【ビジョナリーキャンプ展示作品】チーム家族

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

【ビジョナリーキャンプ展示作品】チーム家族

2019.11.01

提供:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

【ビジョナリーキャンプ展示作品】チーム家族

日本科学未来館が、未来のビジョン実現のため周囲を巻き込み自ら行動できる人=“ビジョナリー”を発掘・支援するために立ち上げたプロジェクト「ビジョナリーキャンプ」。3月に行われたアイデアワークショップで優秀賞に選ばれた「チーム家族」の皆さんは、その後約半年間をかけて、理想の未来像を実現するための考え方やツールを展示作品に仕上げました。「チーム家族」の柏木梨佐さん、北村尚さん、中林彩乃さんに、作品に込めた思いなどを伺いました。

この記事をまとめると

  • 「家族」をテーマに、触覚を介した「パーソナルメディア」を提案
  • 3つのプロトタイプを1つのコンセプトのもとまとめ上げた
  • 展示が家族の存在や関係性を見つめ直すきっかけになってほしい

離れていても家族のきずなを感じる、新しいメディアを提案

ビジョナリーキャンプのテーマは「2030年のコミュニケーション」。そこから「チーム家族」の3人が描いたのは「物理的距離を超えて家族のきずなを保つ」というビジョンです。
2030年には家族のかたちは今よりもっと多様化し、離れて暮らす家族も増えていく。一方で個人が直面する孤独感やつらさを救うことができるのは、今と変わらず家族のあたたかなつながりだと3人は考えました。そして、いつまでも「ニンゲン=人と人との間」のつながりを大切にしたいという思いから、離れていても家族のつながりを感じられる「パーソナルメディア」というアイデアにたどり着きました。

3人が提案する「パーソナルメディア」は、家族が自分に触れたときの感触をデジタル化して身近なものにインストールし、元気がほしいときに再現したり、相手を元気づけたいときに感触を送ったりするものです。展示では、自分専用のパーソナルメディアを作ることができる新形態のショップをイメージ。個人の記憶や希望に合わせてカスタマイズすることを想定し、「親に背中をさすられて元気が出たときの感触を再現できる毛布」「大好きな妹の触り心地を再現できる人形」「指を握る感触をリアルタイムに送ることができる指輪」という、3人のビジョナリーそれぞれのプロトタイプを紹介しています。

チームの思いをしっかり固め「どう伝えるか」を深く考えた

―― 作品を作り上げた感想をお聞かせください。

中林:自分が考えていたビジョンを、展示として実際に形にできたことがすごくうれしいです。とても良い経験になりました。

柏木:「家族とは何だろう」「2030年はどんな世界になっているんだろう」ということを始まりとして、すごく深いところまで掘り下げ、こうやって形にすることができました。制作中はいろいろな分野の方のお話を聞くことができ、自分の大きな財産になりました。

北村:自分が心から2030年に存在してほしいと思う、家族にまつわる社会のあり方を、クリエイターや研究者の方々と一緒に作り出すことができました。それをこんなに素敵な施設で展示させてもらえるなんて、本当に奇跡みたいなことだと思います。


―― 作品を作る上で大変だった部分はありますか?

中林:自分たちの思いをどのように伝えるかを考えるのが難しかったです。分かりやすく伝えるためには少し誇張が必要な部分もあって、迷ったり葛藤したりすることもありました。あと、私が制作した「大好きな妹の触り心地を再現できる人形」は、リアリティを出すために耳をシリコンで作ったのですが、布の部分と組み合わせるのは大変でした。

自身が作ったプロトタイプの説明をする中林さん

自身が作ったプロトタイプの説明をする中林さん

柏木:自分の思考をしっかりと固め、その上で幅広い層の来場者にどう伝えるか、というのはとても難しい作業でした。また今回3つのプロダクトを作りましたが、これは3つで1つの展示です。1つのコンセプトのもと、それぞれの作品をどうやってまとめあげるかに苦心しました。

北村:私はこれまで家族にネガティブなイメージを持っていたので、家族について主観的に考え直す作業は少しつらいものでした。でも、今回の活動を通して家族というものに改めて向き合い、ポジティブに捉え直すことができました。ネガティブな家族像を抱いている方にも、ぜひ見てもらいたい展示です。


―― それぞれの役割分担は?

中林:1つのテーマに対して全員が意見を言い、それを北村さんがまとめてくれる感じでした。役割分担をするというよりは、テーマに向かってみんなが同じように携わっていました。

柏木:自分が担当するプロダクトは各自が責任を持って取り組みました。また展示全体については、北村さんを中心にコンセプトを決め、そこにそれぞれの家族観を盛り込んでいきました。

入口に掲げられたクレド

入口に掲げられたクレド

北村:ショップの入口に掲げたクレド(行動指針)などは3人で話し合いながら進めていきました。毎日会える友達と違ってなかなか全員で集まれる時間もないので、多いときは3日に1回くらい3人で電話会議をしていました。

「家族」の定義は1つではない

―― 制作期間と、こだわりポイントを教えてください。

柏木:6カ月の期間のうち、制作自体にかかったのは2~3カ月ほどです。あとの3カ月間は、「どう考えるか」「どう伝えるか」という思考に費やしました。
こだわりポイントは、私が制作を担当したブランケット。家族に背中をさすられて元気が出たときの感覚を再現したものです。実際に触れてもらい、家族について改めて考えてもらえたら、と思います。

自身の作品を紹介する柏木さん

自身の作品を紹介する柏木さん

中林:私たちが作り上げた「MEDERU」というパーソナルメディアショップは他にはない展示だと思います。2030年という未来をテーマに、リアルと想像の間を提案していることがポイントです。

北村:展示の入口に掲げたクレドに、私たちの考えがあらわれています。ここで示したかったのは「他人の家族に対してとやかく言うものではない」ということ。どんな家族の形であっても、当事者たちがよければそれでいいんです。そういう肯定感をクレドで表現しました。


―― 作品を通して一番表現したかったことは何ですか?

中林:この展示を見た方が、自分と家族の関係や、家族ってどういう存在なんだろうということを考え直すきっかけになってくれたらうれしいです。改めて考えることで、これからの家族の関わりも変わってくるのではないかと思います。

柏木:今後ますます多様化が進み、2030年には現在とはだいぶ違う家族像になっているかもしれません。でも家族というものは絶対に存在し続けるはずです。そういう未来の家族の姿を表現したいと思いました。

北村:私たちが提案する「パーソナルメディア」は、誰にでも作れるものです。自分の大切な人との関わりの中で、誰もが新しいものを作ることができるということを伝えたいです。

北村さんの作品、指輪

北村さんの作品、指輪

―― 作品を見に来る方々に一番見てもらいたい部分は?

中林:展示の中に、私たち3人の思考のプロセスを掲示しました。この半年間、どういう思いでどういう議論を重ねてきたかをまとめてあります。ぜひ見ていただき、「自分だったらどうだろう」と考えてもらえたらうれしいです。

柏木:今回のプロジェクトはたくさんの方の支えによってやり遂げることができました。2030年をただ待つだけではなく、やがて来る世界に対して自分はどうするべきかを考えながら、展示を楽しんでもらえたらと思います。

北村:展示では指輪やブランケット、人形といったプロトタイプがまず目に入ると思いますが、できれば入口から順序通りに回っていただきたいです。本当に「MEDERU」というショップのお客さんになったつもりで見てもらうと、きっと何か気づきがあると思います。

「いるのが当たり前」だった家族のことを、改めて深く考えるきっかけに

―― 制作活動を通して成長できた部分や発見できたことはありますか?

中林:今回、研究者やクリエイターといったメンターの方々と関わりながら、一から展示を作り上げる経験ができました。私は将来に向けて、メディアやコミュニケーションなどの分野に興味があります。1つのものを作り上げるのには、すごくたくさんの人の力が結集しているのだと実感しました。

柏木:これまで「いて当たり前」と思っていた家族について、改めて深く考え直す機会になりました。また子どもから大人まで、さらに国籍の違う人たちなど、誰にでも分かりやすい展示にするにはどう表現すればよいかを考えました。そのような制作のプロセスが、私自身を成長させてくれたと感じています。

北村:これまで抱えていたネガティブな家族像を、ポジティブな方向に捉え直すことができました。今回の制作活動を通して自分自身に変化が生まれ、家族というものに関わる一当事者としてよかったと思います。


―― 今後挑戦したいことはありますか?

中林:一から作品を作るのは大変だったけれど、展示を見た方がいろいろなことを感じてくれて、とても素敵な体験ができました。今後は「見せる」より「魅せる」を目指して、表現をもっと突き詰めていきたいです。そして将来は、いろいろなものを広く発信できる人になれたらいいな、と思っています。

柏木:制作活動をきっかけに、「2030年にこんなものがあったらいいな」というものがたくさん思い浮かびました。今回自分の思いを形にできて、すごく自信にもつながったので、これからもいろいろなことを学びながら「面白そう」と思うものを作っていきたいです。

北村:私はもともと家族というものに対してとても強い思いがありました。今回の展示にとどまらず、社会福祉や児童福祉など、実際に家族の悩みを持つ人に寄り添えるような仕事を目指したいです。



「チーム家族」の皆さんが提案する「パーソナルメディア」は、「本当にこんなメディアがあったらいいな」と思わせるものばかり。3人が作り上げた作品は、日本科学未来館のビジョナリーラボ内で展示されています。実際に見たり触れたりして、自分だったらどんな「パーソナルメディア」を作りたいかを考えてみたいですね。


【profile】チーム家族
中林彩乃(高校3年)、柏木梨佐(大学1年)、北村尚(大学2年)

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける