【2019高校総体・優勝】ボート(男子・シングルスカル) 東山高等学校

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • 会員登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    会員登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブで開きます。

【2019高校総体・優勝】ボート(男子・シングルスカル) 東山高等学校

2019.10.18

提供:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

【2019高校総体・優勝】ボート(男子・シングルスカル) 東山高等学校

夕闇が迫る琵琶湖漕艇場。そこには、取材前に「もう1本!」とオールを漕ぐ東山高校3年、林颯一郎君の姿がありました。インターハイの男子ボート・シングルスカルの優勝選手です。今回は、練習を終えたばかりの林君と監督・小谷健太先生にお話を伺うことができました。優勝を勝ち取った原動力、それは何だったのでしょう。

この記事をまとめると

  • 優勝できたのは、背中を押してくれた言葉があったから
  • 日々の小さな小さな努力の積み重ねが大切
  • 優勝経験は忘れてもいい、意識は前へ!

0.38秒差での優勝が分かった瞬間、「よっしゃー!」

高校まで、片道15㎞の距離を自転車で通う林颯一郎君。通学時間も体力作りの場です

高校まで、片道15㎞の距離を自転車で通う林颯一郎君。通学時間も体力作りの場です

【選手インタビュー】

―― 優勝した感想をお聞かせください。

ゴールした瞬間は1位かどうか分からなかったんです。2位の選手との差はわずか0.38秒だったので。しばらくしてからアナウンスで僕のレーンナンバーが呼ばれたときには、思わず「よっしゃー!」と叫んでいました。みんなからも「おめでとう」と言ってもらえて、すごくうれしかったです。
でも、心から満足していたかというと、そうでもなく……。その理由は、翌日、監督の小谷先生に言われた「まだまだ先がある」という言葉ではっきりしました。これが最後のレースではないから前へ進まないといけない、まだ小さな一歩を踏み出したに過ぎないと思っています。


―― 優勝できた一番の要因は何だと思いますか?

先生の言葉です。実は公式練習のとき、あることで先生に怒られてしまったんです。僕のために何から何までやってくださって、動いてくださっている先生の指示を守れなかった自分が許せなくて落ち込んでいたとき、先生が「ここで優勝して一歩前進や。そしたらまた成長するぞ」と言ってくださったんです。あのとき、先生に背中を押してもらわなかったら優勝はできていませんでした。

力の限りを尽くし、つらいということを忘れるくらい集中

―― 一番苦しかった試合はありますか?

どの試合も苦しかったんですが、一番といえば決勝です。決勝ともなると、たくさんの人が見に集まっているので緊張してしまって。リラックスしないとスタートでミスをするので、深呼吸をして落ち着こうと心がけていました。いざレースが始まると、全員同じ並びで進んでいたのでどうしようかと思ったんですが、始まる前に先生がおっしゃった「400~500mの間で、大きく漕げ」という言葉が頭をよぎったんです。その言葉通りにグッと大きく漕ぐと、体一つ分くらい出ることができました。不思議なんですが、その瞬間一位の表彰台が見えたんです。「もうこれは行くしかない」と、しんどいことさえ忘れるくらい、ただただ集中して力の限りに漕ぎました。


―― 勝利のために一番努力したことは何ですか?

これが一番ということはなく、日々の小さな努力の積み重ねだと思っています。ただ、努力をするときに、気持ちの支えにしていることはあります。僕には目標としている先輩がいるんですが、しんどい、つらいときには「こんなんじゃダメだ、あの先輩だったらもっとやれる」と考えて、励みにしています。


―― 今回のインターハイ全体に対する感想を教えてください。

優勝できたことはとてもうれしい出来事でした。ただ、この優勝は自分だけの力で勝ち取ったものではありません。これまでの僕のボート人生に関わってくださった方たちの応援があったからこそ。先生や友達、家族に感謝の気持ちを伝えたいです。

京都に勇気と感動を与えてくれた

監督・小谷先生。「ボートは、“継続は力なり”という言葉がぴったりあてはまる競技です」

監督・小谷先生。「ボートは、“継続は力なり”という言葉がぴったりあてはまる競技です」

【監督・小谷先生インタビュー】

―― 優勝後、選手にどのような言葉をかけられましたか?
林選手が話していた通り、決勝は接戦でした。見ている私たちもどちらが勝ったか分からなかったんですが、結果は1着。林選手には「よく頑張ったな」という言葉をかけました。それと、京都に勇気と感動を与えてくれたことに対して「ありがとう」とも伝えました。公式練習の後に言った「優勝しろよ」という言葉を見事に守ってくれましたね。


―― 日頃の練習ではどのようなことに注意して指導されていましたか?

もともと体力はある選手。ですが、“水をとらえる”というテクニックがないと、いくら力があっても長距離を漕ぐことはできません。力をどのように水に伝えればいいかについては2年生の終わり頃から集中的に取り組んできました。そうした練習のときの注意点としては、できていない部分をピンポイントで指摘するのではなく、一つ前の動作から見直させて一連の流れで捉えられるように指導しています。本人は少し自分に甘いところがあるのも課題なので、その部分は自覚できるように折に触れて伝えるようにしています。


―― 一言で表現するなら、どのような選手だと思われますか?

活発で、まっすぐ、真面目。ボートが大好きな選手です。ボートは順風であろうと横風であろうと、水面がどんなコンディションであっても“強ければ勝つ”競技。昨日より今日、今日よりも明日というふうに真面目に取り組んできた努力が結果として現れます。そのような、コツコツ、地道な努力ができる選手です。


―― 今後、優勝した経験をどのように生かしてほしいと思われますか?

林選手には、決勝戦の翌日に「優勝したことは忘れろ」と伝えました。これから先、国体もあるし、大学ではインカレもある。まだまだ大会は待っています。優勝自体は本当に素晴らしいことですが、既に過去のこと。この先、いろいろな経験をしていく林選手にとっては、人生の中の一つの出来事でしかないと思っています。前を向いてこれからも頑張っていってほしいです。



お2人のお話を聞いて感じたことは、“言葉”の重み。林君が決勝戦で力を発揮できたのは小谷先生のアドバイスと、厳しくも温かい一言があったからでした。

そしてもう一つ。水上で、漕ぐことに集中していた林君の耳には自分の呼吸音とオールを漕ぐ音、ボートのシートが前後に動く音、そして親御さんの応援の声だけが聞こえてきたそうです。これからも、さまざまな言葉に支えられながら、颯一郎という名前の通り、颯爽と、そして着実に進んでいってほしいですね。

【profile】東山高等学校
林 颯一郎君(3年)
監督 小谷 健太 先生(京都市立京都工学院高等学校ボート部)

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける