【第51回 国際化学オリンピック フランス大会】日本代表にインタビュー・前編

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【第51回 国際化学オリンピック フランス大会】日本代表にインタビュー・前編

2019.05.27

提供:マイナビ進学編集部

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【第51回 国際化学オリンピック フランス大会】日本代表にインタビュー・前編

世界各国の高校生が化学の解析力と実行力を競い合う「第51回 国際化学オリンピック フランス大会」が、2019年7月に開催されます。本大会に派遣される日本代表は、高校2~3年の生徒4名。特別訓練合宿中の彼らに伺った大会への意気込みを2回に分けてご紹介します。
前編は、東大寺学園高等学校3年の西野くん(写真左)と栄光学園高等学校2年の末松くん(写真右)です。

この記事をまとめると

  • 先輩の勧めにより参加した大会で高度な知識を深め、化学の魅力を再認識
  • 日本代表選抜試験の勉強として、支給された学習用参考書を読み込んだ
  • 物質の多様な振る舞いの中に成り立つ普遍的な法則が見えてくるところが化学の魅力

世界の高校生が化学の知識を競う「国際化学オリンピック」とは?

世界70~80カ国から選抜された、約300名の優秀者が化学の実力を競う「国際化学オリンピック」は、高校生を対象とした化学の国際大会。第51回を迎える2019年度大会は、フランス・パリを舞台に2019年7月21日~30日まで開催されます。それぞれ5時間の理論試験(筆記)と実験試験が個人単位で行われ、それらの成績をもとに、参加者の上位1割が金、次の2割が銀、その次の3割に銅メダルが贈られます。10日間にわたる開催期間のうち、2日間の試験日以外は、エクスカーションやパーティーなどの国際交流に充てられ、他国生徒との親交を深められるのも大会の魅力。

本大会の日本代表は、4,000名近い国内大会の「化学グランプリ」成績優秀者などから推薦された代表候補生徒約20名の中から、さらに2回の代表選抜試験を経て選出されます。
今回は、見事、国際大会への切符を手にした日本代表生徒にお話を伺いました。

実績を残してきた日本代表のプライドを受け継ぐ決意

――「国際化学オリンピック」の日本代表に選抜されて、どのようなお気持ちですか?

西野:たくさんのメダルを獲得してきた歴代の日本代表の方々に恥じないよう、できる限りいい成績を残すために精一杯、頑張りたいです。今回の「国際化学オリンピック」への選抜と訓練を通じてものの見方・考え方が一層深まり、化学がより面白いと感じるようになったので、今後も勉強を続けていきたいと思います。


―― 「化学グランプリ2018」に出場されたきっかけは?

西野:これまで、「日本情報オリンピック」や「数学オリンピック」など、さまざまなコンテストに挑戦してきましたが、国際大会まで進んだ「言語学オリンピック」に出場した際のチームメイトに勧められて、化学グランプリへの参加を決めました。「学校の化学は得意なほうだし、無料で参加できるなら、出てみるか?」といった軽い気持ちで応募したので、まさか国際大会の日本代表に選ばれるとは思いも寄らず、自分でも驚いています。

末松:小学生のころ、中学受験の勉強をする中で、化学系の問題を解くことに面白さを感じるようになり、中高一貫校へ入学した時に、化学系の部活に所属しました。部活の先輩方が代々、化学グランプリに挑戦していて、「受けてみない?」と誘われたことが出場のきっかけです。

高度な知識を習得するには、集中力持続の工夫がカギ

―― 大会に向けてどのような勉強を行ってきましたか?

西野:化学グランプリに向けた勉強については、特別なことはしていなくて……。「国際化学オリンピック」の代表候補に入ってからは、いただいた学習用参考書を読み、今年1月に公開された過去問題を勉強材料にして頑張りました。とはいえ、化学反応や各元素など覚えることがたくさんあって、長時間勉強すると疲れてしまうので、代表選考試験の1週間ほど前から1日1時間半程度、勉強したぐらいです。


―― 大会、または選抜試験に向けて、何か努力や工夫をしましたか?

西野:実験が割と素早くできるのが強みですが、高校の授業で行う化学の実験とは異なるところがあり、日本代表に選ばれて初めて触った実験器具も結構あります。そういった実験器具の使い方は、YouTubeなどの動画を見て勉強しました。

末松:化学の問題を解くのは好きなのですが……。文字がずらりと並んでいる教科書については、面白い文面はすんなり入ってくる一方で、興味がない分野は苦痛だったりするので、集中力を切らさず、いかに苦手分野を読み続けるかが課題でした。集中力を持続させやすい午前中に教科書を読み、午後からは得意な問題演習に集中するような時間配分の工夫を行いました。練習問題を解くのは楽しいのでどんどん解答量を重ねられ、選抜試験のいい結果につながったと思います。

化学を深く理解する面白さが、将来の夢へとつながる

―― 化学のどのような部分に魅力を感じますか?

西野:理論から結果がしっかり導かれる理論化学が好きです。学校で勉強する化学では暗記だった部分が、国際化学オリンピックに向けた勉強では、理論がより深くなり高度な内容になるので、分かりやすく、しっかり理解できるようになった実感があります。化学を深く勉強していくと、例えば、身の回りの物質の色さえも、「あー、こういうことだったんだ」と理解できるようになる点も魅力だと思います。

末松:化学という物質の振る舞いに、秩序だったルールがあり、普遍的な法則が成り立つところに惹かれています。実験も好きで、中学一年生から物理研究部の環境化学班に所属し、今は溶解度の研究をしています。簡単に言うと、2種類以上の物質を一緒に水に溶かした場合、どのような変化があり、作用し合うのかを調べる研究です。中学受験の時に、2種類以上の物質を溶かして分別結晶させる問題を解く機会があって、「二種類の物質が混ざって溶けている時に,それぞれの物質の溶解度が、単独で溶けている時とは、違ってしまうことはないのだろうか?」と、純粋に疑問を持ったことがきっかけで、それを突き詰めています。


―― 今後の進路はどのように考えていますか?

西野:大学は医学部に進み、将来は研究医になりたいと考えています。

末松:若干迷いはありますが、現段階では、薬学系の大学に進む予定です。化学の他、生物学にも興味があるので、両方の知識を生かせるのは薬学ではないかと考えるからです。


―― 「国際化学オリンピック」への意気込みを教えてください。

西野:今のところ、実験よりも理論の苦手意識が強いので、どちらも完璧に仕上げて、国際大会に臨みたいと思います。

末松:学校の勉強も忙しいのですが、せっかくいただいた、またとない貴重なチャンスなので、この機会を存分に生かして頑張りたいです。



特別訓練合宿では、国際基準のハイレベルな化学の考え方や実験に触れ、日本代表の重みをかみしめながら真剣に勉強していた西野くんと末松くん。「国際化学オリンピック」での日本代表の活躍に期待が高まりますね。


【profile】
東大寺学園高等学校 西野拓巳(3年)、栄光学園高等学校 末松万宙(2年)

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