【シゴトを知ろう】アントレプレナー(起業家) ~番外編~

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【シゴトを知ろう】アントレプレナー(起業家) ~番外編~

2019.11.05

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】アントレプレナー(起業家) ~番外編~

「釣り・漁業」を通じて見つけた地域の魅力を発信し、ビジネスへと発展させたアントレプレナーの中川めぐみさん。全国津々浦々の漁港や釣り場を飛び回り、常に新しいアイデアを膨らませています。起業家としてのこだわりや気をつけていることなどを、番外編としてご紹介します。

この記事をまとめると

  • 先入観にとらわれずに、「釣り」を体験してみてほしい!
  • 休みらしい休みがないので、体調管理には特に気を遣う
  • 起業の目的がぶれないことが大切

先入観を捨てれば、もっと釣りが楽しくなる

――釣りをビジネスとする上で、初めて知ったことや意外なエピソードはありますか?

私は釣りの中でも「船での海釣り」に特化したお仕事をしています。「釣り」といえば朝が早いという印象を持たれている方も多いことでしょう。しかし実は朝10時頃から、またお昼頃から出発する釣り船もあり、必ずしも早起きしなければならないというわけではありません。早起きが苦手でも、十分に釣りを楽しめますよ!

そして竿など専門的な道具はレンタルできて、釣り方も一から教えてくれるという船が、実は全国にたくさんあるんです。

また、釣り船の船長さんをはじめ、漁業関係者には、荒っぽくて怖そうなイメージを持たれている方も多いと思います。話してみると、本当は、気のやさしい方ばかり。船の上はちょっとしたことで命にかかわるような危険もあるので、船長さんは常に神経をとがらせています。大声で注意するのもそのためで、怒っているわけではないんです。子供好きな船長さんも多いので、子連れの方もぜひ海釣りにトライしてみてください。

Facebookを中心としたSNSも有効活用。情報収集が欠かせない仕事

―― プライベートではどのように過ごされていますか?

会社に勤めている方のような、はっきりとしたお休みがありません。振り返ってみると、起業してからこの2年間、丸一日なにも仕事をしなかったという日は数えるほどかもしれないです。好きな釣り・漁業を仕事にしているので、「働き続けている!」という感覚はないのが幸いですが。それでも私が倒れてしまったら代わりはいないので、体調管理には気を遣っています。

また地方取材が多いので、住まいは羽田空港に近くて、さらに神奈川方面の漁港にも行きやすいエリアにしています。

―― この仕事に就いてから、何か勉強していることはありますか?
 
さまざまなところにアンテナを張って、情報収集を怠らないようにしています。FacebookをはじめとしたSNSもよく利用しており、何か面白いことはないかと常にリサーチしている状態ですね。とりわけ人の話を直接聞く機会は貴重で、大切な勉強の時間です。

“釣りのプロ”ではなく“初心者のプロ”として歩み続ける

―― 釣りビジネスのアントレプレナーとして、自分なりのこだわりはありますか?

私のビジネスコンセプトは、「釣り・漁業」を通じて食・人・景観・文化などの魅力を発信することで、地域や漁業関係の仕事を活性化させるというものです。そして、これまでまったく釣りに関心がなかった方々に、釣りの魅力や情報を届けたいと思っています。釣りそのものを深く掘り下げるのではなく、ライトな釣り体験を多くの方にしてもらい、釣りのファン層を新たに増やしていきたいです。

私の運営しているサイト「ツッテ」の原稿執筆でも特に気を付けているのは、初心者目線を忘れないということ。私が釣りの世界に詳しくなりすぎて、初心者が読んでも理解できない記事にならないように注意しています。何事も自分が専門家になってしまうと、難しい用語を使いたくなりますし、説明が難しくなることも多いのです。

それを実行しようと思い、ここまで釣り中心の生活をしていながら、実は私は釣りざおを一本も持っていません。これを言うと、たいていの人に驚かれます(笑)。釣りのファッションも、専用ウェアなどは着ずに、あえて誰でも購入できるユニクロやGUのアイテムを着用しています。専門的にはならないようにしながらも、一女性として釣り船に乗る際にあったら便利なものをご紹介して、快適に釣りを楽しんでもらうアドバイスも行っています。

たとえば、初めて釣りをする人には、「薄手のゴム手袋」と「軍手」を持ってきてもらいます。ぴったりした調理用手袋の上に軍手をはめておくと、魚をさわってもにおいが手につかず、うろこでケガをすることもありません。それから、ウェットティッシュとジップロックは持っていると、船上で何かと役に立ちます。どれも100円ショップで売っているものなので、初心者の釣りへのハードルを下げる効果もあり、これが「ツッテ」らしい情報発信になっているのではないかと自負しています。今後も“釣りのプロ”を目指すのではなく“初心者のプロ”であり続けたいと思っています。


―― 10年後、どのようなビジネスを展開していたいですか? 

10年後には「釣り」を目的とした観光や旅行をすることが、当たり前になっていて、それらに携わるビジネスをしていたいですね。「フルーツ狩り」や「マリンスポーツ」などを目的に旅行するように、「釣り」も、目的になるといいですね。温泉宿に泊まって、翌朝のチェックアウトの後には、地元の釣り船に乗って旬の魚を釣り、その魚を近くの食堂でさばいてもらって、おいしいランチをいただく……そんな旅行をたくさんの人に楽しんでもらえるようにしたいと思います。

釣りが十分な旅行の目的になると認知されれば、「違う季節にまた来て、あの魚を釣ってみよう」「地元の食堂で仲良くなった方と、今度はお祭りに参加してみよう」などと、どんどん世界が広がっていくはずです。高齢化や過疎化が進んで元気がない今の日本の漁業に、少しでも活力を与えられたら本望です。


「釣りが好き」の一心でビジネスを展開し、地域にたくさん元気を与えている中川さん。多くの人に影響を与えながら、自分の理想の世界に向かって邁進している姿が素敵でした。「人を巻き込んで何かがやりたい!」「学園祭のようなノリが好き!」という方に、アントレプレナーという働き方はぴったりかもしれません。ぜひチャレンジしてみてください。
 
 
【profile】一般社団法人ウオー 釣りアンバサダー 中川めぐみ

この記事のテーマ
ビジネス・経営」を解説

法律などの専門知識を学び、文書作成などの技能を磨くほか、資格取得や検定合格を目指すカリキュラムもあります。小売業や不動産売買、経営コンサルタントや税理士など、各ビジネス分野におけるスペシャリストも育成します。国家試験の合格が求められる高度な資格を必要とする仕事もありますが、専門学校の中には受験指導に実績を誇る学校もあります。

「ビジネス・経営」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「アントレプレナー(起業家)」
はこんな仕事です

自らビジネスプランを考えて、会社を起こす仕事。これまでにない斬新なアイデアで、ベンチャー企業などをつくる人も増えている。かつて株式会社をつくる場合は1000万円以上、有限会社をつくる場合は300万円以上の資本金が必要だった。しかし、2006年5月に会社法が施行され、1円の資本金で起業が可能になり、税務署に開業届などの書類を提出するだけで容易に会社をつくり、社長になれるようになった。会社を起こした後は、自ら考えた経営ビジョンの下、戦略と計画を立てて会社を経営していく。

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