【2019年高校総体】千葉県立千葉東高等学校 山岳部

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【2019年高校総体】千葉県立千葉東高等学校 山岳部

2019.07.23

提供:マイナビ進学編集部

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【2019年高校総体】千葉県立千葉東高等学校 山岳部

インターハイで行われる登山競技は、安全に登山できる技術・体力はもちろん、装備やマナーなどのあらゆる項目を採点されます。県総体では女子6連覇、男子14連覇中と向かうところ敵なしの選手たちに、普段の練習や憧れの先輩の話まで語っていただきました。

この記事をまとめると

  • ザック練やランなど伝統に裏打ちされたオリジナル練習メニュー
  • 「きつい」と感じてからの、さらなる一歩が結果的に大きな差になる
  • 先輩方から受け継がれた伝統とチームワークが強さの秘密

本番よりも重く・きつい練習を日々重ねて、大きな大会に臨む

―― 練習がある平日のスケジュールを教えてください。

越川:通常は週5日で部活動がありますが、大会前は休み返上で練習します。16時頃からトレーニングを開始。ザックにペットボトルの重りを入れて階段の昇降をする「ザック練」やランニング、筋トレなど体を動かす練習を1時間ほど行ったら、次は天気図の練習をします。これはラジオで20分間放送される気象通報を聞き、それに従って等高線や気圧配置などを書き込み20分で天気図を完成させるというものです。その後は、山行が近づくと計画書作りにも追われるので、夜19時頃まで残ることもありますね。

年間を通じて行う山行は、県総体も含めて年5回。夏山は夏休み期間に4泊5日程度の長い山行があります。昨年は、福島の尾瀬や日本アルプスに行きました。

天気図の練習を行う様子

天気図の練習を行う様子

―― 普段のトレーニングや練習で意識的に行っていることはありますか?

大倉:私は持久力が大事だと考えているので、ザック練の中でも階段をゆっくり長く登り持久力をつけるトレーニングに力を入れています。重りのペットボトルは普段だと2Lを5本程度ですが、県大会前は本数を増やし、校舎4階までの往復を普段は20回程度のところを60回にして練習しました。その甲斐あって県大会では自己ベストのタイムを出せました。つらいときにこそ目標の回数まできっちりやるのが大切です。

乃万:私は「毎日トレーニングを重ねること」が一番大事だと考えています。ペットボトルを入れたザックは私たち山岳部部員たちにとっても決して軽くはなく、ザック練も正直きついです。それでも毎日背負ってトレーニングすることで、実際の山行のときに重く感じなくなる。これがトレーニングする意味なのかなと思っています。

校舎4階までの階段を昇降するザック練

校舎4階までの階段を昇降するザック練

越川:毎回練習では「きつい」と感じたところから、さらに1歩、2歩分頑張ることを意識しています。2月頃から本格的な選手の練習が始まり、5月に行われる県総体までの3カ月間の1歩・2歩が最終的に大きな差になります。特に県大会は完全なタイムレースなので、1秒でも早く登れる体力づくりが求められます。最後のつらいときに頑張れるかどうか、それができなければ意味がないので、最後のひと踏ん張りができるようにと心がけてトレーニングをしています。
また本番で「軽い」と感じられるよう、練習では本番より3〜4kgは重くした装備にしています。

稲生:実際の山を歩くのとアスファルトでの練習では、山を歩く方が何倍も疲れます。だから日々の練習が山行に直結するかというと、難しい部分もあります。でも練習をしなければ山では使い物になりません。「これをやったから大丈夫」と思わず、常に厳しい目で自分を見て、毎日練習を重ねることだと思います。

連綿と受け研がれた「伝統」が支える強さ

―― チームの強みやここは他校に負けない!という部分はありますか?

大倉:練習メニューから天気図・計画表の書き方まで、東高には先輩から受け継がれた技術と伝統があります。同時に生徒に任されている部分も多いので、トレーニング方法などに自分たちで考えて、楽しく負荷をかけられるやり方を編み出したり、工夫したりもしています。

乃万:今年の県大会の女子優勝は、過去の先輩方がタスキを繋いでくださったこと、そして現3年からコミュニケーションを密に取り、相手の様子や会話から体調などを推し量るなど、チーム力が高いのも大きな特徴だと思います。

越川:チームワークの良さが他校には負けていないと自負しています。東高では1チーム4人を3年生2人、2年生2人の編成にするのが伝統で、他学年をあえて組ませます。これはまた来年にも技術や伝統を継承する必要があるからです。そのためにもチーム内でなんでも意見を出し合え、全員で話し合える雰囲気を作っています。

稲生:僕もチームワークだと思っています。3年になってからは、後輩の持ち味や才能をうまく引き出すように心がけていました。そういう考え方も連綿と続く先輩方からの教えがあったからですね。

先輩たちからの言葉を胸に、一歩一歩成長する

―― 先生や仲間などからもらって印象に残っている言葉はありますか?

大倉:県大会の当日、ゴール直前の急登で最後の力を振り絞っていた一番苦しいときに、「諦めるな! 何のためにここまでやってきたんだ!」という越川先輩の応援の声が聞こえました。優勝は決まっていたので特に追う背中もなく、自分との戦いだった場面で一気に奮い立たせてもらえた言葉でした。

乃万:選手を目指し始めた頃に、越川先輩が部員全員に手紙を書いてくれました。その中に「いつも向上心を」という一文があり、その言葉は大切にしています。その言葉に励まされて、選手を目指すまで成長できたと思っています。

越川:「インターハイの勝負は9割準備で決まる」という3つ上の先輩の言葉を、伝え聞いています。実は去年のインターハイでは0.1点差でメダルを逃し、0.5点差で優勝を逃しました。振り返るとそれはまさに準備不足が災いした減点。今年はその言葉を肝に命じてインターハイに臨みたいと思います。

稲生:去年の先輩が「よろしく」と言って引退されていった姿を見て、僕たちに「任されたんだ」と実感しました。短い一言なだけに重く感じましたね。

―― 目標にしている選手や憧れている人はいますか?

大倉:1学年上に女性の丸山先輩という方がいらして、特にがっちりしたタイプでもなく小柄な方でしたが、私が入部して間もない頃に先輩のザックの中身を内緒でのぞいて見たんです……。すると2Lのペットボトルが10本……つまり20kg入っていた。女子の練習では大体10kgが普通なので、本当に驚きました。そして彼女のパフォーマンスの高さは努力の賜物なんだと感銘を受け、選手を目指すきっかけになりました。しかも丸山先輩は女子の部員全員から慕われていて、本当にかっこよかった。身近に尊敬できる先輩がいて刺激になりました。

乃万:ありきたりですが、両親です。何の部活に入ろうか迷っていたときに山岳部を勧めてくれたのは父でしたし、母は山行時の早朝のお弁当づくりや朝練時の送り出しなどもサポートしてくれています。昨年4泊5日で夏山に行ったときも「とにかく新鮮なものが食べたい」と帰宅前に連絡しておいたら、新鮮な野菜やお刺身などを用意して待っていてくれました。全面的に両親に支えてもらい感謝しています。

越川:2つ上の西先輩という方です。2学年離れていると話したり、意見するのもためらいがありますが、彼は気さくに話しかけてくれて面倒もよく見てくれました。同じポジションでリーダー的な役割だったこともあり、西先輩にはよく相談もしました。僕は中学の頃野球部に所属していましたが、部員が少なく……高校に行ったら絶対に先輩・後輩の関係がつくれる部活に入ると決めていました。そんな気持ちでいた僕に気軽に話しかけてくれて、学年をまたいだ関係をつくってくださった西先輩は、今でも憧れの存在です。

稲生:自分としてはあまり目標になる人物を作らずに、自分の理想を追いかけるようにしています。僕の背中を見て、誰か1人でも後輩がついて来てくれれば嬉しいなという気持ちです。

「これまでやってきたことをやるだけ」インターハイ勝利への誓い

―― 高校卒業後の目標を教えてください。

大倉:将来はカラスの研究をするため、生物学系の大学に進みたいと思います。私がカラスに興味を持ったのは小学校高学年の頃、塾帰りに“おじいさんと柴犬”を尾行するカラスを見たからで……実はその尾行するカラスを私がさらに尾行したんですが(笑)。恐らく柴犬に何かされたのか、恨みがあって、おじいさんと柴犬を追いかけていたようです。
日本のカラスの研究は、「いかに畑や街から追い出すか」が主流。もっとカラスの頭脳や記憶力を利用して、人に役立たせられないかと常々考えています。こんなに人間の近くにいるのに理解されていないカラスを、新しい視点から研究したいですね。

乃万:私の将来の夢はアナウンサーになることです。きっかけは東日本大震災のときにテレビから流れてくる報道を見て、その情報に救われたり安心できた経験からです。そのとき遠くにいる人にも情報を届けられる、何かを伝えられる仕事に就きたいと思いました。この山岳部で培った忍耐力も、きっと役に立つと思います。

越川:幼い頃から宇宙に興味がありました。ブラックホールの長さを表す数式では分母がゼロになる、簡単に言うと無限で永遠に続くという理論があって……それを知ったときは衝撃を受けました。ほかにもビッグバンの原因など、宇宙に対する興味が尽きないので大学では理系の学部に進み、将来は宇宙の研究をしてみたいと思います。

稲生:将来のことはまだ何も考えていません。あえて言うなら、「その場その場で右か左かを決めたい」ですね。将来やることは将来決めればいい。今やるべきことは山岳部だと思っているので、目の前のことに集中したいと思います。受験のことは、インターハイ後に考えます。


―― 全国総体への意気込みを教えてください。

大倉:千載一隅のチャンスなので、出場が決まったからには8人で優勝を目指したいです。

乃万:今年の県総体前にはみんなで目標を話すミーティングがありましたが、なぜかインターハイ前にはなかったので、私はそれを「優勝は前提なんだ」と解釈しました。「優勝」は当然一番ですが、出せる力を一つ一つ重ねていくことで、優勝以上のところまで行けるのではないかと思います。この8人でそこまで到達したいです。

越川:もちろんインターハイでの優勝を目指します。インターハイの順位は6位から発表されるんですが、待っている間は吐きそうなくらい緊張して……昨年は4位だったので最初の方に自分たちの名前が呼ばれてしまった感覚でした。優勝した先輩たちに聞くと、2位まで名前が呼ばれずに待って、最後の最後に自分たちが呼ばれる高揚感や表彰台の一番高いところに乗る感覚は、優勝してみないと分からないそうです。言葉にはできない「何か」があるようなので、3年間山岳部でやってきた集大成として8人でその景色を見たいと思います。

稲生:今までやってきたことをやるだけです。優勝します、絶対に。



男女共々千葉県大会では連勝を重ねている千葉東高校ですが、生半な覚悟と練習ではその栄冠を守れなかったはず。気が遠くなるような地道な練習はもちろん、先輩から受け継がれた伝統、仲間との信頼関係、後輩を含めたチームワーク、そして顧問の先生方の温かなサポート……これらの部内の「強い絆」こそが勝利を引き寄せているようです。


【profile】千葉県立千葉東高校 山岳部
大倉万凛(2年)、乃万侑美(2年)、越川竜(3年)、稲生悠佑(3年)

TOP画像提供:千葉県立千葉東高等学校 山岳部

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