【シゴトを知ろう】水族館の飼育係 編

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【シゴトを知ろう】水族館の飼育係 編

2019.10.29

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】水族館の飼育係 編

水族館で生物を育て、病気を防ぎ、来館者に喜ばれる展示を作り上げる飼育係。思い通りにはいかない生物相手だからこその苦労と喜びのある仕事です。水族館という舞台の裏側で多くの命と向き合う彼らは、毎日どのように仕事をしているのでしょうか。福島県の水族館「アクアマリンふくしま」でカワウソの飼育を担当する戸倉渓太さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 嬉しかったのは、自分がやりたい展示を実現させたこと
  • 思い通りにいかない生物相手だからこその感動がある
  • 「好き」という気持ちのある人が飼育係に向いている

自分のやりたい展示を成功させる喜び

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
主にカワウソの飼育を担当しています。エサやりはもちろん、糞を処理したり、体を拭くための麻袋を交換したりします。カワウソが壊した個所の修理や、水槽に潜って掃除をすることもあります。

その他、オオコノハズク・コシジロヤマドリなどの鳥類や、淡水魚や両生類の世話もしています。

<一日のスケジュール>
  8:30 出社・開館作業(掃除や整理)
  9:00 開館
 10:00 カワウソに1回目のエサやり・後片付け 
 12:00 昼休憩(忙しくて時間をずらすことも)
 13:00 水槽に潜って掃除(2日に1回程度)
 15:30 2回目のエサやり・後片付け
 17:00 鳥類や両生類の世話
 17:30 閉館作業・事務作業
 18:00 帰宅

カワウソに魚や鶏肉などを食べさせる戸倉さん

カワウソに魚や鶏肉などを食べさせる戸倉さん

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
一番うれしいのは、自分が展示したいと思っている生物の展示を成功させたときです。そこに至るまでにはいろいろなことをしなければなりません。必要な許可を取り、論文などから生息域や生態を調べ、育成方法や展示開始時期を検討します。

展示計画と同時に展示スペースの設営も進めるので、失敗は許されません。プレッシャーがかかる分、展示が無事スタートした時の感動はひとしおです。

思い通りにいかないからこその苦労も

Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
生物相手なので、自分の都合には合わせてくれないことです。病気になったり、エサを食べなくなったりするのも日常茶飯事。経験を積まないと分からないことだらけで、個体差もあります。

例えばカワウソはよくケンカをするので、仲裁のようなことをしたりします。掃除をしていたら「邪魔」とばかりに噛まれたこともあります(笑)。生物を相手にしているというのが大変でもあり、やりがいを感じるところでもあります。

来館者にカワウソのご飯について説明する戸倉さん

来館者にカワウソのご飯について説明する戸倉さん

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?

高校時代に進路について考えた時に、昔から水族館が好きだったのと、いわゆる「虫捕り少年」だったので、生物にかかわる仕事をしたいと思ったのがきっかけでした。本格的に進路を考え始めたのは、高2の冬の模試で志望校を決める頃。理系の生物関連に絞って、最終的に水産学部のある大学への進学を決めました。


Q5. 大学では何を学びましたか?
 
大学1年生の頃は一般教養ですが、2年生以降は生物学や動物解剖学など専門的なことを学びました。私が好きだった科目は「水圏生態学」。河川や湖沼、海洋などの環境や生息する生物の生態などを学ぶ科目です。実際に海辺に行って、生物を観察する授業もありました。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校よりもっと前のことですが、子供の頃は祖母の家がある田舎に行って、川魚を釣ったり、虫を捕ったりしていました。高校で進路を考えた時に、その頃の気持ちが消えずに残っていたことが、現在につながっていると思います。

「好き」という気持ちがやっぱり大事

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?
 
やっぱり「生物が好き」という人が向いていると思います。僕の中ではその気持ちがとても大きい。ただ、それだけだと実際の仕事と自分の思いとの間にギャップを感じてしまうかもしれません。水族館の仕事は飼育だけと思われがちですが、実際には地味な事務作業もたくさんあるので、「思っていたのと違う」と感じてしまう人もいるんです。

でもやっぱり「生物が好き」という気持ちが長続きの秘訣だと思います。実際、僕も含めて「趣味がそのまま仕事になっているね」と言われる人が多いんですよ。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
こういう特殊な仕事には関係ないと思うかもしれませんが、学校の勉強はしっかりやった方がいいです。「選択肢を広げるために勉強しなさい」と親によく言われましたが、僕自身あまり実感がなく、所属していた野球部の練習ばかりで勉強をおろそかにしてしまいました。

実は、それを今になって後悔しています。水族館で働く先輩方の知識の深さはすごいものがあります。そんなときにもっと勉強しておけばよかったなと思ったりするので、どんな仕事にも、勉強は必ず役立つと思います。

 
カワウソも個体によって性格が全く違い、中にはいたずらばかりするやんちゃなカワウソもいるそうです。「掃除の度にひと悶着ある」と語る戸倉さんですが、その表情がとても楽しそうなのが印象的でした。動物たちと一緒に、来館者が喜ぶ展示を作り上げていく戸倉さんの姿を見て、水族館に行くとなぜワクワクするのか、少し分かった気がしました。
 
 
【profile】公益財団法人ふくしま海洋科学館 縄文の里グループ 縄文の里チーム
技師 戸倉渓太

この記事のテーマ
動物・植物」を解説

ペットなど動物や観賞用の植物に関わり暮らしに潤いを提供する分野、食の供給や環境保全を担う農業・林業・水産業などの分野があります。動物や植物の生態や生育に関する専門知識を身につけ、飼育や栽培など希望する職種に必要な技術を磨きます。盲導犬や警察犬、競走馬、サーカスの猛獣などの調教・訓練や水族館や動物園で働く選択肢もあります。

「動物・植物」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「水族館の飼育係」
はこんな仕事です

水族館の魚など水生生物をはじめ、さまざまな生き物を飼育する仕事。人工空間の中でも生き物たちが快適に過ごせるように水質を管理したり、餌を与えたりする。病気の予兆や異常をチェックして飼育環境を整え、生き物たちの健康状態を保つのも重要な役割だ。来場者に、水生生物の特徴や魅力を伝えるのも仕事の一つ。イルカやアザラシなどのショーを開催する水族館の場合は、調教や来場者を楽しませる企画の考案も含まれる。その他水槽の掃除や展示物・観覧通路の確認、生命維持装置の点検など、仕事の幅は広い。

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