自分を信じて本番に臨めば結果につながる スポーツクライミング・杉本怜選手インタビュー

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自分を信じて本番に臨めば結果につながる スポーツクライミング・杉本怜選手インタビュー

2019.05.31

提供:マイナビ進学編集部

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自分を信じて本番に臨めば結果につながる スポーツクライミング・杉本怜選手インタビュー

スポーツクライミングの第一線で活躍する杉本怜選手。2013年と18年シーズンの世界大会で優勝を経験するなど、国内外で際立つ実力を発揮しているプロクライマーに、高校時代のことや来年への思いを伺いました。

この記事をまとめると

  • 進学校の高校に通い、学業にも力を注いだ
  • プロクライマーになると決めたのは大学時代
  • 日本で初開催される世界選手権で表彰台を目指す

クライミングにも、学業にも励んだ高校時代

―― クライミングに興味を持ったきっかけを教えてください。

初めてクライミングに出合ったのは小学校3年生の頃です。当時の僕は、今の専門種目であるボルダリング(*1)ではなく、トップロープクライミング(*2)をしていました。ロープを使って高さが15メートルくらいある壁を登っていくんですが、最初はなかなか登り切れず、日を改めながら4回くらいチャレンジしてやっと完登できたんです。登りきれたことが楽しくて、さらに難しいルートに挑戦していくうち、気づいたらハマっていました。

*1 ボルダリング:ロープやハーネスを付けず、クライミングシューズとチョーク(滑り止め用の粉)を使って登るクライミングスタイル
*2 トップロープクライミング:最上部から確保されたロープを安全確保してもらいながら登るクライミングスタイル


―― 小学生の頃はどのくらい練習をしていましたか?

クライミングを始めてから最初の2年は、週に一度、クライミングができる体育館に2時間ほど登りに行くだけでした。そこから大きく変わったのは小学校5年生の終わり頃。僕の地元である北海道にもクライミングジムができたので、週3~4回通っていました。本格的にやり始めたのはそこからです。


―― 高校では部活動にも入られていたんですか?

山岳部に入っていました。でも活動頻度が少なかったので「クライミングもやりましょうよ」と誘ったところ、顧問の先生も、同学年のメンバー達も興味を持ってくれて、そこからクライミングも部活動の一環になりました。ちなみに、その時の高校の友達は今でもクライミングをやっていますよ。


―― 高校生の頃はどのような生徒でしたか?

学校から帰宅したらすぐにクライミングジムに行く毎日を送る中で、勉強にも励んでいました。僕が通っていた高校は進学校で、とにかく試験が多かったんです。数学と英語は毎週テストがあって、8割以上の点数を取らないと追試になってしまうんです。だからそのテストに向けて短期集中的に勉強したり、課題が出ても学校にいる間に終わらせるようにしたりしていました。


―― クライミングと学業面、どのような心構えで両立されていましたか?

自分にできることだけを考えて「大丈夫だ」と言い聞かせていましたね。高校の時、担任の先生が「できないことを考えると不安になるだけ。準備したものがあるんだから大丈夫だと思って何事も臨んだほうがいい。」と言っていました。大事なテストやスポーツの大会でも、そのために準備をすれば少なからず身についたものがあるはずです。僕はそこにフォーカスするようにしていました。そのせいか、本番になると力を発揮できるタイプでした。

大学3年時にプロクライマーへのチャレンジを決断

―― プロクライマーになると決断したきっかけは何だったのでしょうか?

大学3年生の時に出たミュンヘン大会で優勝できたことが大きかったです。実はその前の年、クライミングに集中するために一度、大学を休学しているんです。ただ世界大会ではフル参戦したものの、表彰台には登ることができませんでした。「ここまで打ち込んでもこの程度か……」と思い、その時は大学卒業後は就職するイメージしか持っていませんでした。しかし復学した翌年にミュンヘン大会で優勝できて、もっとチャレンジしたくなったんです。


―― 思い切った決断でしたね。

そうですね。両親には就職するつもりだと伝えていましたから。しかも、それが前提条件で、大学を休学してクライミングに集中してもいいという話だったんですよね。だから「大学は卒業するけど、クライミングをもう少しやってみたい」と話したら、大反対されました。


―― ご両親から納得を得られるまで大変だったんじゃないですか?

親からは「これからの活動プランを出しなさい」と言われたので、どう暮らしていくかを翌々年まで考えました。クライミングジムで働き資金を得て、なおかつトレーニングもやって過ごすと報告しましたが、「そんなにうまくいくわけがないし、見積もりは甘い」って跳ね返されました。最終的には「大丈夫だ」と押し切って、今に至ります。

―― 2014年、肩を脱臼するけがをされました。大怪我とはどう向き合いましたか?

僕にとって、クライミング人生で一番の大怪我でした。かなり不安でしたが、どこか楽観視していて、手術はせずリハビリを経て順調に回復していきました。しかし復帰後、大会に出てもあまり良い成績を残せなかったんです。けがの具合が悪いのか、メンタル的な問題なのか……葛藤していた中で、2016年の大会で5年ぶりくらいに予選落ちしたんです。その時に手術に踏み切りました。
手術後、「ここまで来たら完全復活しなきゃ格好が悪い」と強気に思いながら、5カ月程リハビリに費やしました。その期間、クライミングからは遠ざかったのですが、逆にいろいろな部分を鍛え直すいい機会になりました。強化し切れていない部分があったと気づけたことはプラスだと思っています。復帰後、初めて臨んだ大会だったジャパンカップで結果が出たのもそのおかげです。

怪我を克服し強くなった、大会出場への思い

―― 来年に向けて、今の心境はいかがですか?

「もうここまで来たのか」という思いですね。スポーツクライミングが今回初めて正式種目になると決まったのが2016年の夏でした。その段階ではできることはたくさんあるなと思っていましたが、あっという間にあと1年。ここまでは早かったなと。


―― スポーツクライミングが正式種目に決まった時はどう思いましたか?

もちろん、うれしかったです。ずっと続けてきたスポーツクライミングの認知拡大へつながるいい機会になりますからね。けがをして手術したばかりの頃は「厳しいかな」とも思ったのですが、少しずつ結果が伴ってきて自信がつきました。今は出場したいという気持ちしかありません。


―― 年内に思い描いている目標はありますか?

今年の8月、世界選手権が日本で初めて開催されますが、その大会で表彰台に登ることです。来年に向けた代表選考にもつながりますから、今から楽しみです。


―― 最後に、高校生たちへメッセージをお願いします。

スポーツでも、勉強でも、目標達成のためには何事も努力が必要です。その努力を十分にしたと思えばそれを信じて本番に臨むだけ。そうすれば必ずいい結果が出るはずなので、頑張ってください。



クライミング人生で一番の大怪我を克服し、国内外の大会で結果を残している杉本選手。表彰台に登ることを目標にしている今年8月の世界選手権での活躍にも期待がかかります。この勢いのまま、駆け抜けてほしいですね。


【profile】スポーツクライミング 杉本怜

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