【シゴトを知ろう】臨床検査技師 編

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【シゴトを知ろう】臨床検査技師 編

2019.09.19

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】臨床検査技師 編

患者さんの体内から採取された血液や尿、あるいは心電図や脳波などを調べ、データを分析しているのが臨床検査技師です。分析データを医師に提供し、医師はそれを見て、病状を判断したり治療方針を決めたりします。直接患者さんに接することは少ないですが、病院には欠かせない存在です。今回は、病院で臨床検査技師として働く経験を持ち、現在は独立行政法人国立病院機構でお仕事をされている松井一樹さんにお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 医師が正しい治療方針を立てられるように、データを取得・提供する
  • 少ない検体から工夫して、最大の結果を得られたときはやりがいを感じる
  • 臨床検査技師には正義感と好奇心、コミュニケーション能力が必要とされる

正しい治療を行うためのデータを医師に提供する臨床検査技師

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。

私たち臨床検査技師の仕事は、医師が正しい治療方針を立てるための検査データを提供することです。検査は大きく二種類に分かれていて、患者さんの血液や尿などの検体を調べる「検体検査」と、脳波や心電図などのデータを解析する「生体検査」があります。臨床検査技師はどちらの検査も行えますが、「検体」もしくは「生体」の得意分野があります。「スペシャリスト」と呼ばれる域に達するまでは、10年くらいの修業が必要です。

血液などの検査は、ずらっと並んだ試験管を一本一本手に取って顕微鏡で覗いて……というイメージがあるかもしれませんが、それはかなり昔の話。今は全て自動化されており、試験管はベルトコンベヤーで運ばれ、検査も自動で行われます。臨床検査技師は機械の管理と、検査で得られたデータから異常値を見つけることが主な仕事になっています。

異常値というのは、例えば、入院中に何度も同じ検査を受けている患者さんなのに、突然ある数値が高くなることです。その値は、患者さんの体調に大きな変化があったからなのか、機械の不具合によるものなのか、臨床検査技師が見極め、ドクターに報告します。

<一日のスケジュール(日勤・早番の例)>
7:00 出社
機械の立ち上げ、病棟の採血・検査
8:30 午前の外来診療開始
14:00 午前の外来診療終了、昼食
15:00 機械・器具の片付け、翌日の検査準備、
病棟の緊急検査や救急外来に対応
17:00 帰宅
※夜勤の当直がある場合は、睡眠を挟みつつ、病棟の患者さんの急変や夜間の救急外来に備え、翌朝まで勤務
 
 
Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
患者さんの血管が細いなどの理由で採血がしづらく、予定していた量の血液が採れないことが時々あります。そのようなときでも、簡単に「検査ができません」と断るのではなく、これまでの経験を生かして工夫して検査を行い、検査結果が得られたときは、非常にやりがいを感じます。限られた血液量なので、どの検査を優先させるべきか、過去の経験と知識を総動員して的確な判断を下しています。

 
Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?

私は平気なのですが、血を見るのが嫌な人やご遺体に触るのが苦手な人には、つらい仕事だと思います。複数人の臨床検査技師が働いている環境ならば、他の臨床検査技師に担当してもらうこともできますが、臨床検査技師はたった一人という病院も多くあります。そうなると、なんとか克服しなければなりませんね。

高校時代のパソコンへの興味が、現在の仕事に生きている

Q4. どのようなきっかけ・経緯でその仕事に就きましたか?
 
学生時代に何度か入院したことがあるのですが、そのとき病院でとても良くしていただき、「将来は病院で働きたい」と思うようになりました。医療従事者の職種をいろいろ調べ、検査などの業務内容に興味を持ち、3年制の専門短大に進みました。

 
Q5. 専門短期大学では何を学びましたか?
 
専門短大では、まずは医療従事者の心構えとして基本である「奉仕の心」を徹底的に教え込まれます。その後、一般教養をはじめ、医療の専門的な基礎知識と臨床検査に関わるすべてを学びました。臨床検査技師になるためには、国家試験に合格しなければなりません。1年ほど受験勉強をして、国家試験を受け、無事合格しました。 

 
Q6. 高校生のときの経験が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃から独学で触っていたパソコンの知識が、今の仕事に生きていると思います。現在は臨床検査技師の業務をいったん離れ、独立行政法人国立病院機構というところで、全国60カ所以上の国立病院で作成された電子カルテデータを集約するシステムを管理運営する仕事をしています。検査結果をどのようにカテゴライズすればよいか、今までの臨床検査技師としての医療現場で培った知識と、パソコンの知識を合わせて行う仕事です。

臨床検査技師へのニーズはますます高まり、将来も有望

Q7. どういう人がその仕事に向いていると思いますか?
 
臨床検査技師は、全ての検査データを正確に医師へ伝えなければなりません。少しでもデータに疑わしいことがあれば、ごまかさずに正直に認められる、正義感が強い人が向いていると思います。また、あらゆる事象を突き詰めて調べられる探求心と好奇心、向学心も必要です。それから、臨床検査技師の仕事は、ドクターや看護師、患者さんなど多くの人と会話しながら進めていく仕事なので、高いコミュニケーション能力も求められます。

あと、毎日検査で使う機器などのメンテナンスが欠かせない仕事のため、きっちり拭いたり片付けたりといったルーティンワークを面倒に感じない人ですね。性格的にはコツコツ真面目に作業できるタイプが向いているかもしれません。

 
Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
今後は遺伝子レベルでの検査もますます増える傾向にあり、臨床検査技師へのニーズは高まる一方です。2018年12月に改正された医療法により、病院内のあらゆる検査は臨床検査技師によって管理されることになり、専門資格を有した人材の確保が急務です。大変やりがいのある仕事ですので、病院で働きたい、患者さんの役に立ちたいと考えている方は、臨床検査技師も候補に入れて考えてみてはいかがでしょうか。
 
 

医療現場の“縁の下の力持ち”である臨床検査技師。正確な検査データを集め、確実に医師にバトンを渡すという大切な仕事です。病院に勤めるだけでなく、製薬メーカーや医療機器メーカーなど活躍の場が多くあります。ただし、職場によってかなり仕事の内容が変わってきますので、臨床検査技師に興味がある人は、情報を集めたり、実際に働いている人に直接話を聞いてみたりするといいでしょう。
 
 
【profile】独立行政法人国立病院機構 本部 情報システム統括部 データベース企画課 主査 システム専門調整職、臨床検査技師、医療情報技師 松井一樹

この記事のテーマ
医療・歯科・看護・リハビリ」を解説

医師とともにチーム医療の一員として、高度な知識と技術をもって患者に医療技術を施すスペシャリストを育成します。医療の高度化に伴い、呼吸器、透析装置、放射線治療などの医療・検査機器の技師が現場で不可欠になってきました。専門的な技術や資格を要する職業のため、授業では基礎知識から医療現場での実践能力にいたるまで、段階的に学びます。

「医療・歯科・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「臨床検査技師」
はこんな仕事です

病院の検査センターなどで、病気の診断や治療の効果を知るために、さまざまな検査をする仕事。臨床検査技師が取り扱う検査は、大きく分けると2つある。血液や尿などを検査する「生化学検査(検体検査)」、測定器を使用して心電図や脳波などを調べる「生理学検査(生体検査)」がある。これらの検査でデータを取得し、医師に提供する。また、検査データを分析し、その結果を医師に伝える場合もある。製薬会社や保健所など、臨床検査技師の活躍の場は広い。

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