畑で無人で売ってる野菜は盗まれないの? 仕組みを農家の人に聞いてみた!

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畑で無人で売ってる野菜は盗まれないの? 仕組みを農家の人に聞いてみた!

2015.12.17

提供元:マイナビ進学編集部

畑で無人で売ってる野菜は盗まれないの? 仕組みを農家の人に聞いてみた!

みなさんは、「店番の人がいないお店」と言われて、どんなお店を想像しますか? 一部の農家が運営している「無人直売所」が、まさにそれです。近所で見たことがある、という人もいるかもしれませんね。

無人直売所では、道ばたや家の前といった場所に、野菜や果物のような商品とお金を入れる缶だけが置いてあり、お客さんは自分一人で買い物をします。ここで、まず頭に浮かぶのが、「盗まれないの?」という疑問。そこで、東京・日野市で24年間、野菜の無人直売所を営んでいる馬場達夫さんに事情を聞いてみました!

この記事をまとめると

  • 無人直売所では、盗難の対策が練られている
  • 野菜をたくさん売る秘訣は、「新鮮さ」や「安全性」
  • 日本の農業が抱える問題を「農業経済学」で研究してみよう

無人直売所では、盗難対策がちゃんと考えられている

無人の状態で野菜が販売されている

無人の状態で野菜が販売されている

――無人直売所といっても、運営の仕方はさまざまです。馬場さんの無人直売所はどんなお店なのでしょうか。

「うちの農家の売り上げの9割以上は、無人直売所によるものです。人通りが多い場所にあるので、利用してくださるお客さまが多いんですよ」(馬場さん)

――9割以上とはすごいです! どのような野菜を扱っているのでしょうか。

「トマト、なす、きゅうり、ピーマン、万願寺とうがらし(※京都発祥の野菜)、大根や白菜などですね。日野市の特産物であるトマトが一番人気です」(馬場さん)

――扱っている商品の幅もかなり広いのですね。たくさんの野菜を置いていて、盗まれてしまうことはないのでしょうか。

「実は、年間で計算すると、全体の商品の1割弱は盗難にあっています……。一番悲しかったのは、妻の友人が野菜を持っていっていたこと。それも、ご近所さんにおすそわけしていたことで発覚しました……。そのため、盗難対策として、監視カメラを設置しています。取り付けてから、盗まれることはだいぶ減りましたね」(馬場さん)

――がんばってつくった野菜が盗まれてしまうのは、とても悲しいことです。農家の方は、盗難が起きないようにそれぞれ工夫しているんですね。

「新鮮さ」や「安全性」という質のよさが大事

東京・日野市にある、馬場さんの無人直売所

東京・日野市にある、馬場さんの無人直売所

ただ、強調されていたのは、ほとんどの方が、きちんとお金を払ってくれるよいお客さんであるということ。馬場さんがつくる野菜には、根強いファンが多いそうです。

「毎朝、早い時間に採った野菜を直売所に置くようにしています。『新鮮』であるのと、『安心・安全』であることから、お客様に好評をいただいています。特に変わったことをしなくても、『いいものをつくる』ことを心がければ、たくさんの野菜を買っていただくことができるんですよ」(馬場さん)

――農業をしていて楽しい瞬間はどのようなときでしょうか?

「やっぱりお客さまに野菜を喜んでもらえたときが一番うれしいです。市場に卸すのではなく、自分で無人直売所をやっているからこそ、直売所に立ち寄ったときに、ちょうどお客さまに直接声をかけていただくこともあります。そういうときは農業をやっていてよかったなと感じます」(馬場さん)

お客さんの笑顔に接しやすいのが、無人直売所の魅力だといいます。運営される農家さんが多いのは、このようなところに理由があるのかもしれませんね。

どのようにすれば売れるかを考えることが大事

無人販売所には、新鮮な野菜がたくさん

無人販売所には、新鮮な野菜がたくさん

日本は国土が狭いので、野菜や果物を大量につくることができず、諸外国にくらべて一個あたりの値段が高くなってしまう傾向にあります。そのため、今後、貿易のルールが変わり、安価な外国産の農作物が輸入されるようになると、日本産の農作物は売れなくなってしまうのではないかと不安視されています。

しかし、野菜を売ることを考えたとき、値段が安ければいい、というわけではないでしょう。馬場さんのように「質が高い」商品を提供することでも、たくさんの方に買ってもらうことができるのではないでしょうか。農作物をどのようにすれば売ることができるか、経済活動という観点から農業を研究する学問を「農業経済学」といいます。無人直売所をはじめとした農業の仕組みに興味を持った人は、農業経済学の観点から、日本の農家について考えてみてはいかがでしょうか。

【取材協力】馬場達夫さん

この記事のテーマ
農学・水産学・生物」を解説

私たちはほかの生物から栄養をもらって生活をしています。しかも、採集や狩猟だけではなく、食物を生産するという手段を得て、今日のように繁栄しました。人口増加や環境悪化などに対応し、将来的に安定した食料の確保を維持するためには、農業、林業、水産業などの生産技術の向上が必要です。さらに突き詰めて考えれば、動植物や微生物などの多様な生物に対する研究も重要です。自然との共生が大きなテーマになる学問です。

「農学・水産学・生物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「農業経済学」
はこんな学問です

農作物の生産・加工・流通・消費という一連の経済活動を研究する学問である。世界レベルでの貧困問題から食料自給率などの国内問題まで、研究対象は幅広い。専門分野としては、個人農家や農業法人の事業経営について研究する「農業経営学」、国や自治体の政策と農業の関わりを研究する「農政学」、経済活動全体の農業との関係を研究する「農業経済学」、商品作物の特性に応じた流通を考える「農産物流通学」などがある。

「農業経済学」について詳しく見る