保育士さんは、子どもが好きなアニメやヒーローのことはやっぱり詳しいの?

小さな子どもが好きなものといえば、アニメやヒーロー。みなさんもよくテレビを見たり、おもちゃを買ってもらって遊んでいた記憶があるかもしれません。
小さな子どものお世話をする保育士さんは、たくさんの園児と遊んだり、会話をしたりします。保育士さん自身は、子どもと一緒に過ごす中で、そういった子どもが好きなアニメやヒーローの話題についていけなくなることはないのでしょうか? 今回は、そんな素朴な疑問について、短大を卒業し、昨年から保育士として働くAさんに詳しく聞いてみました。
この記事をまとめると
- アニメや戦隊ヒーローなど、録画して見る保育士さんもいる
- 男子・女子問わず、『妖怪ウォッチ』は大人気
- ファストフードでもらえるおもちゃも子どもに人気
子どもが好きな番組を録画して見ている保育士さんもいる!
――まず、保育士を目指したきっかけは何ですか?
「私は小学生の頃から、小さな子どもの面倒を見るのが好きで、それにピアノや工作なども好きでした。そこから、子どもを相手にする仕事が向いているかもと漠然と考えはじめたのが、最初のきっかけだったと思います。とはいえ、高校生までは、保育所と幼稚園の区別も分からなかったのですが(笑)。自分自身が保育園に通っていたこともあり、保育士という仕事を選びました」
今の子どもたちが好きなものって?
――最近の子どもたちに人気のアニメやヒーローは?
「昨年から人気はずっと続いていますが、テレビアニメの『妖怪ウォッチ』は男子・女子ともに人気があります。みんなでお散歩に行ったとき、お店に貼ってある妖怪ウォッチのポスターなどを見ると、主題歌を歌ったり、『ジバニャン』『コマさん』などとキャラクターを指さす子もいます。特に子どもの暗記力はすごいですよ。一度見たアニメのセリフを覚えてしまい、園内で大きな声で披露してくれる子もいます。4、5歳ぐらいになると自分の好きなものがはっきりしてきますよ」
――今も昔も、戦隊ヒーローは男子にやっぱり人気ですか?
「もちろん男の子は大好きです。最近ですと、テレビ放送されている『手裏剣戦隊ニンニンジャー』が人気ですね。昔から変わらないのは各戦士が人間の姿から「変身」して戦闘スーツ姿になるシーンです。子どもは真似してヒーローになりきっています。女の子だったらプリキュアシリーズなどが人気があります」
――最新のアニメや戦隊ヒーローなどは、日ごろチェックしているのですか?
「子どもとのコミュニケーションは何よりも大事なので、私自身も『妖怪ウォッチ』や戦隊ヒーローなどのテレビ番組は、録画して見ることがあります。子どもたちとの会話の中でキャラクターの名前など出すと、やっぱり食いつきが違います。みんな目をきらきら輝かせてくれるんです(笑)。あと、マクドナルドで発売されている『ハッピーセット』には、毎回違うアニメなどのキャラクターのおもちゃがセットになっていて、子どもたちに人気です。なので、私もそのおもちゃはよくチェックしています。おもちゃから、今、流行りのアニメなどを知ることもできるからです」
子どもの自発性を大切にする保育のために
――保育士になりたい人は、今のうちからどんなことをしておくといいですか?、
「子どもが好きなピアノや手遊びといった技術を覚えるだけでなく、自分自身を深めること、自分の感動や達成感が得られるような体験をたくさんしておいたほうがよいと思います。それは生活経験、読書、音楽、旅行、何でもいいのです。その経験が子どもの自発性を大切にする保育につながりますよ」
子どもとたくさんの遊びや会話をして、長い時間を一緒に過ごす保育士さんだからこそ、子どもが好きな話題もやっぱり詳しいんですね。保育士になりたいと考えている人も、子どもが好きなものを調べてみたり、自分も楽しんだりすることで、もっと子どもと近づくことができるのかもしれませんね。
街中で保育士さんの姿を見かけたら、子どもとどんな会話をしているのか、どんなコミュニケーションをしているのか、保育士さんの仕事に注目してみてくださいね。
この記事のテーマ
「保育・こども」を解説
乳幼児から小学生までの子どもの生活を見守り、成長を促す仕事です。子どもの心身の発達や行動、保健・衛生、基本的な読み書きや情操教育、体操といった体力向上教育など、学ぶべき分野は多岐にわたります。保育士の資格取得者の職場は保育園だけでなく、企業内の保育施設などにも広がりつつあります。
この記事で取り上げた
「保育士」
はこんな仕事です
仕事などで保育ができない保護者に代わって、乳児から小学校就学前の子どもを預かる仕事。食事、排せつ、睡眠の世話や健康管理の他、遊びや集団生活を通して心身の成長を援助する。保育所や乳児院、児童養護施設に加え、企業内の保育所やベビーシッター業を行う企業でも、大きな役割を果たすなど就職先は多様化。子どもの数は減っているものの共働きの保護者が多くなったため、今後ますますニーズは高まっていくだろう。また、パート勤務など、勤務時間の調整ができる場合も多い。
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