寝付かない赤ちゃんには、テレビの「ザー」を聞かせるといいらしい!

テレビの音や雨の音は、母親の胎内の音と似ているのだとか。赤ちゃんを落ち着かせるその効果についてご紹介します。
この記事をまとめると
- 赤ちゃんが寝付かないときは、テレビのノイズを聞かせるのが効果的
- テレビの砂嵐の音は「ホワイトノイズ」とも呼ばれ、大人にも効果的
- ベビーシッターや保育士を目指す人は、赤ちゃんを寝付かせるテクニックを覚えておくといいかも
赤ちゃんが泣きだしたらどうすればいい?
街中で、大きな声で泣いている赤ちゃんを見かけたことはありませんか? 赤ちゃんはまだ言葉が話せないので、お腹がすいた、うんちをした、眠いということを泣いて知らせます。しかし、何で泣いているのかは、なかなか大人には伝わりにくいので、お母さんやお父さんは赤ちゃんを泣き止ませ、寝付かせるのにたいへんな思いをすることもあります。
泣き止まない赤ちゃんを泣き止ませたり、寝付かない赤ちゃんを寝付かせるには、いろいろな方法があるといわれています。例えば、手を握りマッサージして安心させてあげる、背骨をスプーンでなぞってあげるなど、触って落ち着かせる方法。それから、赤ちゃんにサングラスをしたり、鏡を見せたりと、普段と違う景色を見せて落ち着かせる方法もあります。
その中でも効果的だと言われているのは、音を聞かせて落ち着かせる方法。では、どんな音を聞かせるといいのでしょうか。
赤ちゃんも落ち着く! 胎内の音と似ている音がある?
最近のテレビではあまりありませんが、放送していないチャンネルから流れるテレビの「砂嵐」、あの「ザー」という音は、赤ちゃんが落ち着く音だといわれています。また、雨の音やビニール袋をガサガサさせた音も効果的。大人にとってはあまり心地いい音だとは思えませんが、赤ちゃんにとっては心地のいい、安心する音なんだそうです。
砂嵐や雨の音、ビニール袋の音など、雑音のような音を「ホワイトノイズ」と言います。このホワイトノイズは、なんでも赤ちゃんが子宮にいるときに聞いていた音と似ているそう。だから、赤ちゃんはこの音を聞くと安心するのです。
赤ちゃんがお母さんのお腹の中にいるのは約10カ月。その間、ずっとお母さんの心臓の音や血流の音を聞いて過ごしています。赤ちゃんが元気に育っているか調べる検診では、その「ゴー」という音を聞くことができます。この音が、赤ちゃんがずっと聞いている音。ホワイトノイズを聞くと、お母さんのお腹の中に戻ったような感覚になるのでしょう。
ホワイトノイズ、実は大人にも効果的!
実は、このホワイトノイズは大人にとってもいい効果があるそうなんです。ヒーリングミュージックと言われるような、波の音や雨の音、時計のチクタク音などを聞いていると、勉強に集中できたり、すっと眠りにつけたり、偏頭痛の軽減が期待できます。ホワイトノイズを聞くことで、人の話し声や物音など、気になる音が打ち消されて耳に入らなくなるんだそうです。もし、「今日は勉強に集中できないな」と思ったら、ホワイトノイズが聞けるスマートフォンのアプリなどもありますので、試してみてはいかがでしょうか。
将来、保育士やベビーシッターなど、赤ちゃんと関わる仕事がしたいと思っている人は、ホワイトノイズの効果について知っておくといいでしょう。一人の赤ちゃんが泣きだしてしまうと、他の赤ちゃんにも影響して、部屋中がパニックになってしまうこともあります。赤ちゃんが落ち着くテクニックを知っておけば、将来、保育士やベビーシッターになったときにきっと役立つはずですよ。
この記事のテーマ
「保育・こども」を解説
乳幼児から小学生までのこどもの生活を保護し、心身の成長を促すための専門知識を身につけます。こどもの心身の発達や行動、保健・衛生、基本的な読み書きや情操教育、体操といった体力向上教育など、学びの分野は多岐にわたります。保育士の資格取得者の職場は保育園だけでなく、企業内の保育施設などにも広がりつつあります。
この記事で取り上げた
「保育士」
はこんな仕事です
仕事などで保育ができない保護者に代わって、乳児から小学校就学前の子どもを預かる仕事。食事、排せつ、睡眠の世話や健康管理の他、遊びや集団生活を通して心身の成長を援助する。保育所や乳児院、児童養護施設に加え、企業内の保育所やベビーシッター業を行う企業でも、大きな役割を果たすなど就職先は多様化。子どもの数は減っているものの共働きの保護者が多くなったため、今後ますますニーズは高まっていくだろう。また、パート勤務など、勤務時間の調整ができる場合も多い。
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