苦労の先には成功が待っている カヌースラローム・羽根田卓也選手インタビュー

  • ようこそ、ゲストさん
  • ログイン
  • メンバー登録(無料)
  • エリア設定
MENU
閉じる
  • ようこそ、ゲスト さん

    メンバー登録(無料)

  • 適学・適職診断無料!

    診断を受ける

  • エリア設定

現在4校がカートに入っています。

一度に最大30校までまとめて資料請求することができます。

閉じる

「マイナビ進学」サイトが別タブでが開きます。

苦労の先には成功が待っている カヌースラローム・羽根田卓也選手インタビュー

2019.05.21

提供:マイナビ進学編集部

メイン
テーマ

苦労の先には成功が待っている カヌースラローム・羽根田卓也選手インタビュー

カヌーで急流に設置されたゲートを通過しタイムを競うカヌースラローム。2016年のリオ大会で、この競技におけるアジア人選手初のメダリストとなったのが羽根田卓也選手です。
東京2020でもメダル獲得が期待されるアスリートの一人として注目を浴びる羽根田選手に、高校時代を振り返っていただきました。

この記事をまとめると

  • カヌーの練習に打ち込む高校3年間だった
  • 世界との差を感じレベルアップの必要性を感じた
  • 高3のジュニア世界選手権で確かな自信を掴む

練習に打ち込んだ日々が今の自分の糧に

―― 高校生の頃はどのような生徒でしたか?

カヌー部に所属し、日々練習に打ち込んでいました。中学3年で初めてジュニアの世界大会に出た時に、自分にとってカヌーは生涯をかけてやる価値のあるスポーツだって思ったんです。そこからトップ選手になるために、どんなことでもやろうと決心しました。朝から晩まで練習漬けの毎日でしたね。カヌーに全てを注ぎ込んでいたと言ってもいいくらいです。


―― ハードな毎日を過ごされていたのですね。

今よりも練習していましたね。まずは朝練のために自転車で練習場に通い、そこで1時間ほどトレーニングをして、終わったらスクールバスで学校へ行き、昼休みには校庭で懸垂を100回くらい行っていました。授業を終えたら、スクールバスで練習場に行ってトレーニング。練習場を出るのが夜の8~9時くらいで帰宅は10時前とか。今思えば完全にオーバーワークでしたね。でも、そんな日々が今の自分の糧になっています。


―― 実戦練習はどのようにされていたのですか?

高校の練習場は池のような場所だったのでそこでは基礎練習をして、週末になると流れのある川まで行って練習していました。普段からスラローム専用の練習場のような環境があればよかったんですけどね。その点で、カヌーの本場であるヨーロッパの国々は違います。練習環境が整っているので、同年代の選手は普段から激流で厳しいトレーニングを積んでいます。結局、そこでどんどん差がついてしまうんです。逆に、その差を埋めないと彼らに追いつけないと中3のジュニアの世界大会で思い知ったからこそ、一生懸命練習に打ち込めたんだと思います。


―― 学業との両立は大変だったんじゃないですか?

猛勉強したわけではないんですが、スクールバスのなかで参考書を読んだり、課題をやったりしていました。とにかく、空いている時間を有効活用していましたね。

高校3年時に出場したジュニア世界選手権で確かな自信を掴む

―― 高校1年生の時に、シニアの世界選手権に出場して感じたことはありますか?

はっきりと分かったのは、世界レベルではとんでもなく力がなかったこと。これではまずいと感じて2年後のジュニア世界選手権に向けて猛練習しました。ひたすら頑張って、いざその大会に出たら予選を1位で通過したんです。自分でもびっくりしました。最終結果は6位で、表彰台に上れなかった悔しさがあった反面、手応えもあったんです。それまでは自分の中では雲をつかむような感覚だったのが、確かな自信に変わった瞬間でした。


―― その間、挫折や辛い経験はなかったんですか?

練習はつらかったです。ただ『腐っていても何も始まらない』という思いがあったので、くじけた覚えはありません。


―― 他の選手に負けていなかったと思うことは?

練習の量です。これは胸を張って言えます。あまりにもトレーニングばかりしているので、クラスメイトたちからよく驚かれました。人に見せびらかすためにやっていたわけではないし、目標に向かって頑張っているだけだったんですけどね。


―― 結果を残すために、特別に努力していたことはありますか?

食生活ですね。高校1年の時、メダリストも参加するようなヨーロッパの大会に出たんですが、会場にファストフード店があったのでハンバーガーを食べていました。そうしたらイタリアの選手に「それは俺たちが食べるものじゃない」と言われたんです。最初はピンとこなかったんですが、後から「食べるものにも気をつけないと強くなれないぞ」という意味だったんだと気づいて、次の日からジャンクフードを口にするのは一切やめました。ケーキやジュースも断ちましたね。


―― 高校卒業後、カヌー留学のために単身でスロバキアへ渡りました。決断に至ったきっかけは何だったのでしょう?

先ほども触れましたが、高校3年時に出たジュニア世界選手権で手応えを感じたのが大きかったです。ヨーロッパの選手と戦える感触を得られたので、本場の環境でやりたいと思って決断しました。


―― 環境に馴染むまでは大変でしたか?

コミュニケーションの部分では苦労しましたね。実は当初、片言の英語でなんとかなるだろうと思っていたので、スロバキア語を習得するつもりはありませんでした。でも、留学先の地域では英語があまり通じず、コーチもあまり英語が得意だったわけではなかったんです。自分には英語でひと言、ふた言しかコーチングしてくれず、地元の選手にはその倍以上のことを教えている。そんな光景を見て、「これではもったいない」と思い、そこからスロバキア語を必死に学びました。そうしていなかったらおそらく、今の自分はないでしょうね。今振り返ると、スロバキア語で伝えてもらったことは貴重なものばかりでした。現地の環境に慣れるのは大変でしたが、逆にその苦労があったからここまで成長できたと思います。

リオ大会で目標を達成することの素晴らしさを体感

―― 来夏、いよいよ東京2020大会が開幕します。現在の心境を教えてください。

今はあと1年しかないという気持ちと、まだ1年もあるんだという気持ちが半々。それから、始まりがあれば終わりも来るので、東京2020大会が終わってしまうという寂しさもありますね。それくらい楽しみで仕方がないです。


―― 前回のリオ大会では銅メダルを獲得しました。今大会でもメダルへの期待がかかります。

今までにないプレッシャーを感じるでしょうね。メダリストとして臨むのも、自国開催で戦うのも、自分にとっては初めてのこと。それがパフォーマンスにどう作用するのかは楽しみでもあります。人並みにプレッシャーを感じるほうなんですが、重圧をエネルギーに変えていい状態で試合に臨めたらと思います。まずは、東京2020大会の代表選手に選ばれるように頑張ります。


―― 最後に高校生へのメッセージをお願いします。

僕はリオ大会の時、メダル獲得という一つの目標を達成しました。その時は本当にうれしくて、目標を達成することのすばらしさを身に染みて感じました。「人生ってこういう瞬間のためにあるんだ」と感じられる瞬間なので、高校生の皆さんにもぜひ何か一つ目標を持ってほしいなと思います。



カヌーで世界のトップに立つために、努力を惜しまなかった羽根田選手。何事も楽なことより苦しいことを選んだほうが成長できるとの思いを抱き、これまでのキャリアを歩んできたそうです。そうした行動が実を結び、大きく飛躍を遂げた羽根田選手の活躍を東京2020大会でも期待しましょう。

【profile】ミキハウス所属 羽根田卓也

あなたの適性にあった学びや仕事が見つかる

適学・適職診断

無料

進学・適職診断を受ける