これからの対人援助の現場で求められる「チーム支援」とは?

人を支える対人援助のあり方は日々変化しており、高齢化や地域医療へのシフトが進む現代では、専門職が多岐にわたり、多種多様な職種の人たちが連携することが求められています。様々な分野・職種のプロが連携して一人ひとりを支える「チーム支援」とは?チームを担うプロの一員を目指すとき、何が必要とされるのでしょうか。
この記事をまとめると
- チーム支援の重要性とは
- チーム支援を学ぶプログラムが充実
- 自分が目指す専門職の役割をより明確にイメージできるように
「チーム支援」で求められる他職種への理解
高齢化社会や地域医療を支える現代の対人援助の現場では、一人の患者さまに対して様々な専門職が連携しながら「チーム支援」を行っています。人を支える仕事とひと言でいっても、その現場となるのは病院やリハビリ施設、老人保健施設に福祉施設、行政機関に学校など、幅広いものです。
そして、そこで働くプロは医師や看護師、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・教師・社会福祉士・視能訓練士や保育士など、分野・職種が多種多様。現場では様々な分野のプロが専門力を活かし、チームを組み、助けが必要な人を支えています。
チーム支援の現場において欠かせないのが、他分野・他職種への理解。各役割に対する理解に加え、協働する力を身につけることが必要です。医療をはじめ、心理・福祉・保育・教育分野といった幅広い分野に理解を持つことが求められます。
3学部7学科のすべての学びが集結。1年次からチーム支援を学びます
大阪人間科学大学では、医療分野に限らず、様々な対人援助の分野を想定した独自の学びを展開。多彩な対人援助の専門職業人を養成する「対人援助の総合大学」としての強みを活かし、3学部7学科でのリレー講義を行います。
大阪人間科学大学独自の授業「対人援助演習Ⅱ」では、それぞれの職種の役割に関する理解に加え、多様な臨床現場において多職種で協働する力を身に付けることができます。例えば、視能訓練の分野の授業では独自制作したメガネを掛けて視覚障がいの感覚を理解するなど、それぞれの分野の「支える人」や職種について理解を深めます。
【広告企画】提供 : 大阪人間科学大学
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「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説
病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。
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「リハビリテーション・作業療法・理学療法」
はこんな学問です
リハビリテーションには、障がいを持った人の運動能力回復のための理学療法と、心身にわたる諸機能を回復するための作業療法がある。理学療法では、立つ・歩くなどの運動療法とマッサージや電気による物理療法を用いるための知識、技術を学び、「理学療法士」をめざす。一方、作業療法は、精神疾患なども含めて用いられるもので、たとえば、園芸や工芸を通じ、患者が生活の自立性を回復するための知識、技術を学び、「作業療法士」をめざす。
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「人間・心理」を解説
人を研究対象として、人間の心理や身体、人間が作る社会集団、生活の特徴やあり方を研究します。人間科学は、人間という存在や関係性そのものを研究し、学習範囲は栄養学から文化人類学、スポーツ科学まで広範囲にわたります。心理学は人間の心や行動の特徴を分析・解明します。ストレス社会と呼ばれ、心の病に苦しむ人が増加している現代では、なかでも臨床心理学の重要性が注目されています。人間の存在意義の基礎となる学問です。
この記事で取り上げた
「心理学」
はこんな学問です
人間の心理や行動がどのような原理で動いているのかを研究する学問である。それにはさまざまなアプローチがある。たとえば、認知心理学では対象を知覚してから言語化するまでの作用を情報処理のプロセスとして理解する。発達心理学は人間が誕生してから死ぬまでの心の変化が何によるのかを探究する。臨床心理学は心のバランスを崩してしまった人の状態の改善をめざす。志望校に自分の本当に学びたい心理学があるかどうかを必ず確認することが大切だ。
この記事のテーマ
「福祉・介護」を解説
大きな戦争の減少、食糧事情の向上、医療技術の発達などにより、おもに先進国では平均余命が伸びています。同時に、生きてはいるけれども健康ではないという、要介護状態の高齢者が増加し、医療費の伸びや介護保険費の膨張など、大きな問題が山積しています。福祉は、子どもから高齢者まで人間の発達段階に応じた社会支援の理想的なあり方を探求します。個人だけでは解決できない問題を、集団・組織として考える視点を学びます。
この記事で取り上げた
「福祉学」
はこんな学問です
心身にハンディを背負っていても安心して暮らせる社会にするために、公的な支援がどうあるべきかを研究する学問である。地域、年齢、心身の状態も一人ひとり異なる対象者に、どのようにすれば安定した福祉サービスを提供できるのかが重要なテーマ。そのための制度設計や現場の仕組みづくりなど、研究分野は多岐にわたる。福祉の対象者に限っても、児童福祉から高齢者福祉まで幅広い。