【シゴトを知ろう】小売店店主 編

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【シゴトを知ろう】小売店店主 編

2020.03.19

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】小売店店主 編

将来について考えたとき、「自分のお店を持ってみたい」「自分が選んだものを売る仕事がしたい」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。今回は、日本茶専門店「Nakamura Tea Life Store」の代表・西形圭吾さんにお話を伺います。お店をオープンさせるまでのストーリーにも注目です。

この記事をまとめると

  • 故郷・静岡の日本茶の良さを伝えるために、東京でお店をオープンした
  • 仕事で培った表現のスキルを「自分が伝えたいこと」に使おうと起業した
  • 学校で学ぶ勉強の仕方と、仲間とのつながりは将来に生きる

地元の日本茶の良さを、東京の人々へ

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
東京の蔵前というエリアで、日本茶の専門店を経営しています。日本茶は「合組(ごうぐみ)」と言って、さまざまな生産者の茶葉を産地でブレンドするのが一般的です。このお店のコンセプトは、「いつ、どこで、誰が、どうやって作ったかが分かるお茶」。故郷の静岡県藤枝市にある、友人の農家が生産した茶葉だけを販売しています。

私は店主として、生産者との収穫時期の相談や商品開発をはじめ、お店の経営に関する全てを行っています。接客に関しては、従業員に任せている部分もあります。

 <一日のスケジュール>
11:00 出勤 開店準備
12:00 開店 接客など
16:00 打合せ 企業担当者とコラボ企画の相談 
19:00 閉店、片付けや事務作業
21:00 退勤

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
商品として扱っているのは、ふるさと・藤枝のお茶。自分の仕事を通じて、地元の友達・家族に貢献できることがやりがいです。もとはオンラインショップとしてスタートしたのですが、対面で直接販売して感想をもらえるのはうれしいですし、大事なことだと感じています。

当初、「東京の人々にまだ知られていない日本茶の良さを浸透させよう」という気持ちでスタートしたので、実際にお客さんが来てくれることで、思い描いた未来に近づいているという実感を持てたのも良かったと思います。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

今日売れたものが、明日売れるか分からないという点です。お茶は私たち静岡県民にとっては暮らしに欠かせない「必需品」ですが、一般的には毎日飲まなくてもいい「嗜好品」。
1回買えば、消費するのに1カ月くらいかかるので、購入頻度も高くありません。

目先の売上に走ったほうがいいのか、ずっと変わらないスタイルを貫いたほうがいいのか、悩むこともしばしばです。

表現するスキルを、「自分が伝えたいこと」のために

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
もとは、デザインや映像制作の仕事をしていました。それまでのキャリアで培った「誰かが伝えたいこと」を表現して伝えるというスキルを、「自分が伝えたいこと」のために使いたいと考えたのが、新しい事業に挑戦したきっかけです。

茶農家を継いだ小学校からの友達が、家業に対して前向きになったタイミングだったので、「できることから一緒にやろう」とオンラインショップを立ち上げました。やがて「味の確認をしたい」といった問い合わせが増えたので、商談ができるショールーム的な場所になればと思い、実店舗をオープンさせました。
 
 
Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
デザイン専門学校のインテリアデザイン科に2年間通いました。学んだのは、デザインの基本的なことから、商業施設や店舗のレイアウト・インテリアなどについてです。卒業制作では、自分で考えたカフェのインテリアを模型にしたことを覚えています。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校の時、特に夢がなくて、バンド活動をしたり、サーフィンをやってみたり、「もっとおもしろいこと」を探していろいろなことにトライしていました。いつも気心の知れた友だちと遊んでいたので、「みんなとずっと一緒にいたい」という思いは強かったと思います。今のお店も、小学校からの友達が生産したお茶を販売しているので、そこは繋がっていますね。

つながりを大切に、勉強の日々は続く

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?
 
責任感のある人、そして一度決めたことをやりとげる力のある人だと思います。お店のことは全て自分が責任を持たなければなりませんし、営業する曜日や時間を決めたら、簡単には休めません。勝手に休んでしまえば、せっかく来てくれたお客さんをがっかりさせてしまいます。

また個人で事業をする場合は、メール対応や、納品書・請求書の作成といった事務作業も自分でする必要があります。ある程度のパソコンのスキルや、ビジネスマナーも身につけておくと良いと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
学校を次のステップのための単なる「予備校」と思わないでほしいです。学校で勉強することも大切ですが、それ以外の「人とのつながり」はもっと大切だと思います。そのつながりが、後々、自分の仕事や人生に生きてくるはずです。

一方で、「勉強」という行為は社会に出てもずっと続いていきます。私の場合、生産者と良い商品をつくってお客さんに届けるために、お茶のことをずっと勉強しています。学校の勉強が嫌いでも、「勉強のしかた」は身につけておいて損はないと思います。

 
西形さんは、もともとデザインや映像制作の仕事をしていました。そこで培った「表現するスキル」を生かした仕事をしようと選んだのは、地元の友達と一緒に日本茶を生産し、販売すること。最初はオンラインショップだけで展開していましたが、日本茶の良さを伝えるために実店舗をオープンさせました。仲間やお客さんとのつながりを大切に、日々日本茶の勉強を続けながら、より良いお店を目指していく西形さん。信頼を寄せる多くの人が、今日もお店ののれんをくぐっています。


【profile】Nakamura Tea Life Store 代表 西形圭吾

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「小売店店主」
はこんな仕事です

スーパーマーケットやコンビニ、百貨店、専門店などで、店の管理責任者として働く仕事。店舗の経営方針を決め、スタッフを的確に指導し、売上アップを目指す。どのような商品を仕入れるとよいか、どのような商品ディスプレーにするとよいか、どのようなプロモーションをすればよいかなど、多角的な視点で業務を行う。また、スタッフの教育や採用も大切な業務で、スタッフのシフトを決めたり、スキルアップにつながる研修を行ったり、業務内容は幅広い。

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