「0点か100点かなら100点を選ぶ。」福岡ソフトバンクホークス・内川聖一さんインタビュー

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「0点か100点かなら100点を選ぶ。」福岡ソフトバンクホークス・内川聖一さんインタビュー

2020.01.07

提供:マイナビ進学編集部

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「0点か100点かなら100点を選ぶ。」福岡ソフトバンクホークス・内川聖一さんインタビュー

プロ野球・福岡ソフトバンクホークスに所属する内川聖一さん。右打者史上最高打率記録保持者であり、史上2人目の両リーグでの首位打者及び最多安打獲得者でもある、まさに日本球界を代表する打者です。そんな華々しい記録を持つ内川選手ですが、これまでにはさまざまな挫折も経験。その経験も踏まえつつ、高校時代から現在に至るまで、どのようにして「やるべきこと」と向き合ってきたのか、お話を聞かせていただきました。

この記事をまとめると

  • 誰でもできることは絶対にやる
  • プレッシャーに無理して抗わず受け入れる
  • 物事に真っすぐ向き合ったなら逃げてもいい

「プロ野球選手を目指すなら、野球が上手いだけではダメだ」と父に言われ

―― 高校生の頃はどのような生徒でしたか?

学級委員みたいな、いわゆる“優等生”ではなかったですが真面目な生徒だったと思います。野球部で1年生のときからレギュラーを任せてもらっていたことと、父が教員で部の監督でもあったことで、息子の自分が「やるべきこと」をやっていなければ他の生徒に示しがつかないため、授業にも部活にも全力で取り組んでいました。


―― どのようにして自分を律していたんですか?

父から「プロ野球選手を目指すなら、野球が上手いだけではダメだ」と言われたことが大きかったです。できることとできないことがあって、真面目に授業を聞いたからといってテストで100点を取れるわけではないですし、僕自身の成績は中の上くらいだったと思います。でも、きちんと聞くことは誰でもできる。「当たり前にできることを当たり前にする」というのを大切にしていました。それに、高校1年生のときに病気で3カ月入院したことも、「学校に通えるのは当たり前なことじゃないんだ」と知る機会になりましたね。


―― 中には授業中に寝ている生徒もいたと思いますが、「自分も寝たいな」など思いませんでしたか?

思いませんでしたね。寝ているクラスメイトに対してはバカやなって思っていました(笑)。授業態度は誰でも点数を取れる部分。「起きていれば100点・寝ていたら0点」の二択なら、僕は100点のほうを選びますね。


―― 反抗期はありませんでしたか?

ありましたよ。でも僕は特に父親に対しては野球を通して向き合うことが多かったので、野球で見返してやろうと思っていましたね(笑)。

自分の感情を受け入れることで、どんな状況でも好パフォーマンスを発揮

―― プロ野球選手を目指したのはいつですか?

野球をやるのが当たり前という環境で育ったので、物心つく前からだと思います。でも、それは夢であって、現実のものとして本気でプロを意識したのは高校3年の夏です。僕は甲子園にも出場していないので、プロってすごく遠い存在。ドラフトの話が出るまで「まさか自分がプロになれるわけない」と半信半疑でした。


―― いまや球界を代表するプロ野球選手の1人ですが、これまでに挫折の経験はありますか?

挫折の連続ですよ(笑)。高校のときの病気もそうだし、WBCに出させてもらったときも、第1回、第2回大会と日本が優勝している中、3連覇を自分が止めてしまったという思いがあります。日本で応援してくれていたファンの方々の反応を見るのが怖くて、帰りの飛行機の中でかなり落ち込みました。

それに、首位打者を初めて獲った2008年も、実は1月の段階では両親に「今年引退する」と話していたんですよ。僕、レギュラーになるまで7年かかっているんです。その間にもどんどん年下の選手が活躍していって、「このまま野球を続けてもダメだな」と思って……。両親は反対すると思いながら話したんですけど、「自分ができることを全部やってダメなんだったら、いいんじゃない」と返されたんですよ。そこで、自分は全部やりきったのかと振り返ったとき、再起することができました。


―― 内川選手流の、プレッシャーを乗り越える方法はありますか?

その場の自分の感情をそのまま受け入れることですね。緊張したり不安になったりしているときに、周囲の人はよく「今まで頑張ってきたんだから、いつも通りやれば大丈夫だよ」と言うんです。でも、いつも通りじゃないから不安になるわけですよ。だから、僕はいつも通りじゃない状況で、いつも通りであろうとすることに心のエネルギーを消費してもダメだと思っています。緊張しているなら緊張している状態で良いパフォーマンスを発揮しなきゃいけないわけなので。「不安だけどやるしかない」と受け入れるようにしています。

ときには都合よく、自分の甘えを許容する

―― 迷ったときは誰かに相談しますか? それとも抱え込む方ですか?

抱え込む方です。結局最後に答えを出すのは自分でしかないので。もちろん、相談することによって選択肢が広がるとは思っています。


―― 真面目に取り組んでいるけど成果が出ない場合はどうしたらいいと思いますか?

真面目な人って、思いつめるというか、逃げ場を自分でなくしてしまうことがあると思うんです。誰から見ても100点であろうとするとしんどいですよね。だから、自分の中の甘えを少しでも許容してあげるといいと思います。
たとえば僕は、体に良くないといわれているものを少し食べることもありますよ(笑)。「疲れているし今日は甘いものを食べてもいいかな」とか、「1日1本くらいなら炭酸ジュースを飲んでもいいよね」とか、都合よく自分を許しています。


―― 高校時代の経験でいまに生きていることはありますか?

今では高校時代、甲子園に出られなくて良かったなと思っています。プロ野球選手になる以上に、父と甲子園に行くことが自分の中で比重が大きかったんです。だから、あのときそれを達成してしまっていたら今とは違う道を選んでいたかもしれません。満足いく成果を出せなかったからこそ、今も頑張れていると思います。


―― 最後に、高校生に向けてメッセージをお願いします。

僕は「今やるべきことを今できなかったら、いつまで経ってもできない」と思っています。勉強も運動も、追い込まれたら逃げてもいいけれど、その前にはまず自分がやるべきことに対してきちんと向き合うことが必要です。真っすぐ当たってみてほしいですね。



輝かしい成績の裏には、幾多の挫折と見事なセルフコントロール術が秘められていた内川選手。物事に常に真っすぐ向き合っているからこそ、甘えも素直に受け入れつつ、後悔のない決断ができるのかもしれません。今、この瞬間から背筋を伸ばしたくなりました。

【profile】福岡ソフトバンクホークス 内川聖一

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