【シゴトを知ろう】市町村職員 編

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【シゴトを知ろう】市町村職員 編

2019.08.27

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】市町村職員 編

市や町、村に住む人々にとって住みよい環境を整え、地域の発展に貢献する市町村職員。高校生の皆さんには、まだなじみが薄いかもしれませんね。ひと口に職員といっても、行政や福祉に携わる事務系職のほか、電気や土木・建築などの業務に関わる技術職、保健師や栄養士などの資格を生かして働く資格・免許職などがあります。今回は愛知県名古屋市で事務職を務めている岩田朝美さんに、仕事の内容ややりがいについてお話を伺いました。

この記事をまとめると

  • 主な仕事は市役所庁舎の維持管理
  • 父親が市の職員だったことがきっかけで公務員の道を志す
  • 幅広い業務に携わりたいジェネラリストタイプにおすすめ!

総務の役割は、“当たり前”を保つ縁の下の力持ち

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
まず、私の働く名古屋市は政令指定都市のため、市役所だけでなく区役所もあります。たとえば、お引越しの手続きや、子どもが生まれた際の手続きなど、暮らしに身近な窓口は区役所になります。一方、市役所の仕事は、区役所の取りまとめ役というイメージで、道路や公園の整備、市バスや地下鉄の運営・教育・福祉・観光・消防など、非常に幅広いです。

私が現在所属している市役所の総務局という組織は、市政の総合的な企画・調整を行ったり、職員の人事・給与を管理したりと、他部署の所管に属さないさまざまな業務を扱っています。その中で、私は市役所庁舎の維持管理という業務を担当しています。たとえば、空調設備や電気設備の維持管理をはじめ、扉や電話の故障などの日常的に発生した不具合の修繕、会議室の利用調整などを行います。とはいっても、実際に作業をするのは専門職の職員や委託業者の保守員ですので、その連絡調整や契約などの事務処理がメインの仕事になります。

また、私の働く市役所の庁舎はとても古く、歴史的建築物としての価値があるため、社会見学に来た子どもたちを案内したり、年に何度か住民の方々をお招きしてガイドツアーを開催したりと、少し毛色の違う仕事もしています。

<1日のスケジュール例>
8:30 登庁
8:45 始業 メールチェック、前日の残務処理
10:00 来客対応(申請書類受付)
10:30 庁舎案内
12:00 お昼休憩
13:00 打合せ
14:00 契約書類作成
16:00 現場立会い
17:30 退庁


Q2. お仕事をされる中で、やりがいや楽しさを感じるのはどんなときですか?
 
私が日ごろ心がけているのは、“当たり前に+αできることがないか”ということです。たとえば、初めて来たつもりで庁舎内を歩いてみて、案内表示が分かりにくくないか、不便な段差がないか、暗くて危ない場所がないかと確認してみたり、ここの照明は切っても問題ない、ここは空気の流れがあるので空調機は運転しなくてもいいのでは、など省エネの観点で考えたりもしています。

総務の役割は、いわゆる“縁の下の力持ち”で、担当している庁舎管理の仕事はその中でも特に“当たり前を保つ”仕事といえます。華やかな仕事ではないので、それらをどれだけ完璧にこなせても、感謝の言葉を頂くことは残念ながら少ないです。そのため、ただ維持するだけでなく+αを自分で考えて提案していき、実際に成果が出て反応が返ってきたときに大きなやりがいを感じますね。

また、庁舎管理の仕事をしていると、マニアックな設備の知識が増えていくので、その専門性を極めていく感覚もとても楽しいです。住民の方へのガイドツアーでは、庁舎の魅力に感動していただくことも多く、その姿を見ていると、この仕事をやっていてよかったなと感じます。

市町村職員という職業全体の話をしますと、住民ニーズに合わせて“住民目線”で行政サービスを提供していくことが重要になります。そのため、窓口のない部署でもタウンミーティングなどで住民の声を聞くことで、人々の暮らしに自分の仕事がどう役立っているのか感じ取ることが、やはり一番のやりがいになるのではないでしょうか。 
 

Q3. お仕事の中で大変さや苦労を感じるのはどんな時ですか?
 
基本的に3~5年で人事異動になるのですが、そのたびに仕事を覚えなければならないという点ですね。私の場合だと、最初は区役所の福祉課に配属になり、そこで3年間障害者福祉に関わる業務に携わり、今は庁舎管理の業務をしています。このようにまったく別の業務内容の部署に異動することも多々あり、中には昇任で係長や課長として今まで経験したことのない業務の部署に配属になることもあります。

大変な面も多いですが、逆に考えると、特定の業務に関するノウハウを複数の職員で共有することができるという側面もあります。私はまだ1度の異動しか経験しておらず、今後異動になったとき、うまくやっていけるか不安は大きいですが、前任者や配属先の方々を頼りながら協力し合って、しっかりと業務をこなしていけるよう励みたいです!

人と人の間を取り持つ“調整力”が重要な仕事

Q4. 今のお仕事を目指したきっかけを教えてください。

きっかけは2つあります。まず1つは、大学の友人たちと取り組んだイベントで市役所の方と関わったことです。その際、熱心かつ親切にご対応いただいたことが印象に残っており、こういう方と一緒に働きたいなと思いました。
そして2つ目のきっかけは、父が同じ自治体に勤めていたことです。

大学3年の夏、就職活動がうまくいかず、父のことで公務員という選択肢がなんとなく頭の片隅に浮かびました。公務員試験の予備校へ申し込みをし、最初は一応という感覚で予備校の講義を受けつつ、民間の就職活動も進めていましたが、志望度の高かった企業からひと通りお断りのメールをもらったため、大学4年のGW明けくらいに本腰を入れて公務員を目指しました。本命の地方自治体の試験まで、かなり限られた日数しか残っていなかったですが、朝から晩まで勉強漬けで詰め込んで、なんとか合格することができました。
 
 
Q5. 今のお仕事に就くために、どのようなことを学ばれましたか?

大学では経済学部に所属し、主に計量経済学を学んでいました。私の自治体の採用試験では経済専門の試験区分があり、その区分で受験したため経済学部で学んだことが生かせたと思いますが、実際の仕事で経済学の知識を生かすような場面は今のところ、あまりありません。

それよりも、アルバイトや学生団体でのイベント運営など、学業以外での経験が仕事の実務面で役立つことがありますね。もし大学生の頃の自分に声を掛けるならば、できるだけたくさんの人とつながって、なるべく規模の大きいイベントなどで調整役を経験しておくよう伝えたいです。仕事をする中で、“人の人との間を調整する”ことに難しさを感じる機会が多いので、社会に出る前にその能力を養うことができれば、どんな仕事にも生かすことができるのではないかと思います。
 
 
Q6. 高校生のとき抱いていた夢が、現在のお仕事につながっていると感じることはありますか?
 
高校生の頃は明確な夢というものはなく、進学についても目標が見つからなかったため、就職率のいい学部を選択したというのが正直なところです。私は自身のことを柔軟な性格だと感じていて、どんな仕事でも与えられればやりがいをもってこなしていく自信があったので、いろいろな業務に携わる市町村職員は結果的に向いていたのかもしれません。

飽きっぽい人が向いているのかもしれない?

Q7. どういう人が市町村職員に向いていると思いますか?
 
市町村職員はさまざまな分野の仕事があり、異動を繰り返すため、何か一つの分野に特化して専門性を極めたいプロフェッショナルタイプの方には不向きかもしれません。そのため、広くさまざまな分野に携わりたいジェネラリストタイプにはおすすめです。

また、やりたいことがなくて業界を絞れない、飽きっぽくて何年も同じ仕事は続けられないかも、という人にも、ジョブローテーションの活発な市町村職員はおすすめできます。市町村職員の採用には社会人経験者の枠も増えてきましたから、他に挑戦してみたい業界がある方は、一度そのお仕事を経験してみてからでも遅くないですよ。
 

Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。

市町村職員になるには採用試験に合格する必要があります。試験要項を調べてよく確認し、勉強も含めて試験対策をしっかりとしておいてください。実際に就職してからはさまざまな分野に携わることになるので、具体的な分野の志望がある方はそこで生かせるような資格を取ったり、知識を蓄積しておくことはとても有益だと思います。

高校生のうちから市町村職員を目指している方は、きっと真面目ですてきな方だと思います! 目指している自治体でインターンの受け入れがあれば、ぜひ参加してみてください。実際にどんな仕事をしているか、職場の雰囲気はどうか、職員の方々はどんな人柄かなど、一緒に働いてみるとよく分かるはずですよ。



インタビューで印象に残ったのは、人と人の間を取り持つ「調整力」の大切さ。住民の皆さんの気持ちに寄り添うのはもちろん、仕事に関わる多くの人と上手くコミュニケーションを取り、よりよい環境を作り上げる市町村職員の方々にとって、調整力はとても重要な能力だということが伝わってきました。人のために働きたい、幅広い業務を経験してみたいと考えている高校生の皆さん、市町村職員をぜひ将来の候補に入れてみてはいかがでしょうか。
 

【profile】名古屋市総務局 岩田朝美

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「市町村職員」
はこんな仕事です

地域住民にとって住みよい環境を整えるため、市町村の役所などで働く仕事。さまざまな要望や苦情などの相談窓口となり、地域の発展に貢献する。仕事の内容によって事務職と技術職などに分かれる。事務職は市役所の窓口などで、戸籍や住民票の管理をしたり、婚姻届の手続きなどを担当。一方、技術職の職員は学校をつくったり、新しい建物が法律に適しているかどうかを調査したりする。学校の事務や消防官、栄養士などの資格を生かして公共施設で働く資格職などもある。

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