【シゴトを知ろう】弁護士 編

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【シゴトを知ろう】弁護士 編

2019.03.18

提供:マイナビ進学編集部

【シゴトを知ろう】弁護士 編

困りごとが起こった時または困りごとが起こらないように事前に相談する、法律の専門家が弁護士です。法律の知識を駆使して解決に導いてくれる頼もしい存在ですが、具体的にはどのような仕事をしているのでしょうか? 露木・赤澤法律事務所に所属し、東京弁護士会で広報室の嘱託弁護士としても活躍する小南あかり先生にお話を伺うことができました。

この記事をまとめると

  • 弁護士の仕事は、出掛けたり出張したりすることも多い
  • 大学3年生の時に、テレビ番組で司法試験の特集を見て受験を決意した
  • 高校時代は、学校の勉強をしっかりやった上でいろいろなことにチャレンジしてほしい

悩んでいる人の相談は待ったなし! 急ぎの時は自宅で仕事をすることも

Q1. 仕事概要と一日のスケジュールを教えてください。
 
私の場合大きく2つに分けられるのですが、一つは所属している法律事務所の仕事、もう一つは東京弁護士会広報室の仕事があります。

事務所の仕事に関しては、訴訟手続きのために裁判所へ出掛けたり、訴訟準備のための書面作りを行ったりします。その他にも顧問先の会社の契約書チェックや相談の依頼を随時受けますので、その対応をしています。また、地方の裁判所へ行くことがあるので出張も多いです。
一方、東京弁護士会の仕事では主に会議や打ち合わせを行います。私の所属する事務所は弁護士会館から歩いて10分ほどのところにあり、会議などがある際は事務所と会館を行ったり来たりしています。

<一日のスケジュール> ※裁判がある場合
8:00~9:00 自宅でメールチェック。主に東京弁護士会の業務を行う。
10:00 事務所へ出社後、裁判所へ行く
(いったん事務所へ戻り、書類の準備などをする)
13:00 再び裁判所へ行く
15:00 裁判後、東京弁護士会で打ち合わせ
このあと事務所へ戻り、裁判の準備や相談業務に対応する
19:00 弁護士の先輩後輩と、意見交換を兼ねた懇親会


Q2. 仕事の楽しさ・やりがいは何ですか?
 
会社でも個人でも、相談してきた依頼主が納得するかたちで問題を解決できたときは感謝してもらえますし、やりがいを感じます。それがこの仕事の魅力でもあると思います。

弁護士になって1~2年目は積極的に国選弁護(*)を受けていたのですが、刑事事件を担当するとやはり感情が動きます。被疑者、被告人と言われる方と、接見室という狭い空間で、1対1で話をしていきますので、相当思い入れも強くなります。

何カ月も話をしていくと信頼関係ができ、その人の過去や未来に深く踏み込んだ話もするようになります。罪を犯して逮捕され、有罪判決を受けた人を何人も見ていますが、出会った頃と比べると、自身が行った行為に対する意識について大きな変化がみられることがありますし、そのうえで将来について前向きな考えを話してくれることもありますので、私が力になれているのだとしたらうれしいと思いますし、やりがいを感じます。

*被告人が経済的な理由で弁護人を選任できない場合、国が費用を肩代わりして弁護人を選任する制度。


Q3. 仕事で大変なこと・つらいと感じることはありますか?
 
時期によって、仕事がとても忙しく、大変になることがあります。相談や依頼は突発的にくることが多いので、予測がつきません。今日、明日で対応してほしいという案件もあるので、時には帰宅が遅くなったり、家で仕事をやらなければならないことがあります。

また、例えば「お金を貸したけれど返してくれない」という依頼を受けた場合、依頼者の代理人として借りた人にお金を返してもらうように交渉をします。でも借りた方もいろいろな事情があって、どうしても払えるお金がない場合があります。その事情はとてもよく分かるのですが、私はお金を貸した人の代理人として、相手に同情するわけにはいきません。時には厳しい言葉を投げかけられることもありますので、そういう時は少しつらいなと感じます。

子どもの頃からヒーローになりたいと思っていた

Q4. どのようなきっかけ・経緯でこの仕事に就きましたか?
 
大学生の時にテレビ番組を見ていて、司法試験の合格発表の特集をやっていました。ちょうど大学3年生の頃で、将来のことをそろそろ考えなければいけないと思っていた時だったんです。

私は大学で文学部社会学科に所属していたので、法律のことも司法試験のことも知りませんでした。でもその時に司法試験が日本最難関の試験の一つだと聞いて「私も受けたいな」と思ったんです。これには理由があって、私は高校も大学も推薦で入学したので受験勉強の経験がなかったため、そろそろ何かを勉強して頑張ったほうがいいのではと考えていたからです。チャレンジすべきだとピンときたのが司法試験でした。

周りからの反対の声もありましたが、大学を卒業してから本格的に勉強を始めました。最初の数年は独学で勉強したり、予備校に通ったりしたのですが、その後法科大学院へ進学しました。当時は旧司法試験と新司法試験が並行して行われていたのですが、私は大学院を修了しなければ受験できない新司法試験まで待ちきれず、大学院の修了が必要ない旧司法試験を受験して、旧司法試験が終了する年の2010年に合格しました。


Q5. 大学では何を学びましたか?
 
京都の大学に入学して、文学部の社会学科で勉強しました。社会学というと漠然としているのですが、学んだことで一番興味深く残っているのが、犯罪心理学や社会病理学です。犯罪はなぜ起きるのだろうといった、犯罪に関わることに興味があったのでそういう勉強をしていました。


Q6. 高校生のときの経験が、現在の仕事につながっていると感じることはありますか?

実は子どもの頃から、戦隊ものや正義の味方のヒーローに憧れていました。中学、高校の頃は、ヒーローはバック転ができたほうがいいだろうと思って器械体操をやっていたほどです(笑)。

高校生の頃は、将来のことについて具体的に考えていませんでした。親からは、将来何になりなさいとか、勉強をしていい大学へ行きなさいとか全く言われなかったので、漠然とかっこいいヒーローになりたいと思っていました(笑)。

そういう意味でヒーローっぽい職業に就きたいと検察官や弁護士になんとなく憧れていましたが、具体化するわけでもなく大学へ入学しました。その後、たまたま司法試験を知って弁護士になったことは、「ヒーローになりたい」と思っていた気持ちとつながったと思っています。

弁護士に向いているのは、人の気持ちに寄り添える優しい人

Q7. どういう人が弁護士に向いていると思いますか?
 
能力の点で、理論的な考えができる人や文章を書くのがうまい人というのはありますが、私は優しい人が向いていると思います。依頼者の話を聞く時も優しい気持ちで聞かないと依頼者は話しづらいですし、相手方に対しても優しさはある程度必要だと思うからです。いくら依頼者のためだからといって、相手方の気持ちを考えずにいると交渉もうまくいきませんし、どちらかが不幸になってしまいます。難しいことではありますが、できるだけお互いが納得して問題を解決するためには、優しい人が結果的にうまくいくのではないかと思います。


Q8. 高校生に向けたメッセージをお願いします。
 
学校の勉強はきちんとしておいたほうがいいと思います。私は高校時代に学校の勉強をあまりしなかったので、弁護士という仕事に就いてからまわりの人たちと話していて「自分は高校で学ぶべきことを知らなすぎるな」と感じることがあります。皆さんが将来どういう業界で仕事をすることになるのかは分かりませんが、どの業界でも高校の勉強は基礎的な知識だと思うので、しっかりやっておいたほうがいいと思います。そのうえで、勉強以外の時間は同級生たちとたくさんお話をして、遊んでください。

10代のときはいろいろなことに興味を持ってほしいです。例えば将来弁護士になると決めてそれ1本で頑張るのもいいのですが、複数の道を想定して視野を広げることも大切です。弁護士になるから司法試験に関係ないことは勉強しなくてもいいとか、他の知識はいらないなどと考えていると、弁護士になったときにつまらない人間になってしまうと思います。夢や好奇心をたくさん持って、いろいろなことにチャレンジしてください。



テレビ番組の司法試験特集を見て司法試験の受験を決めたというエピソードにはとても驚きました。まわりに「やめておけ」と言われながらも「私はあまり人の言うことを聞かないんです」と司法試験合格へ向けてまい進していったのだとか。
弁護士という仕事にはもちろん理論的な思考力や法律の知識は必要ですが、ただそれだけ長けていればよいわけではありません。小南先生がアドバイスしてくださるように、視野を広げて、今のうちからさまざまな知識を吸収していきましょう。

【profile】露木・赤澤法律事務所
弁護士 小南 あかり
【取材協力】東京弁護士会

この記事のテーマ
公務員・政治・法律」を解説

公務員採用試験などの対策や司法書士など法律関係の資格取得のための学びが中心で、官公庁や行政機関の採用試験科目を段階的に学び、各種試験の合格を目指します。将来は公務員として行政に携わるほか、政治活動を支える政党職員などの仕事が考えられます。弁護士や検察官など法曹の道へ進みたい場合は、大学や法科大学院への進学が必須です。

「公務員・政治・法律」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「弁護士」
はこんな仕事です

法律の専門家として、依頼者の利益となることを主張して権利を守る仕事。借金返済や離婚・相続など企業や個人の間のトラブルを扱う「民事事件」と、国が刑事被告人を裁く「刑事事件」の2種類がある。法廷に立つだけでなく、依頼者の相談内容をヒアリングしたり、書類を作成したりと、その業務は多岐にわたる。当然、膨大な法知識が必要であり、弁護士になるためには国家試験の中でも最難関といわれる司法試験を突破しなくてはならない。

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