【シゴトを知ろう】エディトリアルデザイナー ~番外編~

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【シゴトを知ろう】エディトリアルデザイナー ~番外編~

2020.03.31

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】エディトリアルデザイナー ~番外編~

大学時代のアルバイトがきっかけになり、エディトリアルデザイナーになった鈴木知哉さん。クライアントとのコミュニケーションを大切にしながら、雑誌などの価値を上げるデザインを生み出しています。今回は、エディトリアルデザインならではの魅力や仕事の裏側について、鈴木さんから伺ったお話を紹介していきます。

この記事をまとめると

  • 美術系の専門学校・大学への進学が、代表的なキャリアパス
  • 質感や肌触りなど、紙の特性をいかしたデザインができる
  • 自分が制作したデザインを一度疑うことで、よりよいデザインを目指す

美術系専門学校か美術大学で学ぶことが一歩に

―― 業界内にはどんな性格の方が多いですか?

締切がある仕事なので、基本は仕事をコツコツまじめにする方が多いです。皆さん夏休みの宿題はきちんと提出できたタイプではないでしょうか(笑)。また、「もう1mm右」など細かい部分にこだわりを持つ一方で、興味の幅が広く、多角的な視野を持っている方が多いかもしれません。
 

―― 業界内ではどんなキャリアパスがありますか?

高校を卒業して、美術系の専門学校や美術大学に行くケースが多いです。その後は私のようにデザイン事務所に入る道の他、出版社のデザイン部、もしくは編集プロダクションでデザイナーになるパターンもあります。また、他の業種で働いていた人がデザイナーを志望して、この世界に入ってくる場合もあります。

紙ならではの表現を生かしたデザインができる

―― 業務をされてから、一番驚かれたことは何ですか?

印刷物ならではの表現の仕方があると知って、驚きました。例えば、紙の表面にフィルムを貼って光沢を出す「PP加工」や、文字の部分に金箔などを圧着して高級感を出す「箔押し加工」などは、質感や手触りなどを含めたデザインを可能にしてくれています。

あとは、意外と体力とメンタルの強さが求められる点ですね。締切が近づき、追い込まれた状態でも、良いものをつくっていかなければいけないのがこの仕事の特徴です。

―― 業界や職務内での、一般人が知らない業界用語はありますか? 

たくさんありますね。印刷に関わる用語が多いです。紙面のうち、実際に文字や写真などが印刷される範囲のことを「版面(はんづら)」と読みます。それ以外の余白に配置されることが多いのが「ノンブル」。ページ番号のことです。フランス語で「数」を表す「nombre」という言葉に由来していると言われています。

自分の制作物を疑い、良いデザインを追求する

―― 業界内の横のつながりはありますか?

横のつながりは多いと思います。雑誌制作では他のデザイナーとチームで仕事をすることもあり、そこで関係を築いていくことが多いですね。また、編集者やイラストレーターとのつながりもあります。「イラストレーター仲間がデザイナーを探しているよ」と声をかけてもらって、仕事につながったこともありました。


―― 業務を進めるうえで、大切にされているのはどんなことですか?

メールは丁寧に出すことですね。良いものをつくるには、コミュニケーションをしっかり取ることが大切。なるべく返信も早めにするようにしています。

また、完成したものを一度俯瞰して見ることも大切です。自分の制作物を「本当にこれが正解か」と何度も確認します。自分が良いと思っていても、クライアントや読者に評価されなければいけません。いろいろな見方をして、より良いものを仕上げられるようにしています。


エディトリアルデザイナーになるには、まずは美術系の専門学校や大学でデザインを学ぶのが一般的。卒業後にデザイン事務所や出版社などでキャリアをスタートさせることが多いようです。紙のデザインは平面ではありますが、加工によって肌触りや質感を出せる面も。その点を生かしたデザインをつくれるのが、この仕事の魅力の一つです。鈴木さんのように、自分の制作物を客観視しながらより良い表現を追い求めることが、エディトリアルデザイナーの本質なのかもしれません。


【profile】エディトリアルデザイナー 鈴木知哉
https://www.nonburu.jp

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「エディトリアルデザイナー」
はこんな仕事です

カタログ、パンフレット、雑誌、新聞、書籍、会社案内、学校案内、フリーペーパー、取り扱いマニュアルなど、いわゆる読み物の紙面を作成する仕事。読みやすさを追求し、タイトル、小見出し、文章、写真、イラスト、図表などの素材をバランスよく配置する。編集者やアートディレクターから依頼を受け、打ち合わせを重ねながら素材を読み物に構築。デザインの調整を重ね、文字の修正などにも対応しつつ、印刷所へ入稿する。試し刷りの校正紙で紙面を確認し、完璧な状態でリリースするまでが仕事だ。

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