数えはじめたらキリがない!
子育ての悩みに効果的なアドバイスとは?

お父さんやお母さんの手を握ってうれしそうに歩く小さな子どもたちの姿――。こんな光景を見かけると、思わずほっこりしませんか? でも、どんな家庭でも、多かれ少なかれ子育ての苦労は付きものです。
特に幼少期の子どもの心理は謎だらけ。「どうして食べてくれないの?」「どうして全部にイヤって言うの?」「どうして他の子みたいにできないの?」…などなど、数え切れないほどの悩みが付きまといます。そんな子どもたちと必死で向き合うお父さんやお母さんたちへ適切なアドバイスはあるのでしょうか。
この記事をまとめると
- 幼児たちの心理は謎だらけ。でも発育段階を理解しておけば悩みは激減する!
- 食べない理由はそれぞれ。食べないことに悩むより、ほんの少しの工夫で解決!
- 子どもと保護者との関わり方を学んでおけば、将来確実に役に立つ!
子どもたちの“イヤイヤ”は本当に無意識? 自由すぎる幼児の心理とは?
幼少期の子どもたちの言動は、私たち大人のように後先を考えながら行動することはありません。物心がついてからも、一つ一つの行動からその子の意図することを正確に判断するのは難しいもの。でも、その行動にはしっかりと意味が含まれています。
例えば赤ちゃんであれば、ただ寝て起きているだけに見えますが、実は自分に必要な愛情を受け取るために、泣いたり微笑んだりしながら人(多くは保護者)を惹きつけているそうです。さらに1歳近くになると、物を投げたり落としたりしながら「これはなんだ?」と探索します。つまり、0歳児だからといってただ受け身でいるわけではありません。
2~3歳の頃になるとさらに主張が強くなってきます。いわゆる“イヤイヤ期”と呼ばれる時期です。これは生後半年頃から始まっているとされ、個人としての自己主張の表れです。このピークが2歳とされていて、このピークと同じ時期に自己制御が次第に発達し、3歳頃に落ち着くと言われています。この主張と制御のバランスを取るのに必要な時期が2~3歳というわけです。
このようにさまざまな感情や好奇心が生まれ、自分から行動する力がどんどん増える時期にお父さん、お母さんは振り回されてしまうことでしょう。何をしてあげてもイヤと言われ、正解も分からず悩みも尽きないはずです。子育ての悩みは、夜泣きによる慢性的な睡眠不足やトイレ指導、上手な叱り方・しつけ方など本当にさまざまです。そんな中で圧倒的に多くを占めている悩みが、食材の好き嫌いや食事中の態度など「食」についてのようです。では、どのように向き合うのが理想的なのでしょうか?
怒るだけでは逆効果!? 発達段階の特徴を知って楽しい食事を!
食の悩みのほとんどは、好き嫌いではないでしょうか。何度口に食べ物を運んでも吐き出す、手で払うなどして食卓は散らかり放題! 食べてもらえない上に部屋の掃除が待っているとなれば、それは怒りたくもなります。でもこの好き嫌いは、発達する上でちゃんと意味があるようです。
例えば、野菜嫌い。野菜には独特の苦みやクセがありますが、子どもは元々そのような部分を拒否する傾向にあります。さらに、初めて見るものや食べるものに恐怖を感じる性質も持ち合わせているため、無理に食べさせられても「イヤ!」と意思表示します。これは食材の好み云々だけではなく、食べさせられ方も影響しているんです。
ではどのように対処すべきなのでしょうか? 何を食べさせられているのか分からない恐怖を感じさせるより、お父さんやお母さんがおいしそうに食べていることを見せてあげることが大切です。そうしていくうちに突然食べるようになることもあるので、「食べさせる」のではなく「いつか食べるだろう」と構えてあげることがいいかもしれません。また、忘れてはいけないのが、奥歯の存在です。幼児期の奥歯のない状態は噛む力も弱いため、食べづらい食材が多くあります。特に生野菜は噛み切れない場合もあるため、温めたり、柔らかくさせるなどの工夫をすると良いでしょう。
いずれにしても、この頃は自己抑制の力がまだ弱い段階。たまには叱ることも必要ですが、子どもが笑顔でいられる楽しい空間をつくりながら、ゆっくり自己主張に付き合ってあげることが大切です。そして、つい理不尽に怒ってしまった場合、落ち着いてから「ごめんね」と声を掛け、どうして大きい声を出してしまったかを説明することも効果的なようです。
保護者からリアルな悩みを学べる場「エンゼルキッズ」!
「地域とのつながり」を大切にすることで、学生の学びを支え、学生の未来をつくる埼玉福祉・保育専門学校。本校の保育士科には、毎週金曜日に地域の親子たちが来校する「エンゼルキッズ」という子育て広場が用意されています。
ここは、学生たちが授業で習ったピアノや手遊び、パネルシアターの実践を通して、子どもと保護者との関わり方を学ぶ場です。子育てに悩む方々のリアルな意見を聞くことができ、将来必要となる保護者との関わり方を身につけることができます。そして何より、子どもたちが喜ぶ姿を見ながら楽しく学べることも魅力の一つ。こうして子どもや保護者と接することで、トラブルが起こった際の冷静な対処法や関わり方が備わり、将来に役立てることが可能なのです。
保育士科では「保育」の科目のみならず、点字・手話・介護技術・カウンセリングなどといった「福祉」の授業や、福祉・保育の専門性を高められる2年次からの複数のゼミや、働きながら学べる夜間コースも充実。また、児童養護施設や障害分野の施設との強いつながりを持ち、それらを活かして自分の希望に合った就職先を見つけることができます。
【広告企画】提供 : 埼玉福祉・保育専門学校
この記事のテーマ
「保育・こども」を解説
乳幼児から小学生までのこどもの生活を保護し、心身の成長を促すための専門知識を身につけます。こどもの心身の発達や行動、保健・衛生、基本的な読み書きや情操教育、体操といった体力向上教育など、学びの分野は多岐にわたります。保育士の資格取得者の職場は保育園だけでなく、企業内の保育施設などにも広がりつつあります。
この記事で取り上げた
「保育士」
はこんな仕事です
仕事などで保育ができない保護者に代わって、乳児から小学校就学前の子どもを預かる仕事。食事、排せつ、睡眠の世話や健康管理の他、遊びや集団生活を通して心身の成長を援助する。保育所や乳児院、児童養護施設に加え、企業内の保育所やベビーシッター業を行う企業でも、大きな役割を果たすなど就職先は多様化。子どもの数は減っているものの共働きの保護者が多くなったため、今後ますますニーズは高まっていくだろう。また、パート勤務など、勤務時間の調整ができる場合も多い。