【今から知っておくべき】ブラック企業の実態と特徴とは?

ニュースなどでもたびたび耳にするブラック企業。ブラック企業の実態とその手口、特徴を紹介。企業紹介に「責任」、「やりがい」をうたうところは要注意?
この記事をまとめると
- ブラック企業の実態に「当たり前」だと思ってしまうことが多い
- 病気になるまで頑張ったら手遅れ
- 「責任感」という言葉に気をつけよう
就職氷河期だと言われ続け、不安と疑問を抱きながら学校生活を送る方が多いのではないでしょうか。しかし、ようやく入社した企業で仕事を始めてみるも、「休みなし」「中々帰れない」「残業代0」など、劣悪な環境下で社員を使い捨てのコマとして扱う「ブラック企業」だった! という話を耳にすることが増えてきました。
最近のニュースでは、働き過ぎによる「自殺」や「過労死」など、本末転倒な事件の見出しなどをよくに目にします。精神疾患(うつ病などの心の病気)による患者の数は年々増加していると言われています。
今回は、「クールジャパンだ!」などといった海外視点の評価は置いておき、冷静にブラック企業の実態をご紹介したいと思います。
ブラック企業の実態とは?
残業は当たり前。もちろん手当はなし。
前提として「残業」は、通常あってはならないといわれています。
例えば、バイト先で「忙しいから3時間残れる? お金は出ないけど」といわれ、労働を強いられるとしたら、どう思いますか?
もちろん、そんなバイトはしたくありませんよね? どんなにバイトが楽しかったとしても、その後に入れている予定でもキャンセルして仕事をしないといけないとなると、嫌気がさしてくるのではないでしょうか。
ブラック企業に入社してしまうと、当たり前のように毎日過酷な労働を強いられるのです。
労働基準法第34条には以下文が綴られています。
“第34条 使用者は、労働時間が6時間を超える場合においては、少くとも45分、8時間を超える場合においては、少なくとも1時間の休憩時間を労働時間の途中に与えなければならない”
もちろん、アルバイト先でもこの規定を守らなければ、「ブラック企業」に当てはまってしまいます。「残業・休憩なしが当たり前」になってしまえば、“ブラック体質”と呼ばれる体質化してしまい、将来過労による何らかの病気を患ってしまう可能性が出てきます。
十分にお気をつけください!
「責任感」とはなんだろう?
世間では一般的に、従業員に「責任感」という言葉を用い、“自主的な時間外労働”を強いている企業のことを「ブラック企業」と定義しています。
従業員としても、「責任」となれば、罪悪感や背徳感を感じてしまいます。
最終的に、労働をせざるを得なくなる状況になりますよね。
一般的に、企業側としても意図的に強いているわけではない“グレーゾーン”として対処されている現実。ただの“無責任な発言”によるものということで、本来は真に受けるべきではないと言われています。
そんな「ブラック企業」は、みなさんの周りにもごく普通に存在しています。
そして、過労による「自殺」「過労死」、精神的な「うつ病」など、あなたがブラック企業の被害に遭うと悲しむ人はたくさんいるのです。
これを機会に日ごろから「明日は我が身」だという意識で、いろいろな視点から企業を観察するのと良いかもしれません。そのためにデータから客観的視点で企業を見る「統計学」、企業に関する「法律学」、企業に関する「経営学」など総合的に文系・理系を学ぶことができる総合学部や教養学部に進んでみるのはいかがでしょうか。
この記事のテーマ
「総合・教養」を解説
近年、大学によっては「教養学部」や「総合学部」などが新設される動きがあります。さまざまな学問分野を幅広く学ぶ「リベラルアーツ」や、文理融合した学びを特徴とする学問が多いようです。いずれも、自分スタイルや目的に合った学び方ができる学校を選ぶことが大切です。
この記事で取り上げた
「教養学」
はこんな学問です
人間社会や文化について、幅広い学識を備えた人材の育成をめざす学問。特定の専門分野に偏らない視点や論理性を身に付けることを目的とする。欧米の大学にあるリベラル・アーツのコンセプトを取り入れ、自然科学・人文科学・社会科学を研究テーマとし、総合的に研究する。総合的なものの見方、考え方と、柔軟な理解力、思考力など実践する力を身に付けたジェネラリストを養成する。
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