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『選手がけがなく戻ってきてくることがうれしい』 横浜F・マリノス トレーナー・佐々木康之さんインタビュー

2019.07.03

提供:マイナビ進学編集部

『選手がけがなく戻ってきてくることがうれしい』 横浜F・マリノス トレーナー・佐々木康之さんインタビュー

接触プレーのあるサッカーにけがは付きものです。そのとき重要なのはけがからいかに早く復帰できるかということ。そのため日頃から選手の体に目を配り、個人によって違う調整方法を適切に行うトレーナーの存在が必要不可欠です。

そんなトレーナーの1人、横浜F・マリノスの佐々木康之さんに日々の活動内容の詳細や、トレーナーを目指すにはどうすればいいかを語っていただきました。

この記事をまとめると

  • 全ての選手のコンディションを詳細に把握し、全医療スタッフで共有する
  • 試合に勝つことはうれしいが、けがなく試合を終えるとさらにうれしさが増す
  • 持っている知識を常にアップデートするという探求心が求められる

全ての選手の摂取しているサプリメントやコンディションを把握

―― お仕事の概要を教えてください。

トレーナーの仕事は、けがの予防・救急処置・リハビリ・治療・コンディショニング・測定と評価等があります。またチームドクターのフォローを行うこともあります。

それから選手がどんなサプリメントを摂取しているかという情報を収集したりもしています。チームの特徴や選手によって注意しなければいけない部分は変わってきますので、全ての情報を把握しておかなければなりません。

―― 練習日や試合日はどのようなスケジュールで動かれていますか?

練習日の開始前は、物理療法機器の準備、治療ベッドのメイキングをします。選手が来たら物理療法機器を使用して筋肉を温めたり、マッサージやテーピングをしたりします。けがの予防も重要ですね。練習中は、グラウンドで選手の動きに目を配っています。

練習後は、選手一人ひとりにその日のコンディションを聞いて回り、選手の状態を確認した後に、物理療法・針・お灸・マッサージなどの治療をします。その後、ドクター、トレーナー全員とフィジカルコーチで選手一人ずつの情報を共有します。

試合日は、一人のトレーナーが選手より先にスタジアムに入り、医療関係の機器の準備をします。選手が到着したら、練習日と同じく物理療法、マッサージ・テーピングなどを行います。試合中は選手がけがをしたらピッチ上の選手のもとへ行き、けがの具合やプレーを続けられるかどうかを調べているドクターの補助をし、状況を無線でベンチに知らせます。出血がある場合は、止血しなければピッチに戻れないので止血処理を行います。試合後も練習日と同じく選手のコンディションを聞いて回り、必要な選手には治療を行い、ドクター・トレーナー全員で情報共有します。

持っている情報を常にアップデートする探求心が必要

―― 仕事の楽しさややりがいは?

ピッチに送り出した選手がけがをしないで戻ってきてくれたときはうれしいですね。大勝したり重要な試合に勝つと確かにうれしいのですが、選手が負傷するとやはりうれしさは減ってしまいます。


――仕事でつらいこと・大変なことは何ですか?

楽なことはありません。いろいろなことを考えたり、常に新しい情報を入れたりと立ち止まることがないので、常に大変だと思います。最初に知識を得ても、そのあと情報をアップデートしなければ、すぐに取り残されてしまいます。でもそういうことを乗り越えたところに楽しさがあると思います。

―― どのようなきっかけでトレーナーの仕事に就きましたか?

小学校の頃テレビで野球の放送を見ていて、デッドボールを受けた選手のもとにコールドスプレーを持っていく人が気になっていました。高校生になって進路を考えていたとき、その気になっていた人はスポーツトレーナーだと分かったんです。そしてどうすればスポーツトレーナーになれるのか体育の先生に聞き、体育大学という存在を教えてもらって進学しました。

最初は病院で働いていました。その後、派遣トレーナー業務を行っている治療院で働いているときに、大学時代の先生がレスリング関係者という縁でレスリングのトレーナーを務めました。小学校のときから自分でプレーしていたサッカーの仕事に就きたいとずっと思っていたのですが、大学の後輩の紹介でJクラブのトレーナーになることができました。レスリングのときに数多く経験していた頭を切ったときの対応などは、サッカーの現場でも役立っています。


―― トレーナーの職業に就くために勉強したことを教えてください。

まず大学に行き、トレーナー志望の人たちの集まりに参加して、トレーナーになるにはどうすればいいのかという情報を集めました。そして先を見据えるのなら医療資格を取らなければならないということが分かり、柔道整復師・鍼灸師の資格を持つ人が多いという事実も知りました。

大学生のときに先輩の紹介でアメリカンフットボールのチームの学生トレーナーになった際、プレーの合間に足の痙攣を針で抑えたのを見て驚いて、鍼灸師の道に行こうと決心しました。

高校生に体育委員を続けて希望進路をアピール

―― 高校生の頃の経験で現在につながっていることはありますか?

体育の道から進路が広がると思ったので、体育の授業をしっかり受けたり、体育の先生たちによく話を聞いたりしました。体育委員を続けることで、自分が体育の道に進みたい姿勢をアピールしたりしていました。また、人と接するときのコミュニケーションはどうすればいいのかということも、そこから学んだと思います。


―― どんな人物がこの仕事に向いているのでしょうか?

苦労やしんどいことに対して忍耐力のある人ですね。また、常に新しいことを探求しながら最適な治療を行うことが大切です。そのためにも探求心旺盛な人も良いと思います。

また、試合や練習でグラウンドにいるときは、いろいろな場所に選手が散らばっていますから、広い視野で全体を見ることができる能力も必要だと思います。


―― 高校生に向けてアドバイスをお願いします。

つらいこと、苦しいことの話をしましたが、感動することもたくさんあります。自分のようなごく普通の人間がスポーツ選手に関われる仕事はなかなかないと思います。スポーツ好きな人はぜひトレーナーを目指してほしいと思います。



選手が負傷したとき、当初報道された全治期間よりも早くピッチに復帰することがあります。それは選手の努力とともに、選手を陰で支える医療チーム、中でも日々選手の体を整えるトレーナーのおかげなのです。だからこそ復活を果たした選手がトレーナーに感謝の意を表すことは少なくありません。外からはなかなか知ることができない助力ですが、トレーナーなくして選手はプレーできないと言ってもいいのではないでしょうか。


【取材協力】横浜F・マリノス
【取材】森雅史/日本蹴球合同会社

この記事のテーマ
健康・スポーツ」を解説

スポーツ選手のトレーニングやコンディション管理に関わる仕事と、インストラクターなどの運動指導者として心身の健康管理やスポーツの有用性を広く一般に伝える仕事に大別できます。特に一般向けは、高齢化の進展や生活習慣病の蔓延が社会問題化する中、食生活や睡眠も含めて指導できる者への需要が高まっています。授業は目指す職業により異なります。

「健康・スポーツ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「スポーツトレーナー」
はこんな仕事です

サッカーや野球などスポーツ選手のコンディションの調整を行う仕事。さらにトレーニングの指導だけではなく、傷害の予防や治療後のケア、栄養面・健康管理のサポート、応急処置など、選手が最高の状態で試合に臨めるようコンディションを整える、重大な役目を担っている。高校や実業団、スポーツクラブなど活躍の場は広く、アスレチックトレーナーや鍼灸(しんきゅう)をはじめとする医療系の資格を併せ持つことにより、選手のトータルサポートが可能となる。

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