【シゴトを知ろう】動物園の飼育係 編

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【シゴトを知ろう】動物園の飼育係 編

2020.02.19

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】動物園の飼育係 編

動物園で暮らすさまざまな動物たちのお世話や体調チェックを行っているのが、動物園の飼育係です。飼育のスペシャリストとして、動物園には欠かせない存在です。今回は、多摩動物公園でキリンの飼育管理を担当している齋藤美和さんに、飼育係のお仕事内容や魅力についてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • なるべく自然に近い環境で動物たちが暮らせるように工夫をしている
  • 飼育係には、体力やコミュニケーション力、観察力などが求められる
  • 諦めない気持ちを持ち続けること、視野を広げておくことが大切

新たな命の誕生に立ち会えることが、飼育係の醍醐味

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
仕事内容は、動物舎・運動場の掃除や整備、エサの準備、動物の健康チェック、お客様への解説、とさまざまです。そして、重要な作業として、モノ作りも行います。キリンの場合だと、野生下では背の高い木の葉を食べて暮らしているので、エサを上から吊るすための「吊りカゴ」を作って取り付けます。動物たちが快適に過ごせるよう、なるべく自然に近い環境を作り出すようにしています。

現在私はキリンの他にシマウマ・シロオリックス・ダチョウ・ペリカンも担当しています。もちろん1人で全てのお世話するのではなく、4人の飼育係で編成されたチームで協力しながらお世話をしていきます。チームの中から毎日2~3人が出勤し、1人あたり1~3種類の動物たちを担当します。

<1日のスケジュール>
08:15 事務所を出発し、担当の動物舎へ向かう
動物たちを運動場へ出し、動物舎の掃除やエサの準備、お客様対応を行う
12:00 休憩
13:00 仕事再開
飼育係のミーティング後、キリン以外の動物の収容作業を開始
15:00 キリンの収容準備を開始
16:00 キリンを動物舎へ収容し、運動場を掃除
16:40 動物たちに異常がないか確認
17:00 動物舎を施錠して消灯・その後、事務所に戻り業務報告
事務所で日誌を書き、シャワーを浴びる
18:00 帰宅
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?

動物たちが日々健康でいてくれることが、飼育係としての喜びにつながります。また、動物の出産に立ち会えるのもこの仕事の醍醐味です。

キリンの場合、母キリンは出産の1カ月前には群れから隔離され、夜は産室で過ごします。夜間誰もいない状態の産室で出産を終え、朝飼育係が様子を見に行くときには既に仔キリンが立ち上がっている、というのが理想的なのですが、日中に産気づいた場合は飼育係が立ち会います。

初めて出産に立ち会ったときは衝撃を受けましたが、新たな命の誕生にとても感動しました。母キリンが無事に出産を終えて仔キリンが元気に成長し、やがて群れに戻っていく。そんな姿を見ていると、大きなやりがいを感じます。

あとは、お客様が「キリンがいっぱいいる!」と喜んでいらっしゃるのを見ると、私までうれしくなってしまいます。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

大変なのは、やはり体力面です。広い運動場や動物舎を隅々まで掃除する必要がありますし、重いエサを引っ張ったり持ち上げたり、冬には雪かきをしたりと力も必要になります。

先輩は男性で背が高く、パワフルに力仕事をこなしているのですが、私は小柄なのでなかなか同じようにできません。ただ、仕事なのでそうは言っていられませんし、飼育係は自分が好きでやっている仕事です。「みんなに負けないぞ!」という気持ちで、効率的に動ける方法を日々試行錯誤しながら、前向きに取り組んでいます。

迷うことなく動物専門学校へ進学、飼育係の道へ

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

昔から動物が大好きで、小学生のときは学校で飼っていたウサギやニワトリの飼育係でした。そのため、高校の進路選択の際には「動物園の飼育係を目指そう」という考えがすぐに浮かび、迷わず動物専門学校へ進学しました。

専門学校を出てからは、3つの動物園で計2年間アルバイトをしていました。当時は、都立動物園の運営を受託している東京動物園協会が人員を募集していなかったので、各動物園に直接手紙を送って「働かせてください」と熱意を伝え、採用してもらいました。

アルバイトを始めた当初は事務のサポートをしていたのですが、「ここで頑張れば飼育係になるチャンスが訪れるかもしれない」と一生懸命働いたのを覚えています。そして、触れ合いコーナーの人員に空きが出たことをきっかけに、飼育係としての仕事を任せてもらえるようになりました。その後、東京動物園協会の嘱託社員に採用され、4年間井の頭自然文化園で働いた後に正社員になりました。正社員になって3年後に多摩動物公園へ異動し、2年間はオーストラリア園、アフリカ園は5年目で現在に至ります。


Q5. 専門学校では何を学びましたか?
 
専門学校では2年間の飼育コースに所属し、飼育の基礎から実践までみっちり勉強しました。1年生のときは動物の体の仕組みや解剖学などを座学中心で学び、2年生からは本格的な実習がスタートします。私が通っていた学校はさまざまな動物を飼育していたので、たくさんの動物の飼育技術や健康管理について学べました。


Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

この仕事に就くのが私の夢だったので、夢がそのままかなった形です。実は、高校の担任の先生からは「諦めて他の道を探したほうがいい」と反対されていました。当時、飼育係は定年退職による欠員が出た場合にのみ募集されるような非常に狭き門だったので、私を心配してくれていたのだと思います。でも、そのときに諦めなかったからこそ今の私がいます。諦めない気持ちを持ち続けることは大切だなと実感しています。

たくさんの経験を積んで、視野を広げてほしい

Q7. どういう人がこの仕事に向いていると思いますか?

動物好きであることは大前提ですが、人とのコミュニケーションを上手にとれる人が向いていると思います。動物のお世話には同じチームに所属する飼育係同士のチームワークが欠かせませんし、園内のお客様にきちんと対応する必要もあります。

また、動物の些細な変化を見逃さない観察力や、毎日の重労働をこなす体力も必要です。ただ動物が好き、というだけでは務まらない仕事かもしれません。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

勉強も大切ですが、たくさん友達を作ってさまざまなことを経験してほしいと思います。多くの経験を積むと、視野が広がるからです。どの職業にも言えることかもしれませんが、飼育係も視野の広さが欠かせません。自分の意見に固執せず、常に他の飼育係の考えや意見を柔軟に受け入れていかないと、多くの動物たちに対応できないのです。ぜひ、フットワーク軽く何にでも取り組んでみてください。
 
 
「飼育係になる」という目標に向かって迷わず前向きに突き進み、夢をかなえた齋藤さん。将来の夢がある人は、まずはどんな状況においてもポジティブに考える癖を付けることから始めてみてはいかがでしょうか。今自分に何ができるかを考えて努力を積み重ねていけば、みなさんもきっと夢をかなえられるはずです。
 
 
【profile】多摩動物公園 齋藤美和

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「動物園の飼育係」
はこんな仕事です

動物園で動物を飼育する仕事。一人で数種類の動物を担当し、餌やり、健康状態のチェック、園舎の掃除などが基本的な業務となる。日々の動物の様子を観察・記録し、わずかな体調変化も見逃さないことが求められる。さらに、ユニークな展示方法で人気を集めるなど、動物の生態に即した環境を整えつつ、多くの来園者に動物の魅力を楽しんでもらえる企画を考えることも重要な仕事となっている。また、動物園で飼育する希少動物の繁殖に取り組むことも大切な役割である。

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