【シゴトを知ろう】落語家 編

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【シゴトを知ろう】落語家 編

2019.10.24

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】落語家 編

バラエティー番組などでもよく目にする「落語家」の方々。一人でさまざまな役柄を演じ分け、巧みにお客様を笑わせる話術のプロである落語家ですが、どうやってその職に就くのか、知っている人は意外と少ないのではないでしょうか? 今回は、2015年に「二ツ目」に昇進し、全国各地で落語を披露している林家つる子さんに、仕事の内容ややりがいについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 厳しい下積み時代を経て、二ツ目の女性落語家として奮闘中!
  • 高校の演劇部で、人を笑わせることの楽しさを知った
  • 落語家に向いているのは、人との縁を大切にできる人

厳しい下積み時代を経て、二ツ目の女性落語家として奮闘中!

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
落語家には階級がありまして、「見習い」から始まり、「前座(ぜんざ)」「二ツ目(ふたつめ)」「真打(しんうち)」と上がっていきます。現在、私の落語家としての身分は二ツ目になりますので、二ツ目の落語家として、お仕事内容についてお話しさせていただきますね。

落語は、最後に「オチ」がつく滑稽噺(こっけいばなし)をはじめ、人情噺や怪談噺などいろいろな種類があります。それらを、着物を着て高座(こうざ/舞台のこと)に上がり、扇子と手拭いをいろいろなものに見立てながら、表情や声色を変えつつお客様に披露するのがお仕事です。

落語を披露する場所は、寄席(よせ)と呼ばれる落語をはじめとした大衆芸能を演じる演芸場や、各地のホールなどです。落語協会に所属する私が出演できる寄席は浅草・上野・新宿・池袋の4カ所にありまして、そちらでは365日、誰かしら落語家が高座に上っています。

また、お仕事の依頼を待っているだけではまだまだ厳しい部分がありますので、自分で営業もしています。自分で落語会を開きご案内状を出して、お客様にお越しいただいたり、ホームページやSNSを活用し、自分のことを知ってもらいやすくしたり……、最近では、私の公演情報や近況が届く、メールマガジンサービスも始めました。

スケジュールは日によって本当にまちまちですよ。よく、「お休みってあるんですか?」と聞かれることがありますが、正直、取ろうと思えばいくらでも取れてしまいます。ただ、固定給のあるお仕事ではないので、休めば休むほど収入は減ってしまいます。落語家はいろいろな面で、当人のやる気次第な部分が強いですね。

<一日のスケジュール例>
10:00 落語協会にて噺の稽古
11:00 稽古終了、浅草演芸ホールへ向かう
12:00 浅草演芸ホールで15分高座
12:30 次の現場、千葉県千葉市へ出発
13:30 会場到着、会場チェック、楽屋にて昼食
14:30 落語会開演
16:00 落語会終了後、次の現場、群馬県高崎市へ移動
18:00 会場到着、会場チェック
19:00 落語会開演
21:00 終演後、懇親会お付き合い
23:30 帰宅 

Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
お客様から反応を得られたときが一番やりがいを感じられます。滑稽噺をやってワーッと笑っていただいたときや、人情噺をやって涙を流していただいたときは本当にうれしいです。

また感想をいただけると、とても印象に残ります。前に手紙をいただいたことがあって、そこには「最近つらいことや嫌なことが多かったけど、つる子さんの落語を聞いてそれを忘れることができました」と書かれていました。それを読んだときは、心から「落語家になってよかったなぁ」と思えました。
 
 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
落語家になるには、師匠(真打)に弟子入りして修行をしなくてはならないのですが、今よりもその頃のほうがつらいことが多かったです。

見習いの頃は、着物の畳み方・お茶の出し方・落語の世界の決まり事……覚えることだらけで、最初は本当に大変でした。入門するときに師匠から、「うちは365日修行するよ」と言われてはいたのですが、本当に休みがなくて(笑)。全然プライベートな時間が取れなかったのはつらかったですね。

前座だったのは5年2カ月ほどで、その間は師匠に付きっきりで身の回りのお世話をさせていただいたり、寄席で雑用をこなしたりするのが主なお仕事でした。10分ほど高座に上らせていただくこともあるのですが、その後に続く流れを作ること、場を良い空気にすることが前座の役割なので、自分を前面に出す、という感じではなくて。必要な下積みだと理解していましたが、モチベーションを保つのが大変なときもありました。

二ツ目になった今はやりたいことができていますが、まだまだ落語の世界は女性が少ないので、女性の落語家として活躍する難しさを感じています。また、落語は男目線の噺が多く、自分では自然に演じているつもりでも、違和感を覚えるお客様もいらっしゃるようなので、その辺りは引き続き自分にとっての課題ですね。

高校の演劇部で、人を笑わせることの楽しさを知った

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
落語に興味を持ったのは、大学に入学したとき、なぜか落語研究会のメンバーに囲まれてグイグイ勧誘を受けたことがきっかけです(笑)。人を楽しませることが好きだったので、そこからどんどん落語の魅力にハマっていきました。

そして、大学2年生のとき、岐阜で開催されている「全日本学生落語選手権」に腕試しで出場したのですが、ありがたいことに決勝まで進み、審査員特別賞をいただけたんです。その辺りから漠然とですが、職業として落語家を目指す未来というものを意識するようになりました。

一時は就職活動もしましたが、結局は落語家になる夢を追うことにしました。大学卒業後、しばらくアルバイトをしながら寄席に通い、最終的に林家正蔵師匠の元に弟子入りさせていただくことになりました。 


Q5. 大学では何を学びましたか?
 
中国語が好きだったので、大学では中国言語文化を専攻していました。

落語家に関わることでいうと、やはり落語研究会に入って得た経験が少なからず生きていると思います。とはいえ、当時は「落語家になるために学ぼう!」と意気込んでいたわけではなく、「全力でやり切ろう、楽しもう!」という気持ちで取り組んでいました。 
 

Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校では演劇部に所属して、お芝居に情熱を注いでいたのですが、主にコメディー作品を扱うことが多かったんです。そこで人を笑わせること、楽しませることの楽しさを知りました。そういったことを仕事にできたらなと考えていたので、演劇と落語という違いはあれど、夢はつながっていると思います。

落語家に向いているのは、人との縁を大切にできる人

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?
 
破天荒な方や、物静かな方など、落語家は本当にいろいろなタイプの方がいるので、特定の性格が、ということはないように感じます。落語が好きで情熱を傾けられる人であれば、誰であれやっていける仕事ではないかと!

あえて挙げるなら、「人との縁・関係を大切にできる人」でないと難しい職業かもしれません。大げさな話ではなく、人付き合いがあまり得意でなくても、誰に対しても礼儀正しくする、何かしてもらったらきちんとお礼をする。そういった細かなことが非常に重要になってくる世界ですので。あとは……忍耐ですね(笑)。

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
落語家に興味がある人がいるのなら、専門的な知識や技術は、弟子入りしてから師匠方にこれでもかと教えていただけるので、それよりいろいろな人生経験を積むことに力を入れるのをおすすめします。私自身、学生時代にもっと珍しいことに挑戦しておけばよかったと思うこともあるので……。どんな経験であれ、全て芸に生きてくるはずです。

もし、それでも何か落語につながるようなことをしたいのであれば、例えば日本舞踊や端唄・小唄など、伝統的な芸事に触れておくといいですよ。所作や礼儀、声の出し方など、落語に通じる部分がありますから。

特殊な職業ですので、周囲から何か言われることもあるかもしれませんが、本気で取り組む姿を見せれば周りの反応も変わってくるはず。落語の世界は厳しいことも多いですが、同時にこれ以上ないくらいやりがいのある、一生をかけるに値する仕事だと思います。ぜひくじけず頑張ってください!
 
 
下積み時代の大変さに驚かされましたが、それを話すつる子さんは、当時の思い出をカラッと笑い飛ばしていたのが印象的でした。『どんな経験であれ、全て芸に生きてくる』という言葉のとおり、つらい経験も、つる子さんの芸の糧になっているのかもしれませんね。何か一つのことを極めてみたいと考えている高校生の皆さん、ぜひ一度、落語の世界をのぞいてみてはいかがでしょう。


【profile】落語家 林家つる子
http://tsuruko.jp/

この記事のテーマ
マスコミ・芸能・アニメ・声優・漫画」を解説

若い感性やアイデアが常に求められる世界です。番組や作品の企画や脚本づくり、照明や音響などの技術スタッフ、宣伝企画など、職種に応じた専門知識や技術を学び、実習を通して企画力や表現力を磨きます。声優やタレントは在学しながらオーディションを受けるなど、仕事のチャンスを得る努力が必要。学校にはその情報が集められています。

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この記事で取り上げた
「落語家」
はこんな仕事です

寄席などの舞台で落語を演じるプロフェッショナル。落語家は声色、仕草のバリエーション、扇子や手拭いなど、ごく限られた小道具を使用し、老若男女さまざまな登場人物を一人で演じ分け、最後に「オチ」がつく噺(はなし)を縦横無尽に繰り広げていく。東京であれば新宿や浅草などの寄席、大阪では天満宮の寄席が主な活躍の場となるほか、全国各地のホールでも定期的に公演が行われている。プロの落語家になるには、まずは一門の師匠に弟子入りすることが第一歩。見習いから始めて、修業を積むことで少しずつ昇段をしていく。

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