【シゴトを知ろう】ファイナンシャル・プランナー 編

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【シゴトを知ろう】ファイナンシャル・プランナー 編

2020.02.21

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】ファイナンシャル・プランナー 編

自動車やマイホーム、生命保険の加入など、人生の節目で購入を検討する“買い物”はどれも高額なものばかりです。そのため、就職してから定年を迎えるまでの収支を頭に入れて、健全なお金の使い方を計画することはとても重要なことなのです。今回は、ファイナンシャル・プランナーとして資産運用などについてアドバイスしている、FPサテライト株式会社代表の町田萌さんに、お仕事の内容について伺いました。

この記事をまとめると

  • FPはお金で悩める人へ、安心を提供する職業
  • 基礎を学ぶことで、社会人になったあと有利になる
  • 日々進歩する新しい技術やサービスを受け入れるセンスがFPには必要

商品を売らず、純粋にプランニングを目的とした業務内容

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
ファイナンシャル・プランナー(以下FP)はお金にまつわること全ての専門家です。メインは個人の方からいただく相談業務で、家計や保険・資産運用といったお悩みに対してアドバイスしています。

例えば「将来、いつまでにこのくらいのお金が必要になるので、いくら貯蓄しましょう」といったことをお話しします。対象は法人(企業)も含まれるので、いろいろな会社に対して経理業務の支援や、銀行からの融資や国などからの補助金を受ける際の事業計画書作成のお手伝いといったコンサルティングにまで及びます。

他には、さまざまなメディア向けに執筆したり、講演やセミナーを開催したりしています。当社ではSNS上でコラムを執筆するなど、積極的にお金に関する情報を発信しています。

<一日のスケジュール>
10:00 業務開始、メールチェック
11:30 依頼セミナー登壇
13:00 昼食
15:00 顧客の初回面談
17:00 コラム執筆
18:00 業務終了

大学でのセミナー風景

大学でのセミナー風景

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
相談に来られるお客様は、将来に対し何かしらの不安を抱えています。一般的なアドバイスはもちろん、資金計画についてはシミュレーションをもとにご提案しています。一回の相談で不安が解消して、晴れやかな顔になってくれたときは本当にうれしいものですし、やりがいを感じる瞬間です。

大学生を相手にセミナーを開催する機会も多いのですが、やはり皆さんお金に興味があるのか、真剣に前向きに話を聞いてくれたときも喜びを感じます。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
一般的なFPは、保険会社などと契約をしていることが多く、プランナーはその会社のサービスと照らし合わせながらお客さまに具体的な提案をすることができます。しかし、FPサテライトでは特定の会社と契約しておらず、自社で保険などのプランを用意していることはなく純粋にアドバイス業務を生業としています。

まっさらな状態からの説明だと、なかなかイメージをつかんでいただくことが難しいようで、お客さまに対して基本的なことを一からお話ししなくてはいけない場面があり、大変だと感じることはあります。

また、執筆や講演活動も多いことから、外部の人に対して、話す・書くといったスキルが求められます。そういった技術をスタッフ一同で磨いていくことは、なかなか難しいところです。

音楽の道から一気に方向転換した高校時代

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
母親が経理の仕事をしていたので、その影響もあって高校は商学科に進みました。

高校3年で本格的に進路を考えたとき、ふと手にした職業図鑑の中にFPの紹介があったんです。いろいろと調べていくうちに「お金」に関して幅広く携わる仕事なんだということが分かり、本格的に興味を持つようになったことがきっかけです。大学進学は、FPになるために必要な知識が学べることを大前提に選びました。 


Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学では商学部に入学したのですが、そこでマーケティング・経済学・会計学・金融など、お金に対する、あらゆる基礎を学ぶことができました。

例えば「保険」一つとっても、世に誕生したときの起源から授業で学ぶんです。こういった「本質」が理解できることは、保険業界の人たちと渡り合っていくためには必要なスキルだと思います。

就職後に一からお金の勉強を始めた人と比べると、知識に大きな隔たりがあると感じます。大学でのカリキュラムがFPになるための大きなアドバンテージとなったことは間違いありません。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は吹奏楽部に所属していました。全国大会の常連校で日々厳しい練習をこなしていて、当時は何となくこのまま音大に進学してプロの演奏家か、それになれなくても音楽関係の仕事に就くのかなと思っていました。

でも部活動に没頭し過ぎた結果、次第に「音楽に向いていない」と思うようになりました。そこで吹っ切れたのか、「職業図鑑で見つけたFPになろう!」と一気にスイッチできたんです。

大学に入学してからFPになるための勉強を続けていたのですが、仮にFPになれなくても、学んだことは別の職業でも生かせると気楽に構えていたので、ある意味“逃げ道”を用意していたんです。だから楽しく継続して勉強できたのかもしれません。

部活動一本だった頃は音楽以外のことは考えられず、それで自分自身を追いつめていたように思います。人間は目標がないと頑張れませんが、時に力を抜いて寄り道しながら努力できたことが今の成功につながっているような気がします。

ファイナンシャル・プランナーはお客さまの未来を見る仕事

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?
 
自分から仕事を取りにいくとか、今までやった経験のないことにチャレンジする知的好奇心がある人です。また、経済を取り巻く環境は日々変わっていくものなので、勉強し続ける努力が求められます。

キャッシュレス決済とか仮想通貨とか、最近は次々と新たなサービスが登場していますよね? そういったものを受け入れられる柔軟な姿勢が必要です。FPはお客さまの未来を見る仕事です。だから新しい技術やサービスに理解のある人でないと、お客さまにアドバイスする内容もどんどん限定的で、時代遅れのものになってしまいます。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
FPになりたいという高校生の皆さんに言いたいことは、「よくぞこの職業に目を付けてくれたな」と(笑)。

正直に言えば、新卒ですぐにFPになるという道筋は日本ではまだ確立されていないというのが現状です。しかし、将来的にFPになる・ならないは別にして、お金に関して学んだことは後の人生に大きく役立つはずです。どんな職業に就くにしても、広い視野を持つことは重要。基礎的なことからコツコツと学ぶ努力をしてほしいと思います。


お金の問題は一生つきまとうものです。近い将来、起こり得る物事を最大限に鑑みて、悩める人を適切な方向へ導くファイナンシャル・プランナー。日本ではまだその仕事は一般的に認知されているとは言い難いですが、きっと誰かの支えとなって感謝される日がやってくることでしょう。


【profile】FPサテライト株式会社 代表取締役 町田萌
https://fpsatellite.co.jp/

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「ファイナンシャル・プランナー」
はこんな仕事です

個人の資産相談に対し、総合的に資産計画を立てることで人生設計のアドバイスをする仕事。お金に関する商品や法律などの豊富な知識と併せ、顧客の経済状況など基本的な情報や希望を踏まえてプランニングする。ときには、弁護士や税理士、保険・不動産などの専門家に協力をあおぐことも。銀行や保険会社などの金融機関で働く人が多いが、会計事務所や税務事務所、社会保険労務士事務所、不動産会社などで活躍する人もいる。公認会計士や税理士、社会保険労務士、中小企業診断士などの資格があれば仕事の幅はさらに広まる。

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