【ビジョナリーキャンプ展示作品】優秀賞・チームパー

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【ビジョナリーキャンプ展示作品】優秀賞・チームパー

2019.10.31

提供:マイナビ進学編集部

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【ビジョナリーキャンプ展示作品】優秀賞・チームパー

「2030年のコミュニケーション」をテーマに新しいビジョンを描き、イノベーションを生み出す「ビジョナリーキャンプ」。日本科学未来館が、若い才能を発掘・支援するために立ち上げたプロジェクトです。今年3月に行われたアイデアワークショップで優秀賞を受賞した「チームパー」の皆さんは、そのアイデアを形にした展示作品を作り上げました。「チームパー」の池本次朗くん、杉山萌音さん、滝口小向葵さんの3人に、作品を通して伝えたい思いなどを伺いました。

この記事をまとめると

  • メンバーの住んでいる場所が離れていてなかなか集まれず大変だった
  • まずはゲームを楽しみ、その後深く考えることができる展示
  • メンターである研究者やクリエイターの助言から多くの気づきを得た

コミュニケーションの難しさを体感できる体験型展示

「チームパー」の展示では、「コミュニケーションの『不完全さ』を受け入れる」をビジョンとしています。現在、多種多様なコミュニケーションツールがあり、これからもっと新しいツールが生まれるかもしれません。しかし、いくら技術が発達しても、コミュニケーションの課題は解決しないのではないかと3人は考え、そこから「コミュニケーションに完全形はあるのか?」という疑問に至りました。コミュニケーションの不完全さを理解し、受け入れること。それが「チームパー」が考える未来へのアプローチです。

展示では、「伝える側」と「受け取る側」の理解のズレを可視化する体験ブースが設けられています。これは、互いの状況が分からない2人がコミュニケーションを成立させることの難しさを体験するゲーム。2人1組でそれぞれ異なるブースに入り、相手の置かれた状況が見えない中で、通話による協力のみで制限時間内にミッション達成を目指します。ゲームそのものを楽しみながら、思っていることを伝えることの難しさを体感できる展示になっています。

距離や時間の制約がある中、工夫して話し合いを重ねた

―― 作品を作り上げた感想をお聞かせください。

池本:「すごい!」と思いました。これまで3人で話し合ってきたものが、実際に形になって動いているのを見て本当に感動しました。

滝口:学校の勉強では「こういうことができる」と頭では理解できても、実際に形にする機会はありません。自分たちが考えたことが作品になり、まるで夢が現実になったような気持ちです。

杉山:半年間、研究者やクリエイターの方々の助言をいただきながら、3人でたくさん話し合ってきました。それをこうして形にすることができてすごくうれしいです。一方で作品づくりを振り返ると、もっと積極的に関わることもできたのではないかという思いもあります。

展示のプレゼンを行う3人

展示のプレゼンを行う3人

―― 作品を作る上で大変だった部分はありますか?

池本:僕は島根県、他の2人はそれぞれ関東の違う県に住んでいて、距離が離れていることが一番大変でした。集まれるのは多くても月に1回程度。オンラインという選択肢もありましたが、やっぱり直接会うことが大事だと思って、できるだけミーティングの機会を作るようにしました。

滝口:直接会えないときは、SNSを活用して意見交換をしていました。でも1日チェックしないと何十件もメッセージがたまってしまったり、返信のタイミングが分からなくなったり。SNSはどんどん進化しているけれど、やっぱり会って話すのとは全然違うと実感しました。

杉山:作品は自分1人で作るものではありません。だからこそ自分の考えをしっかり言葉にする必要があるのですが、それが結構難しかったです。


―― それぞれの役割分担は?

杉山:コミュニケーションの不完全性という、軸となるテーマを提案してくれたのは池本くんです。どちらかというと私は、その抽象的なイメージを具体化する役割。そして滝口さんは、要所要所で軌道修正やスパイスになるような意見を言ってくれました。

「コミュニケーション気楽にいこうぜ」と伝えたい

―― 制作期間と、こだわりポイントを教えてください。

池本:まず1~2カ月かけてテーマをほぐしていき、その後1カ月くらいで、ほぐしたテーマをどう形にしていくかを考えました。作品の形が定まったのが8月の後半。そこからは3人で集まる頻度を上げて、制作を一気に詰めていきました。
僕たちの作品は、純粋に楽しいゲームであることが一番のポイント。ゲームの様子を録画で振り返り、自分を見つめ直すこともできます。

滝口:子どもから大人まで誰でも楽しめる体験ブースになっています。小さい子はゲームそのものを楽しむことができ、大人の方にはコミュニケーションを深く考えるきっかけになると思います。

杉山:展示のまとめのブースに「コミュニケーション気楽にいこうぜ」という、すごくラフな一文があります。私が考えた言葉ですごく気に入っています。

―― 作品を通して一番表現したかったことは何ですか?

池本:「コミュニケーション気楽にいこうぜ」、この言葉に尽きます。日常生活で生じるさまざまなコミュニケーションの問題の根底には、コミュニケーションそのものが抱える「不完全さ」があります。だから「自分はコミュ力が低い」と思っている人がいたら、もっと楽観的に、前向きになってもらいたいです。

滝口:体験ブースでは、もしかしたらゲームをクリアすることができないかもしれません。でも「クリアできなかったけど楽しかった」と思えれば、それもコミュニケーションです。普段友達と話していても「うまく伝わらなかったけど何だか楽しい」ということがあると思います。そういう、正解が1つではないコミュニケーションのあり方を表現したいと思いました。

杉山:コミュニケーションがうまくいかなかったとき、きっと多くの人が「自分が悪いのかな」と悩むと思います。でもそれは、その人の伝える力や理解する力が低いのではなくて、コミュニケーションがそもそも不完全なものだからです。展示を通して、「完全なコミュニケーションなんて存在しないから気を病まなくていい」と、声を大にして言いたいです。


―― 作品を見に来る方々に一番見てもらいたい部分は?

池本:まずはゲームを楽しんでほしいです。そのあとはぜひ、自分がどんな風に話していたかを動画で振り返ってみてください。そしてできれば壁に掲示されているメッセージを読んで、僕たちの思いを感じてくれたらとてもうれしいです。

滝口:体験ブースのゲームは2人用なので、知らない人とペアを組む可能性もあります。恥ずかしがったりせずに言いたいことをどんどん言って、体験を楽しんでほしいです。

杉山:「コミュニケーションはズレるものなんだ」と、体験を通して実感してもらえたらと思います。また先ほど「コミュニケーションがうまくいかないのはその人のせいじゃない」という話をしましたが、だからといって100%責任がないかというと、多分そうではないはずです。たとえば自分が送ったLINEを後で読み返して、「ちょっと言葉がキツかったかな」と思うことってありますよね。ゲームの録画を見てそういう部分も気づいてもらえたらいいな、と思っています。

研究者やクリエイターの言葉からたくさんの気づきをもらった

―― 制作活動を通して成長できた部分や発見できたことはありますか?

池本:一緒に活動させてもらった研究者やクリエイターの方々のアイデアや言葉から、すごくたくさんの気づきをもらいました。僕は抽象的に考えるのが得意な反面、それを形にしたり行動に移したりするのは苦手です。でもメンターの皆さんとコミュニケーションを取る中で、今まで苦手だったことが面白いと思えるようになりました。

滝口:研究者やクリエイターの方々は、私が思いもよらないような考えや知識をたくさん持っていて、それを知ることで成長できたと思います。また今回のような規模の大きい展示では、海外の方や体の不自由な方などにも配慮が必要です。世界にはたくさんの人がいて、いろいろなことに目を向けなければいけないと、ポジティブな気持ちになりました。

杉山:この6カ月は学校も忙しく、制作活動との両立は結構大変でしたが、何とか乗り越えることができました。私はいつも「人間やれることをやってナンボ」と思っています。大変でもやりたいことを諦めなくてよかったです。


―― 今後挑戦したいことはありますか?

池本:ビジョナリーキャンプへの参加をきっかけにコミュニケーションへの興味が深まり、いろいろと関連する本を読んだりしました。僕が住んでいる島根県でも、その場所ならではのコミュニケーションのビジョンを打ち立て、それに向かって進んでいきたいです。

杉山:今回は私たちの力不足で、たくさんの大人の方に助けていただきました。将来は私もデザインやプログラミングなどのスキルを身につけて、自分の力で発信ができるようになりたいです。

滝口:今回の活動を通して「行動力って大切だな」とすごく思いました。たまたま募集を見つけて軽い気持ちで参加したビジョナリーキャンプでしたが、そのおかげで本当に貴重な経験ができました。これからも、いろいろなことにどんどん挑戦していきたいです。


全員高校2年生という「チームパー」の皆さん。チーム名の由来は、ジャンケンの「パー」から来ているそうです。展示作品は、年齢を問わず誰でも楽しめ、コミュニケーションの難しさを体感できるゲームになっています。日本科学未来館で展示されているので、ぜひ実際に経験してみてはいかがでしょうか。


【profile】チームパー
池本次朗(高校2年)、杉山萌音(高校2年)、滝口小向葵(高校2年)

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