ファンの方や仲間から信頼され、託される選手になりたい・松井裕樹選手インタビュー

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ファンの方や仲間から信頼され、託される選手になりたい・松井裕樹選手インタビュー

2020.02.05

提供:マイナビ進学編集部

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ファンの方や仲間から信頼され、託される選手になりたい・松井裕樹選手インタビュー

2019年は自己最多38セーブで、自身初の最多セーブ投手賞を獲得。東北楽天ゴールデンイーグルスと先日新たに4年契約を結んだ松井裕樹投手。高校時代、甲子園での活躍も注目を集めた松井選手に、当時のお話から今後の目標まで、いろいろと伺いました。

この記事をまとめると

  • 高校1年生の県大会で得た経験から、甲子園を意識するように
  • 日本代表で結果を出すことがモチベーションに
  • ファンの方や仲間から信頼してもらえる選手になりたい

高2で出場した甲子園によって大きく環境が変化した

―― 高校時代はどのように過ごされていましたか?

高校に入ったら甲子園に行きたいと思っていたんですが、1年生の頃は自分のレベルも分からなくて、漠然と技術や野球の結果だけを求めていました。1年生の夏に神奈川県大会の決勝まで勝ち進んだときに、登板機会をいただいて決勝戦で先発しました。
その時は先輩に連れて行ってもらった感じだったんですが、あと1勝で甲子園……というところまで行けたことで、甲子園までの距離が分かりました。しかも県大会の決勝で負けた横浜高校が甲子園で勝ったりしているところを見ると、僕たちは横浜高校相手に延長10回まで戦えたので、僕たちも甲子園に行ったら勝てたんじゃないかと思って。そこからは甲子園を意識して練習するようになりました。


―― 甲子園を目標とするようになって、どのような取り組みを始められましたか?

僕自身の中では、夏の大会まで最長5イニングしか投げさせてもらえなかったので、1試合を投げ切る力が足りないのではないかと考えていました。体重も無かったし、投げるスタミナも無かったので、まずはその2つを身に付けることに意識を置きました。

―― その後2年生の夏には甲子園の舞台に立たれましたが、その時の感情はいかがでしたか?

想像していた以上に神奈川県大会が本当にしんどくて(笑)。「甲子園に行ける!」というよりは、「やっと終わった……」という感じでした。喜びは後からやってきて、甲子園に出発するまでの数日間で多くのメディアの方に取り上げてもらえたり、県庁に訪問したり。甲子園で練習して開会式を迎えたことで、実感が沸いてきました。


―― 甲子園に出る前と後では環境が大きく変わったと思いますが、戸惑いなどはありませんでしたか?

戸惑いはありませんでした。ありがたいことに、新聞やテレビに取り上げていただいて、大枠でプロを目指していた中で、2年生で経験した甲子園によって来年のドラフトの1位候補という評価も聞こえ始めて。「あ、このまま行けばドラフト1位でプロに行けるんだ!」と初めて思いました。
2年生の時点でプロへの道に近づけていることは、甲子園での評価を受けて初めて自分が気付いたことだったので、夏の前後では自分の頭の中や環境を含めて、大きく変化したと思います。

家族の支えもあり、2019年は飛躍の年に

―― 日本代表では、プレミア12準決勝の韓国戦で登板して、結果的に黒星が付いたわけですが、あの試合は覚えていらっしゃいますか?

もちろん覚えています。期待に応えられなかったことに、悔しい思いがあります。ジャパンに行くたびに、「プレミアでは、プレミアでは」と言われますし、自分の中ではジャパンのユニフォームを着ているときに、シーズンのような投球がまだできてないので、見返したい気持ちがあります。
高い意識を持って取り組むことにおいては、日本代表で結果を出すことがモチベーションになったりしました。


―― 特に2019年はキャリアハイの成績を残されましたが、飛躍を遂げた要因は何でしょうか?

一つ挙げるなら、やっぱり家族ですね。特に中継ぎでは、いかに気持ちをリセットして次の試合に向かっていくか、気持ちを作れるかというところで、頭が身体を支配しているなと感じることが多くあります。例えば打たれた時の悔しい気持ちのまま寝てしまうと、翌日に身体の張りが出てしまったりします。でも、切り替えて「明日また頑張るぞ」という気持ちで寝たら身体の張りが全然違ってくるんです。そういった中で、妻はポジティブな性格なので本当に気持ちをきれいにリセットさせてくれて、また翌日に向かって頑張れるような環境を整えてくれますね。

大事な試合だから松井に任せたいと思ってもらえる選手になりたい

―― 挑戦したり何かを決断することは、簡単なようですごく難しいことだと思います。進路に悩む井高校生に向けて、アドバイスすることがあるとしたら何がありますか?

自分の気持ち。それ以外ありません。やりたいと思ったらやればいいし、目標とすることがあれば、自然と近づく努力をするだろうし、恥ずかしくないように行動すると思います。自分がどうなりたいかを、自分でしっかり考えることが大事だと思います。


―― 松井投手自身、明確な目標を設定してきたとお話されましたが、行動することにおいて、とにかく目標を定めることが大事ということでしょうか?

そうですね、その中で自分の気持ちも大切にしてほしいです。高校生の皆さんだったら、こうなりたいからこの大学に行きたい、という考え方になると思います。自分の気持ちを優先した中でどうなりたいかを考えて進んでいってほしいですね。

―― 松井投手自身は将来、投手として、また人間としてどうなりたいのか教えてください。

これから子供も生まれる予定なので、家族を守っていかなければなりません。多くの人から頼られるような人になりたいです。野球でいえば大事な試合を任せてもらえる投手ですね。松井がマウンドに行ったら大丈夫、大事な試合だから松井に託したい、と思ってもらえるように、ファンの方や仲間から信頼され、託されるような選手になりたいです。来シーズンは先発として投げる予定ですので、今日は松井が先発する日だから勝てるだろう、松井が先発だから球場まで足を運びたいと思ってくれたらうれしいですね。仲間からも今日は松井だから何とかして勝たせてあげたい、アイツの勝ちが懸かっているから頑張って守りたいと思ってもらえるような投手になりたいです。


―― その目標に対して、やらなければいけないことを挙げるとしたら何でしょうか?

人を信頼することだと思います。自分が信頼してもらうには、まず相手を信頼する。約束を守ることも一つの信頼を勝ち取る方法だと思いますし、日々の積み重ねが大事だと思います。野球でいえば、松井に任せたぞって言われた試合で勝てれば、ファンにも仲間にも信頼されると思うんです。スポーツ選手っていうのは、そうやって結果を出すことで信頼を得るものだと思います。小さな信頼を積み重ねていくことが大事ですね。



【Profile】東北楽天ゴールデンイーグルス 松井裕樹

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