プログラミング初心者高校生が5日間で自作アプリを開発!【Life is Tech! ITキャンプレポート】
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長期休暇を利用して、短期間でITやプログラミングを学べるプログラム、Life is Tech!のITキャンプ。8月19日から5日間開催された、キャンプの様子をご紹介します。参加したのは約70名の中学生・高校生。初日こそ緊張した雰囲気でしたが、気さくな大学生メンターが場を盛り上げてくれたこともあり、それぞれ充実した5日間を過ごしました。
この記事をまとめると
- 不慣れなパソコンで、最低限のプログラミングを組むことが最初の目標
- 試行錯誤しながら、興味がある分野のクイズアプリを開発できた
- キャンプ後、アプリをアップデートして公開することが夢に
パソコンで最低限のプログラムを組むのが目標
今回は、iPhoneアプリプログラミングコースに参加した伊東凛都君(高校2年)にお話を伺いました。キャンプ初日、緊張した様子の伊東君にさっそくインタビューしました。
―― 参加したきっかけは何ですか?
スマホは日常的に使用していますが、パソコンを使うことは滅多にありません。しかし大学進学後や社会に出たらパソコンスキルは絶対に必要です。一人でプログラムを組むのは無理でも、誰かに手伝ってもらえればプログラムが組めるくらいにはなりたいと思い参加しました。
―― パソコンやプログラミングの経験はありますか?
パソコンは学校の授業で触れる程度で、ようやくキーボードの位置を覚えました。プログラミングも未経験です。
―― このキャンプで、どのようなことを学びたいですか?
スマホでもプログラミングができそうな気がしますが、パソコンのほうがもっと大きなことができそうです。パソコンで最低限のプログラミングができるようになりたいです。
―― 今回作ってみたいアプリについて教えてください。
どのようなアプリが作れるのかもまだイメージできません。自分にできることを探していくところから始めてみようと思っています。
―― 意気込みを聞かせてください。
ここまで電車で1時間かかりますが、朝がとても苦手です。とにかく遅刻しないようにがんばります(笑)!
宇宙に関するクイズを楽しめるアプリを開発
キャンプ最終日には壇上に立ち、1人ずつスクリーンに自分が開発したアプリを表示しながら発表します。伊東君が開発したのは宇宙に関するクイズを3択から答えるアプリ。生き生きした表情と弾んだ声で発表する伊東君の様子からは、このキャンプで確実に何かを掴み、成長したことが読み取れました。
発表後は、キャンプに参加したメンバーが開発した作品を自由に体験できる時間が設けられていました。伊東君が開発したアプリ「Universe Quiz」は、宇宙の写真が背景に設定され、うっとりするような美しいスタート画面が印象的。ところが、いざクイズに挑戦して見ると、「光の速度は時速何m?」や「水よりも軽い惑星は?」という難問ばかり! なかなか回答できずに頭を悩ませるメンバーが多かったようです。
伊東君が所属したAチームのメンター(講師役を務めた大学生)は、「彼が興味を持つ宇宙とクイズを結び付けたところ、開発がより一層面白くなったようです。積極的にプログラミングに取り組み、この5日間でものすごく成長しました」と教えてくれました。
作ったアプリを実際に公開したい!
キャンプ終了後、清々しい表情を浮かべる伊東君にお話を伺いました。
―― 5日間を振り返って、感想を聞かせてください。
最初は教科書を見て「本当にこんなことができるようになるのだろうか」と思い、不安でした。しかし日を追うごとに、ただ単に教科書と同じことをやるのではなく、応用を加えてアレンジできるようになりました。開発はもちろん、メンバーやメンターとの交流も楽しかったです。それから5日間、遅刻せずに通えました(笑)。
―― 一番努力したことは何ですか?
実は、最初に作ったプログラムにエラーが出てしまい、解消できませんでした。間違っているところを予想しながら修正するのですが、どこをやり直してもエラーが消えず困っていたところ、メンターから「最初からやり直してみよう」とアドバイスをもらい、新しいファイルで一から作り直しました。2回目に作ったプログラムはうまく動き、やり直したことで1回目のエラーの原因も理解できました。
―― 今回開発したアプリについて聞かせてください。
発表したのは宇宙のクイズでしたが、他にもカウントアプリ・電卓アプリ・アルゴリズムアプリを作りました。メンターのタブレットを借りて作ったアプリを入れ、実際に動かしてみました。たくさん文字を打って作ったプログラムが、普段使っているアプリと同じように動き、押すボタンによって違う動きをするのがとても新鮮で、もっと作ってみたくなりました。
宇宙のクイズアプリは、オリジナリティを出すため、何度もアレンジし直しました。一番悩んだのが問題です。かなりマニアックな問題ばかりになってしまいましたが、誤りがない情報かをインターネットで確認しながら作業しました。自分が作ったクイズを誰かにプレイしてもらえるのはとても楽しかったです。
―― このアプリを今後どのようにアップデートしていきたいですか?
今回は5問までしか問題を作れなかったのですが、50問の問題があるアプリを作ったメンバーがいることを知り、問題数をもっと増やしたいと思いました。問題数を増やしつつも、難易度は下げたいです。
―― 今後の目標を聞かせてください。
今日まで作ったアプリをUSBで持ち帰ってきたので、対応できるパソコンを買ってさらにアプリを開発したいです。アプリの問題を100問くらいに増やし、ランダムに出題できるようにして、実際にアプリを公開できればと思います。
パソコンは学校の授業で触れる程度、プログラミングも初めてという伊東君でしたが、5日間で見事クイズアプリを完成させることができ、大きな自信となったようです。近い将来、伊東君が作った「Universe Quiz」が公開されてるのを見つけたら、ぜひインストールしてみたいですね。