【2019年高校総体】明星高等学校 陸上部

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【2019年高校総体】明星高等学校 陸上部

2019.07.30

提供:マイナビ進学編集部

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【2019年高校総体】明星高等学校 陸上部

今年3回目のインターハイ出場となる女子800mのヒリアー紗璃苗さんと、今年初出場の男子100m塚口哲平君。
いつも練習していた競技場が改修工事に入り、限られた場所での練習しかできないというピンチにも負けず、今ある環境で自分たちを追い込み、高校最後のインターハイでの優勝を狙います。お二人にご自身の強みや大会への意気込みなどを伺いました。

この記事をまとめると

  • 校内の限られた環境の中で、自分を追い込む練習をする
  • 動画で研究し、スタートの速さに磨きをかける
  • 優勝して大学でも陸上でさらなる記録を

限られた環境の中でいかに自分を追い込む練習ができるかを考える

―― 練習がある平日のスケジュールを教えてください。

塚口:朝練は自主参加です。僕は1カ月に1回くらい参加します(笑)。朝は軽く体を動かす程度ですね。夕方は16時頃から練習を始めます。
僕らはある程度自由に練習させてもらっているのですが、みんなはアップ後ドリルをして、流しで軽く走って、各種目に分かれてアップ。その後先生から出されたメニューをこなします。そして補強をしたりして、18時半くらいで終わることが多いですね。

ヒリアー:5月頃から以前練習していた競技場が改修工事に入ってしまったので、校内にある50mレーンで主に練習しています。18時半過ぎには他の部活の生徒が帰ってグラウンドを広く使えるようになるので、そこから最終下校時刻の19時頃までグラウンドを走っています。でもグランドでは砂なので、競技場のタータン(合成ゴム)とは環境が違います。砂のほうが滑るし、スパイクでも走れません。その分この環境の中でどれだけ厳しい練習をして自分を追い込むことができるかを考えて練習しています。ただカーブなどの練習ができないのは大変ですね。

―― 普段のトレーニングや練習で意識的に行っていることはありますか?

塚口:僕は部長として、学校支給のiPadを使ってアップから全体練習までの動画を撮って見返す練習法を提案させてもらいました。動画からは分かることだらけ。速い選手やフォームがきれいな選手と自分を見比べて、改善できる部分を探すようにしています。

ヒリアー:私は本番のレースを想定した練習をするようにしています。スタートを切るとき、毎回塚口君にスタートの合図を出してもらって、本番の真似をしています。練習中に本番の雰囲気や緊張感をイメージすることが自分の中では一番大事だと思っています。

自分より速い選手を目標に、動画で徹底分析

―― ご自身の強みやここは負けない!という部分はありますか?

ヒリアー:もっと速くならなきゃとは思っていますが、今までのレースを考えてみても最後200mの追い上げが自分の強みだと思っています。レース後半で競り合いになったら、「絶対に勝てる」と思います。
南関東大会でも後半に追い上げて勝ちましたが、それは最初からの作戦で、その大会で優勝するためのレース展開でした。でもそのやり方では良いタイムは出ません。全国の舞台ではタイムをより意識して走りたいと思っています。

塚口:僕はスタートしてからの3歩の速さが強みだと思っています。出だしでは絶対負けません。
山縣選手もスタートがものすごく速いので、そういう選手の動画を見て重点的に練習したりしています。飛び出してからのストライド(歩幅の広さ)と接地してからの切り替えの速さを意識しています。

―― 監督や仲間などからもらって印象に残っている言葉はありますか?

ヒリアー:コーチから「自分が持っている全ての力を一本のレースに込めて走ることを目標にしなさい」と声をかけていただきました。
その言葉をもらってから、今でも中心的な目標としてその言葉を大切にしています。

塚口:先日の南関東大会で他校の友達から教えてもらった、ウサイン・ボルト選手の言葉です。「スタートのことばかり考えず、ゴールのことを考えろ」というような言葉で、確かにその通りだなと。僕はスタートのことばかり考えてしまっていたので、その言葉によって考え方を広げることができました。

―― 目標としている選手は誰ですか?

ヒリアー:800mの高校新記録を出した塩見綾乃さんです。私より2歳上で、私が高1でインターハイに初めて出た時、高校新記録を出された方です。この前日本選手権でお会いしていろいろお話できたんですが、「先輩に勝ちます!」と伝えたら、「自分の記録を越すことで日本の800m女子のレベルが上がるんだったらうれしいから、頑張って!」と言ってもらえました。

塚口:僕よりタイムが速い選手たちを次の目標としていつも練習しています。一人ずつでも追い越せたらと思って、ひたすらその人の動画ばかり見ています。気持ち悪いくらい(笑)。
ずっと自分の走りと照らし合わせて、その選手が自分より速い理由を考えながら動画を見ています。

総体で優勝し、大学で次なる目標へ挑む

―― 高校卒業後の目標を教えてください。

ヒリアー:世界で通用する選手になりたいです。

塚口:僕は大学に行っても陸上を続けるつもりでいて、そこで鼻で笑っちゃうくらい信じられない記録でも作れたらいいなと思っています。競技人口が多い分困難は多いと思いますが、頑張りたいですね。

―― 全国総体への意気込みを教えてください。

ヒリアー:高校新記録で優勝を目標にしています。

塚口:僕はやるべきことをしっかりやって、優勝を目指したいと思っています。



将来について伺った際、「ヒリアーなら世界大会に出られますよ!」と断言した塚口君。お互いに尊敬しあいながら日々高め合っている環境こそが二人の強さの秘訣だと感じました。
インターハイの優勝は、きっと二人にとって通過点。その後の活躍も見据えた彼らのさらなる活躍に期待です。


【profile】明星高等学校 陸上部
塚口哲平(3年)、ヒリアー紗璃苗(3年)

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