって島に持ち込まれた

世界遺産にも登録された、アイスランドの無人島って?

もしもの話でよくある、「無人島に行くなら何を持っていく?」といった問いかけ。そうなる確率はかなり低いでしょうが、真剣にあれこれと考えてしまう人もいるのでは。

無人島とは、人が住んでいない島を意味しますが、ある日突然、海底火山噴火によってできる島もあります。日本では小笠原諸島の西之島が有名ですね。アイスランドにある無人島・スルツェイ島も同様で、3年以上続いた海底火山の爆発によってできました。その面積は2.8平方km。かなり小さな島です。

無人島なのに、自然と生物が住みつきはじめた!?

スルツェイ島は、1963年にはじめて爆発して以降、島へは発見者と一部の科学者しか出入りが許されていません。その理由は、海底火山噴火という自然現象によって、自然に出来上がったこの島を、生物の進化の過程や地質を研究する貴重な場として考えているからです。確かに、現代において全てが「自然にできた」島は、なかなかないのかもしれません。この島は、2008年にユネスコの世界遺産に登録されています。

スルツェイ島の2/3は火山灰でできています。その上を溶岩が流れたことで、島ができました。3年以上続いた火山活動は、最初にこの島を形成した火山灰を数年で固い岩にさせたといいます。

はじめは火山灰と溶岩でできた無人島でしたが、後に維管束(いかんそく)という植物が観測されます。この島にとっての最初の生命です。さらにその後、1970年ころから「フルマカモメ」「ハジロウミバト」といった海鳥が島に群れをつくるようになります。その海鳥たちの大量の糞が島の大地に堆積することによって、痩せた土壌が急速に改善されました。また、1983年にはアザラシの繁殖が確認され、1998年には、より複雑で生育条件が厳しい植物形態といわれている灌木(かんぼく、生長しても樹高が約3m以下の木のこと)も育つようになりました。

生き物の生態から、その誕生や進化を探るのは「生物学」の研究

このようにスルツェイ島で現在までに観察されている大半の植物の種は、風や雨など自然現象によって島に持ち込まれました。現在のスルツェイ島では、数十種類の植物や菌類、十数種の鳥類、そして335種の無脊椎動物(むせきつい。昆虫や貝類など、背骨を持たない動物)など、多種多様な生き物が記録されています。現在も研究は続けられており、毎年、2~5種類の生物が新たに発見されているそうです。

このように生物や生命現象を研究する学問を「生物学」といいます。生物学の研究の対象は、生きとし生きるもの全て。私たち人間をはじめとした生き物がどのように誕生し、進化してきたのか、そのような人類の謎も生物学の研究対象です。

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「水産学」
はこんな学問です

海洋に生息する動植物などの水産資源を捕獲・生産する漁業についての学問である。最近では、干潟の埋め立てやごみの不法投棄など、海洋の環境問題についての研究も盛んである。専門分野としては、海の生態系と海洋生物の生態を調査・分析して漁業や環境保全に活用する「海洋生物科学」、水産資源の効率的で持続的な捕獲・生産方法から加工・流通までを研究する「海洋生産管理学」、水産物の食品としての利用技術を研究する「水産食品化学」などがある。

「水産学」について詳しく見る