高齢者の口の健康を地域で支える時代に…在宅歯科医療の最前線とは?

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高齢者の口の健康を地域で支える時代に…在宅歯科医療の最前線とは?

2019.03.01

提供:日本歯科大学新潟生命歯学部

高齢者の口の健康を地域で支える時代に…在宅歯科医療の最前線とは?

私たちの命をつなぐ毎日の食事において、口の健康を保つことはとても重要です。虫歯や歯周病を予防することはもちろんですが、高齢者では口のささいなトラブルが引き金となって、全身の健康をおびやかすこともあるのです。特に、病気やケガなどによって、歯科医院に通院できなくなる高齢者が増加してきており、歯科医師が高齢者の自宅を訪れ、「その人の最期まで口の健康を守る」という役割を担っています。歯科医師の地域医療における新たな役割について、考えてみましょう。

この記事をまとめると

  • 近年の歯科研究において「オーラルフレイル」という概念が提唱された。身体の衰え(フレイル)が始まる 前段階から口のささいなトラブルが発現しており、その予防に努めることが全身の健康にとって大切。
  • 食べ物を咀嚼して飲み込むまでの過程を「摂食嚥下」といい、摂食嚥下障害が起こると、口から食事を食べる ことが難しくなり、食べる楽しみを失い、全身の栄養低下や筋力低下を招く。
  • 肺炎は日本人の死因の上位に入り、特に介護を必要とする高齢者では、食べ物を誤って気道に入れてしまう 「誤嚥(ごえん)」により、生命を脅かす誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こす恐れがある。

口の衰えが全身の衰えに関連する。「オーラルフレイル」という、新しい概念

人々の口の健康と全身の健康は密接に関わっています。近年の歯科の研究によって、全身の衰えが始まる前の段階から、既にお口の衰えが始まっている「オーラルフレイル」という考え方が示されました。オーラルフレイルを放置すると、全身の病気やケガのリスクが高まります。一方で、早い段階で異変に気づき、適切に対応していくことで、健康維持、回復に繋がっていくのです。
オーラルフレイルの初期症状は、食べ物が噛みづらくなる、軟らかい物ばかり食べるようになる、食べこぼしが増える、お口が乾燥するなどが挙げられます。このような変化を自覚する高齢者の場合には、歯や口の健康状態をかかりつけの歯科医師に診てもらうことがとても大切です。また、身体面に限らず、誰かと一緒に食事をしたり、積極的に社会参加をして、人とのつながりを持ち続けることも高齢者の健康と深い関連があることがわかってきました。
そのような背景から、近年、医療機関や自治体などで歯と口の健康についてのセミナーや教室、介護予防の講習などで、このオーラルフレイルや歯と口の健康についての情報を広める取り組みが始まっています。

一生涯にわたり、口から食べることを支えていくのは歯科医師の使命

私たちはふだんの食事で、当たり前のように食べ物や飲み物を口から取り入れていますが、どのようなステップで行われるか知っていますか?

人間が食べ物を認識して胃へ送り込む動作を「摂食嚥下」といい、5段階に分けて考えられています。
1.先行期:目で見て食べ物を認識する
2.準備期:認識した食べ物を口に入れてかむ
3.口腔期:舌や頬を使い、食べ物を口の奥からのどへ送る
4.咽頭期:脳にある嚥下中枢が指令し、食べ物を食道へ送る
5.食道期:食べ物を胃へ送り込む

しかし、脳卒中や認知症をはじめ、神経や筋肉に問題を抱える難病の方は、摂食嚥下機能が難しくなります。特に、脳の障害や神経の伝達が不良になることで、正しく食べ物を認識できなくなったり、手の麻痺などによって箸をうまく使うことが難しくなってしまうからです。
他にも、歯の本数の減少、口を動かす筋力の低下、口の中の乾燥があると、食べ物を口の中でうまく処理できなくなり、丸飲みによる窒息事故、誤嚥などが起こりやすくなってしまいます。
歯科医師は、患者の持つ摂食嚥下機能を最大限に引き出すとともに、患者の口の機能をより高めるためのリハビリテーションを行っていきます。また、安全に食べられる食事の形を指導したり、様々なアドバイスをしていきます。

口のケアを怠ると、高齢者は死に至る病気のリスクが高まる

みなさんは、テレビなどで「誤嚥性肺炎(誤嚥性肺炎)」という病名を聞いたことはありませんか? 誤嚥性肺炎とは、口の中の細菌が、誤って唾液などと一緒に気道へ流れ込むことで発症する肺炎のことです。特に、夜間の寝ている間に起こりやすく、誤嚥しても「むせ」などが起こらずに、繰り返し誤嚥が起こることが原因となります(不顕性誤嚥)。
誤嚥性肺炎の予防には、とにかくお口の中を清潔にする口腔ケアを徹底して行い、口の中の細菌の量を減らすこと、さらに、摂食嚥下機能をしっかりと維持して誤嚥を減らすこと、栄養をしっかり取って体の抵抗力(免疫力)を高めておくことが重要です。
誤嚥性肺炎は、日常のセルフケアが難しくなる介護を必要とする高齢者に多く発症するため、歯科医師や歯科衛生士による徹底した口の健康管理が重要になります。

地域医療において高齢者の健康と命を守るカギは、医療と介護の連携にある

在宅ケア新潟クリニック

在宅ケア新潟クリニック

日本は、世界に類を見ないペースで高齢化が進んでおり、2025年には、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となり、国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という、人類が経験したことのない「超・超高齢社会」を迎えます。そこで厚生労働省は、高齢者が自立した生活を送れるように支援するとともに、なるべく住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを最期まで送れるように、その地域の医療と介護が一丸となって高齢者を支える「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。
歯科は、この地域包括ケアシステムにおいて、「口の専門家」という立場で参加しており、高齢者が最期まで口から食べていけるように支援することや口の衛生管理、口のリハビリテーションを様々な医療や介護の職種の方と連携して行うことが重要です。また、歯科医院への通院が困難となった患者さんに対しては、患者さんのお宅までかけつけ、個々に必要な歯科治療をお住まいで提供していくことも求められます。
日本歯科大学新潟生命歯学部は、30年以上前から訪問歯科診療を行っている実績があり、長年にわたり地域で活躍する歯科医師の育成に努めています。
同校新潟病院では1987年に「在宅歯科往診ケアチーム」を全国の歯科大学に先駆けて新設し、2014年からは日本初の訪問歯科専門の診療科「訪問歯科口腔ケア科」へと移行しました。さらに2018年には在宅診療を専門に行うクリニック「在宅ケア新潟クリニック」を全国に先駆けて開設。今後も地域に根差した10年先の歯科医療の確立に力を入れていきます。

【広告企画】提供 : 日本歯科大学新潟生命歯学部

この記事のテーマ
医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」を解説

病気やケガなどによる身体機能や生理機能の変化を治療し、健康な生活が送れるようにするのが、医療の役割です。今日のように高齢化が進んだ社会では、健康で長生きできるようなサポートも重要です。これらの役割を担うのが、医師、薬剤師、看護師、理学療法士などの専門家です。医師であれば解剖学や病理学、薬剤師であれば薬学など、それぞれが専門的な知識と技術を身につけ、連携することで医療の質を向上させる方法も学びます。

「医学・歯学・薬学・看護・リハビリ」について詳しく見る

この記事で取り上げた
「歯学」
はこんな学問です

口の中の健康状態を改善し、病気の予防と治療を行うための研究をする学問である。学問分野としては、「基礎歯科学」と「臨床歯科学」に分かれる。「基礎歯科学」は、口腔の構造と生体の組織や微生物との関係などを研究する基礎分野である。「臨床歯科学」は、「基礎歯科学」の成果に基づいて実際に診断・治療するための方法や医薬品・設備・治療に用いる素材などを研究対象とする分野である。

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