【シゴトを知ろう】リフレクソロジスト ~番外編~
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「【シゴトを知ろう】リフレクソロジスト編」では、NEWラフィネ 新宿サブナード店の店長、井出 麻理奈さんにリフレクソロジストのお仕事内容や魅力などを伺いました。番外編では、リフレクソロジストとしてのこだわりや、この仕事ならではの「あるある」などについてお伺いします。
この記事をまとめると
- 疲れや不調の緩和だけではなく、リラックスを求めて来るお客様も多い
- お客様のタイプに合わせた接客が、信頼関係を築くカギ
- リフレクソロジーは、お客様が気付かない隠れた身体の不調も発見できる
施術を受けにいらっしゃるお客様の年齢層や目的はさまざま
―― ラフィネで提供されているリフレクソロジーの特徴を教えてください。
そもそもリフレクソロジーには、西洋式と東洋式の2種類があります。西洋式は、一般的に指の腹を使って緩やかに刺激を与えていくのですが、なかには物足りなさを感じる方もいらっしゃいます。一方で東洋式の場合は、器具等も使いながらしっかり力を込めて施術をするため、痛みを伴うことも少なくありません。
ラフィネでは、この2つの中間に位置する独自の施術を、オールハンドで行っているのが特徴です。弱すぎず強すぎず、心地良さを感じる強さです。身体はスッキリ、心はリラックスできる強さを大切にしています。
―― どんなお客様が多いのですか?
ラフィネは姉妹店もあわせて全国に530店舗以上あり、立地によってお客様の層は異なります。全体の平均でいうと7対3で女性が多いのですが、オフィスエリアでは、男女比はおおむね半々です。学生さんからご年配の方まで、幅広い年代の方がいらっしゃいます。
ご来店される目的は、「疲れや不調を緩和したい」というお客様がほとんどです。ただ、単純にゆっくりリラックスされたい方や、待ち合わせまでの時間をつぶしたい方などもよくご来店されます。
―― リフレクソロジーの技術は、どのように学ばれたのですか?
社内の研修で技術を学びました。研修の受講時期は大学在学中または卒業後のどちらかを選べるのですが、私は在学中の大学4年の時に学びました。在学中に研修を受けると、受講人数が少ないぶん講師の先生に質問しやすいですし、より細かく教えてもらうことができました。
また、研修を終えた後は、大学に通いながら店舗でリフレクソロジストとしてインターンをしていました。午前中に大学へ行って午後は14時から21時までシフト勤務。仕事内容が分かっていたため、卒業後は不安や焦りなどは感じずに働き始めることができました。
お客様それぞれに合わせた接客で、信頼関係を築く
―― 仕事中、こだわってやっていることはありますか?
お客様のタイプに応じた接客をすることです。例えば、生活習慣などのアドバイスをする際も、お客様によって伝え方を変えています。控え目にお伝えしたほうが良いお客様もいれば、少し強めにお伝えしたほうが納得されるお客様もいる。そこがしっかりできないと、お伝えしたことを実行していただけず、結局また同じような疲れや不調でご来店されることになってしまいます。
私達はお客様のタイプに応じて接客する力を「エスコート力」と呼んでいるのですが、このエスコート力がお客様の満足度を左右します。また、エスコート力が高いと、心を開いていただきやすくなり、信頼関係も築きやすくなるので、常に心掛けています。
―― この仕事を始めてから、一番驚かれたことは何ですか?
反射区には、対応している器官の不調が顕著に表れる、ということです。足の親指の付け根付近にある上顎・下顎の反射区が硬くゴリゴリとしていたお客様に「歯の痛みなどはありますか?」とお伺いしたところ、まさにその方は歯の治療中でした。ここまでハッキリ分かるのだな、と驚きました。もちろん個人差もありますし、その日のお疲れ具合によっても異なりますが、基本的に不調が表れている場所は、触ると明らかな違和感があります。
そのため、お客様自身が気づいていない身体の不調も分かることがあります。例えば、ご自身では「肩が疲れている」とおっしゃっていても、施術してみると実は腰のほうがもっとひどいのではないかと思うことも多々あります。腰は相当張ってこないと自覚症状が出にくい部分なので、ご自身では気づいていらっしゃらないのです。隠れている不調を見つけ出すという意味でも、定期的な施術をおすすめしています。
リフレクソロジストとしての技術を見直す機会を定期的に作っている
―― この仕事ならではの「あるある」なことはありますか?
街を歩いていると、ついつい歩いている人の脚を見てしまうことです。「あの人は、ほぐすのが大変そうだな」などと思ってしまいます(笑)。また、人に触ることへの抵抗がなくなるので、友人と話していても自然に触ってしまいます。話しながら友人の腕や手を揉みほぐしていることもありますね(笑)。
―― 休日はどのように過ごされていますか?
できるだけ身体を休めて、疲れを抜くように心掛けています。施術中は足をしっかりと踏ん張っているので、結構体力を使うんです。家でゆっくり寝ていることがほとんどですが、リラックスと勉強を兼ねて、施術を受けに行くこともあります。
―― 今後の目標を教えてください。
今よりもレベルアップすることが目標です。ラフィネには、技術試験と筆記試験による、リフレクソロジストの試験があります。私はこれまで「ゼネラルセラピスト」でしたが、先日やっと一つ上の「チーフセラピスト」の試験に合格したんです! これからは、さらに上の「マスターセラピスト」を目指したいと思っています。
実は今まで何度も試験に挑戦しており、もう諦めようかと思ったこともあります。ただ、試験は職位を上げるためだけのものではなく、自分の技術を見直せる良い機会でもあります。技術や施術の仕方は、気づかないうちに自分の癖がついてしまうことも多いものです。自分の技術を客観的に見てもらっているという感覚で、これからも試験を受け続けていこうと思っています。
井出さんは技術力のさらなる向上を目指し、ラフィネ内の研修にも積極的に参加されているそうです。リフレクソロジストには、お客様を癒やし、効果的な施術をするための努力も必要です。技術力、豊富な知識、接客力と多くの要素が求められる仕事ではありますが、それだけにお客様に満足してもらえた時の喜びや達成感もひとしお。人を癒やす仕事に就きたい人は、リフレクソロジストの職も候補に入れて考えてみてはいかがでしょうか。
【profile】NEWラフィネ 新宿サブナード店 店長 井出麻理奈
この記事のテーマ
「エステ・ネイル・リラクゼーション」を解説
ネイルアーティストやエステティシャンなど、美容のスペシャリストを育成したり、アロマセラピストやマッサージ師のように身体のもみほぐしや香りでの癒しに関わる知識と技術を身につけます。あわせて学校では、職業に応じた専門技術と接客能力を磨きますが、新しい技術やトレンドに対応するため、自ら学び続ける好奇心やセンスが求められます。
この記事で取り上げた
「リフレクソロジスト」
はこんな仕事です
リフレクソロジーとは、足の裏にあるツボを押して血液やリンパの流れを促進し、健康状態を改善する技術。この施術を行う技術者が、リフレクソロジストである。足には、身体の各器官や内臓に対応する反射区という場所があり、ここを刺激することで、全身の疲れやストレスを軽減することができる。比較的強めの刺激を与える東洋式と、東洋式ほど強い刺激を与えない西洋式に大別され、それぞれさらに細分化されている。高齢化社会を迎え、病気にかからない「予防医学」が重視される中で、注目度の高い仕事である。
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