将来の夢がリアルになった、初体験のアプリ開発【Life is Tech! ITキャンプレポート】
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全国で開催されているLife is Tech!のITキャンプ。長期休暇を利用して、4~8日間でITやプログラミングを学べる短期集中プログラムです。アプリやゲーム開発・映像制作・Webデザインなど、コースも多彩。今回は、8月19日から5日間行われたキャンプの様子をレポートします。
この記事をまとめると
- プログラミング経験なしで、アプリ開発に挑戦
- オリジナリティを出すために工夫を重ね、クイズアプリが完成!
- AIをつくるという夢に向け、一歩を踏み出せた
大学入学前に、プログラミングに少しでも触れたい
今回お話を伺ったのは、iPhoneアプリプログラミングコースに参加した榎本百華さん(高校2年)。キャンプ初日、自己紹介を終えたばかりの榎本さんにお話を伺いました。
―― キャンプに参加したきっかけは何ですか?
私の今年の目標は「何事もチャンスが来たら挑戦する」です。将来はAIを作りたいのですが、プログラミングについて全く知識がないので、大学に入る前に少しでも触れておきたいと考えていました。Twitterでこのキャンプを知り、チャンスだと思い参加しました。
―― パソコンやプログラミングの経験はありますか?
パソコンは小学生の頃まで検索や動画視聴に使っていましたが、今はスマホで全て済ませてしまうので全くパソコンを使っていません。プログラミングも初めてです。
―― このキャンプで、どのようなことを学びたいですか?
今回iPhoneのアプリを作るコースに参加しているのですが、AndroidユーザーなのでiPhoneのことを全く知りません。けれど周囲にはiPhoneを使っている人も多いので、いつか自分が作ったアプリを多くの人に使ってもらうためにも、iPhoneについて知っておきたいです。
―― 今回作ってみたいアプリについて教えてください。
中学生の時、体調を崩して学校を休むことが多かったので、健康管理アプリを作ってみたいと思っています。食事と運動と睡眠の要素が入っているシンプルで使いやすいアプリにしたいです。
―― 意気込みを聞かせてください。
人見知りなので友達を作りたいです。それからプログラミングの知識もしっかり吸収したいと思います。
アイデアが光る「日本で2番目クイズ」
最終日の発表会では、チームごとに壇上に上がり、1人ずつ自分が開発した作品を紹介します。榎本さんが今回作成したのはクイズアプリ。日本で2番目のものを3択から答えるクイズが10問続き、最後に正解数が表示されます。
「日本で1番は有名ですが、2番目は知らない人も多いので、ぜひトライしてみてください」と笑顔で客席に語りかける榎本さん。その表情からは、キャンプ初日にはなかった自信が感じられました。
発表会のあとは、各自が作ったアプリやゲームなどに実際に触れることができる時間。榎本さんの作ったクイズアプリを数人のメンバーが囲み、楽しそうに画面をのぞき込みながらクイズを解いていました。
実際に問題を見てみると「日本で2番目に大きい県は?」や「日本で2番目に広い湖は?」という、地理が得意な人でも即答するのが難しいものばかり。分かりそうで分からないジレンマも楽しめるクイズアプリになっていました。
水色をベースにした画面もとても見やすく、操作もスムーズ。クイズ開始画面の「Start」ボタンのフォントや色合いもかわいらしく、随所に工夫した様子がうかがえました。
AIをつくる夢のために、レベルアップしたい!
キャンプ最終日、仲間との記念撮影を終えたばかりの榎本さんにインタビューしました。
―― 5日間を振り返って、感想を聞かせてください。
最終日という実感が湧かないくらいあっという間で楽しかったです。最初はとても緊張したのですが、友達もたくさんできました。2日目くらいから開発にも慣れ、集中して取り組めました。
―― 一番努力したことは何ですか?
プログラミングは少しでも間違えるとエラーが出てしまうので、見本と何度も見比べて間違いを探しました。細かくて繊細な作業だと実感しながら作業しました。
クイズアプリは最初5問しかなかったのですが、発表用に10問に増やし、ボタンも丸い形に変化させたり、フォントを変更したり、少しずつ個性が出るようにアレンジを重ねていきました。
―― 今回開発したアプリについて聞かせてください。
どこかで「2番目を聞かれても答えられない」という情報を見聞きしたことがあり、それをクイズにしたら難易度が高くて面白いのではと思いました。
自分でも2番目が分からないので、調べながら問題を作り、難しくなりすぎないように気を付けました。友達は6問正解したようなので、ちょうど狙ったレベルになっていると思います。
―― このアプリを今後どのようにアップデートしていきたいですか?
今回作ったアプリは最後に正解数が出るのですが、クイズに答えたときにはそれが正解か不正解かが分かりません。本当は解答直後に分かるようにしたかったのですが、時間がなくてそこまで作れませんでした。回答後、すぐに正解が分かるようにアップデートしたいです。
―― 今後の目標を聞かせてください。
キャンプに参加し、プログラムを打つ上で英語がとても重要だと気付いたので、英語や数学を普段からしっかり勉強していこうと思いました。今回はiPhoneでしたが、Androidのアプリにも挑戦したいと思います。将来は自分専用のAIを作るのが夢。すぐには難しいと思いますが、少しずつレベルアップしていきたいです!
榎本さんにとって、初体験のアプリ開発は、AIを作りたいという将来の夢に近づく第一歩となったようです。「何事もチャンスが来たら挑戦する」を実践し、着実に夢への一歩を踏み出した榎本さん。皆さんも、興味をひかれるものには恐れずに飛び込んでみませんか。