【シゴトを知ろう】イラストレーター 編

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【シゴトを知ろう】イラストレーター 編

2019.12.04

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】イラストレーター 編

雑誌の挿絵・商品のパッケージ・ポスターなど、私たちの身近なものに描かれるイラストを制作する、イラストレーターというお仕事。特に昨今はソーシャルゲームブームで、「イラストレーターになりたい!」と夢を持っている高校生も少なくないのではないでしょうか。今回は、フリーランスのイラストレーターとしてご活躍中の石山さやかさんに、仕事の内容ややりがいについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • イラストレーターは、際立った個性がなくても逆にそれが強みになり得る
  • 忙しいときは、土日や年末年始でも描き続けなければならないことがある
  • ずっと絵を描き続けられる人が向いている仕事

うれしいのは、自分の絵で“ジャケ買い”してくれた人を見つけたとき

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
これまでに、CDのジャケットや企業のカレンダー、音楽イベントのフライヤーなどを手がけてきました。最近は、書籍の装画(装丁画、カバーイラスト)、雑誌の挿絵などのお仕事が多いです。
私はイラストだけでなく漫画も描くので、テーマやあらすじをご提示いただき、書籍や雑誌に短い漫画作品を描くこともあります。

おおまかな仕事は、依頼をいただき、打ち合わせで絵のタッチや内容を固め、ラフ案を作成し、本画を提出するという流れで進んでいきます。クライアントはSNSや他の装画などで私の仕事を知ってくださるパターンが多いため、これまで自分から営業をかけたことはほとんどありません。

打ち合わせはメールのやり取りだけで終わることもありますが、直接お会いできるときはその場でザックリしたラフを描いてお見せすることもあります。制作期間は案件によりけりですが、児童書の挿絵や漫画の読み切りなどは1カ月以上かかるものもあります。

仕事の詰まり具合によって1日の動き方はまちまちです。前日の夜遅くまで作業して、起きるのが昼過ぎになってしまうこともあります。

<一日のスケジュール>
10:00 喫茶店で新規案件の打ち合わせ
11:30 打ち合わせ終了、そのまま喫茶店でメールなどの雑務や昼食
17:00 帰宅
17:30 制作(文庫本の装画)
20:30 夕食
22:00 制作の続き
2:30 就寝 
 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
納品して編集者さんに褒めてもらえたときは、やっぱりうれしいですね。また、書店で自分が手がけた書籍を見かけたときや、自分が描いた装画で”ジャケ買い”した人をネットで見つけたときなどは、心から「この仕事をやっていてよかった」と思えます。

楽しさを感じる瞬間は、いい構図を思いついたときや、気持ちいい線が引けたときです。 

石山さんがイラストを手がけた『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる ~13歳からの法学入門~』(大和書房)

石山さんがイラストを手がけた『僕らが生きているよのなかのしくみは「法」でわかる ~13歳からの法学入門~』(大和書房)

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
仕事が重なると、土日や年末年始関係なく、ずっと描き続けないといけないときもありますので、そのときは体力的につらいものがあります。とはいえ、逆に仕事が少ないときは収入も減ってしまうので、それはそれで不安になってしまうのですが。

あとは、コンペで落ちたり、手間をかけた絵がボツになったりすると、仕方がないとは理解しつつしばらく引きずってしまいます。

東日本大震災をきっかけにイラストレーターを目指すことに

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
もともと、学生の頃からボンヤリとイラストレーターになりたいと思っていましたが、当時は画風も確立できておらず、具体的に何をすればいいか分かりませんでした。

そんな状態で一度は企業に就職したのですが、2011年に会社の業績不振のため解雇されてしまったんです。そしてその直後に東日本大震災が起きました。その2つの出来事がきっかけで、これからは自分の心に正直に、本当にやりたいことをやろうと思うようになり、イラストレーターを目指すことに決めました。
 
 
Q5. この仕事に就くために何を学びましたか?
 
高校では美術科に入学して日本画を専攻、専門学校ではビジュアルデザインとイラストレーションを学びました。また、震災後は「イラストレーション青山塾」というスクールに1年通いました。

ただ、どの学校にいたときも「この学びを仕事に生かそう!」という意識はありませんでした。いま振り返ってみると、電車や職場でいつも描いていた落書きが、現在の作風の元になったように思います。

石山さんがイラストを手がけたコワーキングスペース「勉強カフェ」のミニうちわ

石山さんがイラストを手がけたコワーキングスペース「勉強カフェ」のミニうちわ

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
まっすぐ道がつながっていたというよりは、あちこち寄り道したり、立ちどまったりしながら考えていたことが、結果的に30歳を過ぎてから結実してきたように感じています。

小さい頃から絵を描くことは好きでしたが、高校生の頃は現代美術をよく鑑賞していました。その経験が、「いろんな角度からものを見てみること」「一つの事象について考え続けること」として、現在の仕事にも生かされています。

自分が見ている世界を周りの人々にも伝えたい

Q7. どういう人がイラストレーターに向いていると思いますか?
 
いろいろなタイプのイラストレーターさんがいるので、一概にこうとは言えませんが、際立った個性がなくても、一つの絵にじっくり取り組むことが不得手でも、特定のものしか描けなくても、逆にそれが強みになり得るのがイラストレーターという職業だと思います。人と話したり自分を売り込んだりすることが苦手でも、今はSNSを通じて誰でも世界中に自分の作品を発表できます。

ただ、いい絵を描いていたのにいつの間にか描くのを止めてしまう人も多いので、結局はずっとずっと絵を描き続けられる人が強いと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
今の時代は単価が低い案件も多く、イラストレーション一本だけで食いつないでいくのはなかなか大変です。私も一年後にどうなっているか分かりません。ただ、自分の絵が全国の本屋さんに置かれたり、物語を読み解く助けになったりするのは、何度経験してもうれしくてワクワクします。自分が見ている世界を周りの人々にも伝えたい。そのために私は、これからもイラストレーターを続けていきたいと思います。

イラストレーターを目指している方へ。バズりとか流行りとかはあまり考えないで、とにかくたくさん描いてください!

私は学生の頃、バスや電車で移動中に思いついたことや目に留まったものを落書きするのが好きでした。自分が何を描いているときによりワクワクするか、何を描けたら素敵だなと思うか、いつも自分の心を眺めていてください。

 
イラストレーターに必要なことは、「たくさんの絵を描いて“自分の絵”を見つけること」、そして「ずっと絵を描き続けること」。自分を売り込むのが苦手であっても、ひたすら絵を描いて人の目に触れさせることで、いつか道は拓けると語った石山さん。

イラストレーターを目指すか悩んでいる高校生の人がいるのなら、何よりもまずは、描いて描いて、「自分はどんな絵を描いていきたいのか」という理想を、どんどん追求していくのがいいかもしれませんね。


【profile】石山さやか

イラストレーター、漫画家。埼玉県生まれ、東京都在住。
創形美術学校ビジュアルデザイン科イラストレーション専攻卒業後、広告代理店勤務を経て2016年からフリーランス。市井の人々の生活や表情をアナログの線画で描くことが多い。
主な仕事に『泣くな研修医』(中山祐次郎著・幻冬舎) 装画、SPACE SHOWER TVの2019年カレンダーデザインなど。ほか書籍装丁、CDジャケット、雑誌・小説・児童書挿絵など幅広い分野で活動中。
著書に『サザンウィンドウ・サザンドア』(祥伝社)がある。

webサイト http://shiya.jp
twitter https://twitter.com/shiya07
instagram https://www.instagram.com/ishiyama_sayaka/

この記事のテーマ
デザイン・芸術・写真」を解説

デザインは、本や雑誌、広告など印刷物のデザイン、雑貨、玩具、パッケージなどの商品デザイン、伝統工芸や日用品などの装飾デザインといった分野があり、学校では専門知識や道具、機器を使いこなす技術を学びます。アートや写真を仕事にする場合、学校で基礎的な知識や技術を身につけ、学外での実践を通して経験やセンスを磨きます。

「デザイン・芸術・写真」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「イラストレーター」
はこんな仕事です

手描き、もしくはパソコンを使ってイラストを制作する仕事。活躍の場は広告、雑誌・書籍といった印刷物、ホームページ、企業のキャラクターデザインなど。写実絵画からデフォルメされたものまで需要の幅は広い。依頼に応じて多様な絵柄を描き分ける人もいれば、一貫して独創的なタッチで制作する人もいる。後者は受注制作だけでなく、オリジナルグッズや画集、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)向けツールなどをつくって販売することも。いずれの場合も経験を積んだ後、フリーランスで活躍することが多い。

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