【2019年高校総体】鹿児島情報高等学校 水泳部
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鹿児島県代表として、8月17日から行われるインターハイ水泳競技に13種目15名が出場する、鹿児島情報高校。今回が初めてのインターハイ出場となる、部長で3年生の廣瀬仁人くん、2年生の日迫柚さん、1年生の西小野皓大くんに普段の練習のこと・インターハイに対する意気込みなどを伺いました。
この記事をまとめると
- 自分のレースプランや欠点を意識した練習
- 先輩後輩関係なく、仲の良い雰囲気
- 多くの部員が参加できるインターハイ。団結していい結果を目指す
声出しで部活内の雰囲気作り
―― 練習がある平日のスケジュールを教えてください。
廣瀬:15時半に学校が終わって、練習場所まで移動します。16時から30分間、ストレッチや筋トレ・体幹トレーニングなどの補強を陸上で行います。そして16時半から19時半くらいまで、水中でトレーニングをします。
毎週水曜日はトレーナーさんが来てくださって、陸上トレーニングだけを行っています。水中トレーニングは、アップをして、体をほぐすためのドリルをして、短距離や長距離などそれぞれを意識して組んだ練習メニューをこなします。
―― 普段のトレーニングや練習で意識的に行っていることはありますか?
廣瀬:練習中のきついときでもスタート前の声出しをして、できるだけ笑っていられるようにしています。泳ぐ前に「5秒前」などと、意識的に声を出すことで雰囲気作りをしています。
西小野:僕は普段からレースプランを意識して泳いでいます。僕が得意な200mの場合、最初の50mはなるべく無理せず早く泳ぎたいので、その状態で何秒で泳げるかを測って練習しています。
日迫:私が弱いところはキック力。いつも以上に練習してカバーできるようにしています。あと水の掴み具合を意識して、感覚を確認しながら練習しています。
先生からもらった言葉を胸に、練習から意識
―― ご自身の強みやここは他校に負けない!という部分はありますか?
廣瀬:チームとしては、先輩後輩関係なく仲がいいところが特徴だと思います。県大会のときは円陣を組んで気合い入れをしたりして、元気がいい雰囲気があります。自分が得意なのは、背泳ぎでスタートした時のバサロキック(仰向けで行うドルフィンキック)です。
西小野:背泳ぎ200mだったら最後の50mが得意。なるべく最初と最後でバサロキックの質が変わらないように、意識して泳いでいます。
日迫:持久力が自分の強みです。200mが得意で、前半と後半であまりタイムが変わりません。中学の時から持久力が強みで、練習で伸ばしてきました。
―― 監督や仲間などからもらって印象に残っている言葉はありますか?
廣瀬:先生が練習前にほぼ毎日「現状打破」という言葉をかけてくださいます。今の自分に満足せず、練習中も今までの自分を超えていけるようにと言われて、もっと頑張らないといけないと思って練習しています。
西小野:通っているスクールの先生に「自分の意識と行動を伴わせて、しっかり自分のビジョンを持って練習から試合まで取り組むことがまず大前提」と言われました。
個人メドレーに出ることもあるんですが、苦手な平泳ぎなど克服しなければいけないことがあるので、その言葉を意識して練習しています。
日迫:私はレース前に先生から「後半強いから、自分に自信を持って行け」とよく言われていて、その言葉が自信になっています。試合前に緊張することもありますが、この言葉で少し緊張が和らぎます。
―― 目標としている選手は誰ですか?
廣瀬:西小野君です。僕が得意なのは100m背泳ぎなんですが、試合で一緒に泳ぐとき、前半はついていけても後半でどんどん離されてしまいます。できるだけついていけるようになりたいと思っています。
西小野:個人メドレーだと、鹿児島高校にいる早崎君を意識しています。特に憧れているのは、同じ鹿児島出身の宮下純一さん。小学生のときに初めて参加した全国合宿に宮下さんが講師としていらっしゃっていて、何度か指導してもらったことがあります。水泳のタイムだけでなく、周りの人から信頼されていてとても素敵な人だと思います。
日迫:先輩の中村美海さんです。100mが速くて、練習でも負けないように意識して頑張っています。
自己ベスト・表彰台 それぞれの目標を持って臨むインターハイ
―― 高校卒業後の目標を教えてください。
廣瀬:高校では自動車工学科に通っているので、卒業したら専門学校で2級の整備士の資格を取って、鹿児島県内のディーラーに就職したいと思っています。小さい頃から自転車が好きで、機械も好きになって、それを仕事にしたいと思うようになりました。水泳は趣味として続けていくつもりです。
西小野:水泳でもっと活躍できるようになって、大学でも水泳を続けて、自分が目指せるところまでやりたいです。大学に進学するためには、普段の生活や勉強もしっかり頑張らないといけないと思っています。
日迫:大学に進んで、水泳を続けたいと思っているんですが、姉が管理栄養士を目指して学校に行っている影響もあって、管理栄養士になりたいと思っています。去年の国体合宿の時に栄養が考えられた料理が出されて、自分も同じように水泳選手をサポートするような栄養士になりたいと思いました。
―― 全国総体への意気込みを教えてください。
廣瀬:去年もリレーでインターハイを目指していたんですが、自分のタイムが遅くて出場を逃してしまいました。今年はリレーも出場が決まってインターハイに行く人が多いので、もっと団結を深めて少しでもいい結果を残したいです。個人でも自己ベストを更新して、いい思い出を作って終わりたいと思っています。
西小野:100mは厳しいかもしれないけれど、200mは上位を狙えると思っています。年上の選手が多い中でしっかり食らいついて、表彰台を狙って頑張りたいと思います。
日迫:去年はインターハイに行けなくて悔しい思いをした分、今年は出場できるので緊張しますが、決勝には残っていい結果で終わりたいと思っています。
毎週水曜日に来てくださっているトレーナーさんは、日本代表にも帯同されている方だそう。普段から代表の話を聞けたりと、より意識高く練習できているところも、鹿児島情報高校の強みだと感じました。それぞれの思いを持って挑む初めてのインターハイ。全力を出し切れるよう応援したいですね。
【profile】鹿児島情報高等学校 水泳部
廣瀬仁人(3年・写真中央)、日迫柚(2年・写真左)、西小野皓大(1年・写真右)