地域と共に歩む総合大学として 独自の知性を育んでいきたい

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地域と共に歩む総合大学として
独自の知性を育んでいきたい

2019.08.30

提供:マイナビ進学編集部

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地域と共に歩む総合大学として
独自の知性を育んでいきたい

この記事をまとめると

  • ローカルの地力が試される時代 地方私立大学の使命をあらためて問い直したい
  • 横並びの「ティーチング」から 個々が主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」へ
  • 伝統的に育まれてきた地元愛 この素晴らしき“東北学院イズム”を未来へ

東北学院大学学長 大西 晴樹
1953年、北海道深川市生まれ。1975年に法政大学法学部政治学科を卒業後、神奈川大学にて学術博士(経済学)を取得。西洋経済史およびイギリス社会経済史を専門とし、明治学院大学にて教鞭を執る傍ら、1991年から2年間英オックスフォード大学訪問研究員。その後、2008年に明治学院大学学長、2012年に明治学院長就任、そして2019年に現職の東北学院大学学長就任。著書『キリスト教学校教育史話―宣教師の種蒔きから成長した教育共同体』(教文館, 2015年)、『海洋貿易とイギリス革命―新興貿易商人の宗教と自由』(法政大学出版局, 2019年)など多数。

ローカルの地力が試される時代 地方私立大学の使命をあらためて問い直したい

東北学院大学は、日本最初のプロテスタント教会である日本基督公会出身の押川方義と、アメリカ・ドイツ改革派教会宣教師であるウィリアム・E・ホーイにより「仙台神学校」として1886(明治24)年に創設されました。同校は5年後に「東北学院」と改称し、以来、キリスト教による人格教育を基礎とする教育機関として学都・仙台に育まれてきました。

スクールモットーは『LIFE, LIGHT AND LOVE FOR THE WORLD』。すなわちLIFEは生命の尊さ、LIGHTは将来を照らす光(知識・希望)、LOVEは隣人愛であり、これらを世のために捧げよと学生たちに説くものです。本学の建学の精神や教育方針を的確に標榜する一方で学生たちには「3L精神」として長く親しまれてきたこのモットーは、自国第一主義にみられるような価値観やふるまいに陥りがちな現代社会にあって、あらためて大きな意味を成す言葉といえるでしょう。私としても、変化する時代の中で「共に生きる」ことの大切さ、不変の意義を学生たちに伝えていきたいと考えています。

さて、創設130周年に制定された本学の中長期計画「TG Grand Vision 150」のキャッチフレーズ『ゆたかに学び、地域へ世界へ』にもあるように、いまや地域の課題は世界の課題であり、また世界の問題は地域の問題です。もはやローカルとグローバルは切り分けできない関係にあるのです。この場合のローカルは「生活者視点」と理解するのがよいでしょう。生活をゆたかにしようと地に足をつけて頑張るたくさんの人たちと共に世界を生きる。こうした視点は、地域に根ざした地方私立大学らしい特色であり、また役割でもあります。地域で就職したい、地域で生活を築きたいと願う若者を迎え入れ、地域で立派な社会人へと育て上げる。中央に依存しない強い地域を創造するために、そして健全な市民社会を創造するために「人材」から地域を変えていく。それが東西南北(*)と並び称せられる本学の使命であろうと私は考えます。

*東西南北/地方の有力私立大学(東北学院大学、西南学院大学、南山大学、北海学園大学)の汎称。

横並びの「ティーチング」から 個々が主体的に学ぶ「アクティブ・ラーニング」へ

時代の課題と社会のニーズに即した人材の育成に関しては、創設以来の伝統である「教養教育」を重視し、地域と共に歩む総合大学として、次の3点を推進してまいります。

1.人間力を伸ばす「TGベーシック」を全学科に導入
TGベーシックは「人間的基礎」と「知的基礎」からなる教養教育科目で、ゆたかな人間力をもって活躍・貢献できる人材を広く育成すべく、2015年より全学科に導入しています。人間的基礎は人間性や社会性の陶冶を目的とした科目であり、「聖書を学ぶ」「市民社会を生きる」「地球社会を生きる」「科学技術社会を生きる」「キャリア形成と大学生活」等のカリキュラムから成ります。一方の知的基礎はいわゆる知の技法を学ぶ科目で、「メディアリテラシー」「クリティカル・シンキング」「読解・作文の技法」「研究・発表の技法」「統計的思考の基礎」等々のスキル習得に向けた内容となっています。

2.独自の知性を育むアクティブ・ラーニング
学生が主体的に問題を発見・解決するアクティブ・ラーニングの実践空間として、土樋キャンパス内ホーイ記念館にラーニング・コモンズ「コラトリエ」を開設しました。協同、交流、共有のそれぞれの概念に基づいた3つの空間から成っており、学生たちはここに集い、多様な価値観のもとで互いに学び合うことで、おのずから探究心を養い、自らの力で結果と向き合うことになります。2023年完成予定の五橋キャンパスにはこのラーニング・コモンズ機能を大規模展開する予定となっており、独自の知性の誕生に期待が集まっています。

3.地域教育科目で「地域と共に生きる人材」を育成
地域教育科目は、地域または地域企業の課題をテーマとした全学共通の科目群です。大きな特色はアクティブ・ラーニングの手法を取り入れている点で、例えば七夕で賑わうクリスロード商店街をフィールドとしたケースでは、学生自らが学修データ(外国人観光客の買物の動向と、各店舗のアピールの内容)の収集と分析を行い、その成果を調査報告書として広く発表しています。この調査には地元の高校生も参加しており、身近な地域に学ぶおもしろさやその未来に関わっていく手応えを次世代層に幅広く伝えることができました。

伝統的に育まれてきた地元愛 この素晴らしき“東北学院イズム”を未来へ

地域で学ぶことの魅力や意義を知ることは、地域で暮らすことへの希望や意欲につながります。東京に出ていかなくてもこの地でゆたかに学べる。自分たちで変えていける。地域の未来を創造できる。そうした手応えは、自分が能動的存在として生き続けていけるという大きな喜びへとつながっていくものですし、学びを社会に生かしたいとなれば地元を就職先に選ぶものです。実際に本学の学生は地元定着率が高く、東北に本社を置く企業への就職率が男子は49.5%、女子が40.7%となっています。

さらに地域の社長の出身大学を見ると、宮城県では東北学院大学1,230名、東北大学398名、日本大学252名、東北工業大学213名、早稲田大学137名という内訳になっています(東京商工リサーチ2015年調べ)。背景のひとつが盛んな同窓会活動で、総勢18万8,000名にのぼるメンバーが国内外87の支部と125の職域のTG会に所属しており、この絆と人脈に期待する経営者が本学に子供を進ませるケースも少なくないようです。加えて、地元では親子3代にわたって東北学院大学という家庭も多く、例えば事業継承のなかで受け継がれる精神に、例えば地域振興へのまなざしに、本学の教養教育は長く生き続けてきたといえるでしょう。私自身も、本学の学長に就任してあらためて地域における教養教育の意義を知りました。ゆたかな人間性を備える人材が地域の産業や文化を受け継ぎ、発展させ、地域社会の未来を創造していく。その手応えを、まさにいま感じているところであります。

前段でも述べたように2023年には五橋に新キャンパスが完成し、これまでの工学部(多賀城市)と教養学部(仙台市泉区)は都市型ワンキャンパスとして生まれ変わることになります。土樋キャンパスと五橋キャンパスをひとつのキャンパスとして一体的に運用する、この「アーバンキャンパス」は仙台駅から徒歩圏内にあり、県外から通うことも十分に可能です。地域と共に学ぶ、地域と共に歩む総合大学として、そして教育内容の豊かさからランキングに適さない、いわば「べっぴんの大学」として、東北学院大学はこれからも躍動を続けてまいります。


東北学院大学 http://www.tohoku-gakuin.ac.jp/
東北学院大学は、「福音主義キリスト教」の信仰に基づく「個人の尊厳の重視と人格の完成」を建学の精神として開校された「仙台神学校」にルーツをもち、2019年に創立133年を迎えました。
現在6学部16学科、大学院6研究科を有する東北最大級の私立総合大学で、土樋・多賀城・泉の3つのキャンパスで学ぶ学生総数は約1万1,000名、同窓生は2019年春には18万8,000名を超え、この数は全国でも30位、東北エリアでは1位を記録しています(「大学ランキング」より)。同窓生ネットワークは、全国各地はもとより北米を合わせて、87の支部と125のTG会(職域同窓会)があり、卒業生は、東北・北海道をはじめとした全国の経済界、政界、官公庁など、さまざまな分野で活躍し、高く評価されています。
学生が安心して就職活動を行えるよう就職支援窓口を全キャンパスに設置しており、合同企業セミナー、面接対策指導、就職支援ガイダンス等を多数開催しています。また、東北学院大学の学生のためだけに開催する企業セミナーには、毎年450社を超える企業が参加。平成30年度の就職率は97.6%と実績が証明する就職支援体制があります。

提供:東北学院大学

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