「今のアイドルってなんで大人数なの?」なんて疑問に感じた時が、社会学の入り口なんです。
メイン
テーマ

「社会学」って、実際何を学ぶのか想像しにくいですよね。でも難しく考えないでください。街や家族・地域コミュニティから産業まで、人や社会を取り巻くすべてが学問の対象なんです。そう、アイドルの方向性だって、解き明かすことができるのが社会学なのです。
この記事をまとめると
- 「社会学」とは、人間と社会をカタチ作るすべての事柄に関われる学問
- 幅広く多角的な視野と、自分で考え抜く力を身につける
- 少人数教育のもとフィールドワークを中心に学んでいきます
この学びはどんなところで生かせるの?
社会学とは、日常生活をしていて、「ずっと感じてた、疑問に思ってたこと」を掘り下げて解き明かす学問。例えば、「今テレビで大活躍しているアイドルが、大人数なのはなんで?」なんて疑問に思い、追及することが社会学なんです。時代のアイドルは、その時代の象徴となり、社会背景により変化しています。ファッションや文化をけん引する役割も担うので、とてもユニークな研究テーマの一つというわけです。
というように、社会学の学びは生活全般あらゆるところに幅広く広がっています。つまり、それと同じだけ広いフィールドで活かせることができる学問なのです。
では、どんな大学で社会学を学べるのでしょうか。
佛教大学の社会学部の特徴は、自由で多様なところ。自分自身で問題を見つけ、考え、解決に結びつける力を養うため、1回生からゼミ形式の授業がスタートします。授業を進めるのは先生ではなく学生たち。取り組むテーマから自分で見つけ、社会的な課題に自分なりの方法で答えを導き出していくという学生主体の授業です。さらに、すべて専任教員のもと少人数制授業なのが大きな特徴。一人ひとりの学生に的確なアドバイスをすることで、学生の思い切ったチャレンジ精神を育みます。
具体的に「情報・メディアコース」でのゼミの学びをご紹介します。
●大場ゼミ
「ヒット作に仕掛けられた巧妙な戦略を探ろう」
アニメや音楽など大ヒットした作品の人気の裏には、どんな背景が潜んでいるのでしょう。大場ゼミでは、その背景を探るため、まずは自分たちでテレビ番組や映画、CM等の企画を立案。制作費からスポンサーまで細かく設定し、実用レベルの企画力を養います。実際にテレビ局の制作現場を見学したり、新聞記事を作成するなど疑似体験を通して実践力を身につけていきます。
京都5大学が競うプレゼン大会で優勝しました!
京都府立大学など5大学が参加する「グローカル人材フォーラム(第3回)」で優勝したグループのプロジェクトをご紹介します。
「きっかけは、夏休みに分別処理やリサイクルなどに取り組む企業でのインターンシップです。どのように環境問題に取り組むか、教室で議論の毎日でした。しかし企業の担当者からは『本当に自分たちが良いと思ったことなの?』」とのお言葉…。そこで、もっと大胆な発想が必要なことに気が付きました。」
ヒントはテレビで見た『バリ島の竹のログハウス』。素敵なログハウスと併せて竹林の放置問題を知ることになりました。そして意見がまとまった結果、たくさんの人に利用してもらえるよう、テーマは『竹カフェ』に決定しました。
仲間で切磋琢磨しながら仕上げ、実際の企業からお誘いまで。
大変だったのはそこからでした。
「それからは竹細工の工房や、NPO法人に取材をしたり、店舗デザインを考えたり。メニュー作りから損益計算まで、夏からはじめたプロジェクトがようやく形になったのは冬でした。振り返ると、みんなでいくつもの山を乗り越えていました。コミュニケーションの取り方や分担作業の方法、ぶつかりあう度胸などたくさんの力を身に付けたと思います」
優勝後は、審査員の地元企業から『物件を紹介するから、本当にやってみない?』とのお誘いまで。環境問題を自分たちの知識と行動で、解決したプロジェクトとなりました。
【広告企画】提供 : 佛教大学
この記事のテーマ
「社会学・マスコミ・観光」を解説
あまり共通性のないように思われる3分野ですが、じつは密接な関係があります。観光業界にとってマスコミは「広報」そのものです。マスコミの存在なくして観光業界の発展はないでしょう。もともとマスコミは商品を情報化するために社会学を重視しています。社会が求めている漠然としたニーズを精査し、わかりやすいイメージとして変換して提供するのです。今後、観光業などにおけるマスコミの存在はますます大きくなるはずです。
この記事で取り上げた
「社会学」
はこんな学問です
社会のなかでの個人の行為、集団の持つ特性、他者とのコミュニケーションなどに一定の法則性を見出して、社会の仕組みや働きを解明する学問である。研究対象は広く、社会学的な視点で研究できるものであれば何でも対象とすることができる。たとえば、家族社会学、芸術社会学、法社会学、都市社会学、宗教社会学、教育社会学、スポーツ社会学など、テーマの自由度は高い。その一方、社会全体を意味付けるグランドセオリー(一般理論)を志す学者もいる。
この記事で取り上げた
「地域社会」
はこんな学問です
国内外の都市部・農村部を問わず、地域社会の問題にアプローチし、実証的な調査・研究を行う学問。大きく分けると、2つに分けられる。一つは、地域行政のあり方を問い直し、地域住民・地元企業との連携を図って問題を解決する方法を探る地域行政学。もう一つは、グローバル化による急激な変化から地域の文化遺産を意識的に守り継承していく方法について研究する地域文化学である。2つは別々の学問ではなく、同じ問題意識を行政と文化という別の視点から考察している。
この記事で取り上げた
「マスコミ学」
はこんな学問です
主要5媒体ともいわれるテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネットをはじめとして、あらゆるメディアを使って伝えられる情報コンテンツをつくるために身に付けておくべき知識とスキルを学ぶ。メディアの現場で活躍するスペシャリストが講師となることが多い。授業の内容も実際の撮影施設や編集機材などを使って行われる。業界に入った際にも、すぐに現場で役に立つように、実践重視の授業内容になっている。