『本は人生の足りない部分を気付かせてくれる』 川崎フロンターレ・齋藤学選手インタビュー

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

『本は人生の足りない部分を気付かせてくれる』 川崎フロンターレ・齋藤学選手インタビュー

2019.08.21

提供:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

『本は人生の足りない部分を気付かせてくれる』 川崎フロンターレ・齋藤学選手インタビュー

齋藤学選手の愛車の助手席にはいつも本が置いてあります。少しでも時間ができたら読むためです。サッカー関連の本ばかりではなく、小説から実用書まで、いつも活字を追っているのだそうです。そんな読書家の齋藤選手はたくさんのジャンルの本から人生に大きな影響を与えてもらったといいます。トッププレーヤーはどんな本をどれくらい読むのか、そして本から何を得たのかじっくりと語っていただきました。

この記事をまとめると

  • 「何でもチャレンジしてみよう」とジャンルを問わずにまずは読む
  • 大ケガを負ったときにメンタルを救ってくれた「やり抜く力」の本
  • 本を読む習慣を付けると人生の足りない部分に気が付くようになる

書店で面白そうだと思ったらすぐ購入

―― 日頃はどんな本を読みますか?

僕は何でもチャレンジしてみたいと思っているので、本もいろいろなジャンルを手にしています。小説から自己啓発、語学、栄養やトレーニング、占いからマンガまで。もちろんサッカー関連の本も読みますね。『導かれし者 流浪のストライカー、福田健二の闘い』(小宮良之著)は好きです。

多いときで月に10冊から15冊ぐらいのペースです。遠征のときには1日で1冊読み上げることもあります。活字が好きなので、タブレット端末で読むより紙の本のほうがいいですね。

『これだけは覚えておきたい心を動かす偉人の言葉』(齋藤孝著)は何度も読み返しています。大切だと思う部分には線を引いていますし、試合前に読むこともあります。

『JOURNEY』(A-Works編集)という、偉人の言葉と美しい風景写真が載っている一冊も好きで何度も読んでいますね。

―― 読みたい本はどうやって見つけていますか?

書店で「面白そうだ」と思ったら、とりあえず買って読んでみます。1度に5、6冊買って帰ることもありますね。それから人が薦めてくれた本はオンラインで購入しています。昨日も薦められた本を2冊注文しましたよ。

ファンの方からもらった本も読みます。『これだけは覚えておきたい心を動かす偉人の言葉』はいただいた本でした。

また、4、5年ほど前に友人が『腸能力』(長沼敬憲著)という本を送ってくれました。旅行の間に読んでみたら面白くて、著者の方に連絡を取って会いに行ったりもしました。この本を読んだ後に、さらに本をちゃんと読むようになりました。

リハビリのときに心を救ったのは本だった

――自分の人生に影響を与えた本を教えてください。

2018年9月23日、試合中に前十字靱帯を負傷し、全治8カ月と診断されました。そのとき『やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける』(アンジェラ・ダックワース著)という本を読んだのです。

継続することがいかに大事かということを、科学的な根拠を提示しながら示すという内容でした。「継続は力なり」というけれど、継続の何が大事なのか知ることができました。

―― その本のどういう部分に影響を受けたのでしょうか。

ケガをした後は体を元に戻すために、手術をしてくれた先生やトレーナーの人たちに助けてもらいました。加えて、メンタルの部分はこの本に救ってもらったと思います。その本から得た知識はリハビリを続けていく上で自分を支えてくれました。

まず本を読む習慣を身につけることが大切

―― 高校時代はどういう生徒でしたか?

高校生の頃も本を読んでいましたが、ちゃんとは読んでいなかったと思います。量も今に比べると少なかったですね。本を読んでいる自分に満足している感じだったように思います。

そのため当時読んでいた本の内容を忘れていることもありました。プロサッカー選手になった後に人から薦められて読んだ本が、実は高校時代に読んでいたということもありました。

高校時代は、とにかくサッカーで生きていくために生活していました。体を大きくするために、弁当を昼までに食べ終わって、昼は学食で食べて、午後はおにぎりを食べていました。試合の前日や前々日は、熱い風呂と水風呂とに交互でつかる「交代浴」をしたくて、自宅の近くの銭湯に行っていました。

毎月、年代別日本代表に入れるかどうか、当時所属していたクラブでプロになれるか、不安でした。親は自分に少しもプレッシャーをかけてこなかったけれど、親や周囲の期待に応えなければならないという思いが大きかったですね。

「負けちゃいけない、勝たなければいけない」と、常にピリピリしていました。ギラギラして他の選手に文句を言っていましたね。プロ選手になった今のほうが、むしろサッカーを楽しんでいると思います。

―― 高校生に勧めたい本を教えてください。

まず小説を読むといいかもしれません。伊坂幸太郎さんと東野圭吾さんはお勧めですね。伏線を張った複数の物語が最後に1つにまとまっていく、そんなストーリーが面白くて僕は読み始めました。伊坂幸太郎さんは読んでほしいな。『ゴールデンスランバー』『重力ピエロ』『フィッシュ・ストーリー』『グラスホッパー』……どれが一番かなんて選べません。

それから、映画で興味を持って原作の小説を読んでも、原作を読んで映画を見ても楽しいと思います。東野圭吾さんの本が原作の映画『パラレルワールド・ラブストーリー』は、僕は先に本を読んでいました。本を読むと、登場人物も風景も自分の頭の中で作りますよね。それが映画でどうなるかも楽しみです。

『君の名は』には、映画では描かれていなかった大切な部分が書いてある小説があって、それを読むと映画をまた別の角度で見ることができました。映画『天気の子』にも新海誠監督が書いた小説がありますね。


―― 高校生に向けてアドバイスをお願いします。

本は自分の人生に大きな影響を与えてくれます。僕は本が自分に与えてくれた影響がどれくらい大きかったか分かっているので今でも読書をします。感情を豊かにする、勉強だけではない世界が広がる、脳の中のイメージや自分の頭の中がより分かるようになると思います。

本が自分の人生に与える影響の大きさを知るためにも読んでほしいと思います。読みやすい本を読むようになると、それまでは難しいと思っていた本が読みやすくなります。文字を読む習慣を付けると、人生が豊かになると思います。

そして本を読む習慣が付けば、自己啓発の本もすんなり読めるようになります。自己啓発本を読むことで、自分の人生で足りない部分に気付けます。また自分が夢に向かうためにはやらなければならないことを、自分で整理できるようになります。

向上心が湧いて「もっと頑張らなければいけない」と思っているときは自己啓発本を読んでいます。ただし、偉人の言葉の中には相反する内容を語っていることもあるので、自分で大切だと思うほうを拾うことが大切です。

そして少しイライラしているとき、感情が高ぶって集中力が落ちているときは小説を読んでいます。小説の世界に入り込んで、その中でワクワクして、その結果落ち着けます。そういう力も本にはありますね。

高校時代、齋藤選手とともに年代別日本代表チームに入っていた選手は、もう2、3割しかプロ選手としてプレーしていないそうです。そんな常に厳しい競争があるプロサッカー選手にとって、一見別分野の本を読むというのは選手生活に結びつかないかもしれません。ですが齋藤選手は本を読むことで自分を奮い立たせたり、気持ちを整理したり、つらいリハビリの時期を有意義に過ごしていました。まずは読書する習慣を身につけること。そうすれば先につながっていく、と齋藤選手は笑顔で力説してくれました。


【取材協力】川崎フロンターレ
【取材】森雅史/日本蹴球合同会社
【撮影】浦正弘

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける