香りの重い軽い。その印象の違いは?
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この記事をまとめると
- 香りには「重い」「軽い」と感じられるものがある
- 香りの重い軽いの印象は、匂い立つ速度と持続力が関係している
- アロマテラピストの仕事は福祉・介護分野にも活躍の場が広がっている
香りには重い、軽いがある?
みなさんは香水を付けたことがありますか? 自分で付けたことはなくても、お母さんがおでかけの時に付けていた記憶や、街ですれ違った人から匂ってきた体験はあると思います。ところで、その時に香りが「重い」とか「軽い」と感じませんでしたか?
世の中には、さわやかな香り、怪しげな香り、渋い香りなど、さまざまな匂いがあります。そうした印象のなかには、「重い」、「軽い」というものも存在します。なぜ重いか軽いかを知るには、まずは香りの仕組みについて知る必要があります。
香りの印象の決め手になる「ノート」って?
香水は本来、複数の特徴を持つ精油(エッセンシャルオイル)をブレンドして作られています。この油が揮発すること、つまり空気中に拡散することで、私たちの鼻に匂いを届けます。それぞれの精油は、揮発するまでの時間が異なり、それを「ノート」と呼んで分類します。
ノートには、トップノート、ミドルノート、ベースノートの3種類があり、トップノートは最初に立ち上がる香りで「軽め」の印象、ミドルノートはその次に立ち上がる香り、ベースノートは時間がたってほのかに香る「重い」香りとされています。香りの軽い、重いという印象は、香りの匂い立つ速度と持続力に関係していたんですね。
ほかにも、精油ごとに「人をどんな気持ちにさせるか」「どのような素材からできているか」「どれくらい強いか」などさまざまな分類があります。そして、こうした精油の特徴をよく知り、リラクゼーションに役立てるのがアロマテラピストと呼ばれる職種の人たちです。
香りでリラクゼーション! アロマテラピストのお仕事
アロマテラピストの仕事は、アロマテラピーを通じてリラクゼーションを行うことです。そもそも「アロマテラピー」とは、アロマ(芳香)とテラピー(療法)を掛け合わせた造語で、今から80年ほど前、フランス人のある科学者が、やけどにラベンダーの精油をかけたら治癒したことがきっかけで生まれました。
女性のあこがれの仕事として名前が挙がることも多いアロマテラピストですが、現在はリラクゼーション施設だけでなく、癒やしのプロとして産婦人科クリニックや老人介護施設などにも活躍の場を広げています。ストレスの多い現代社会ですから、これからも必要とされる場面は増えるでしょう。
香りの特徴を体験と知識を通じて覚え、かつそれを組み合わせる創造性を必要とするやりがいのある仕事。それが、自分のためでなく誰かの癒やしにつながっている、ということもステキですね。
この記事のテーマ
「エステ・ネイル・リラクゼーション」を解説
ネイルアーティストやエステティシャンなど、美容のスペシャリストを育成したり、アロマセラピストやマッサージ師のように身体のもみほぐしや香りでの癒しに関わる知識と技術を身につけます。あわせて学校では、職業に応じた専門技術と接客能力を磨きますが、新しい技術やトレンドに対応するため、自ら学び続ける好奇心やセンスが求められます。
この記事で取り上げた
「アロマテラピスト」
はこんな仕事です
アロマテラピーとは、植物から抽出された精油(エッセンシャルオイル)を肌に塗り、その香りで心や身体のストレスを取り除く自然療法を指す(『アロマセラピー』ともいう)。専門的知識を持ってアロマテラピーを行う技術者が、アロマテラピストである。アロマサロンで施術を行う他、ショップやカルチャー教室で個人の愛好者への指導を行うなど、活躍の場は幅広い。身体に優しい療法として一般の愛好家も増えているが、精油を取り扱う上で専門的な知識を要する場面もあり、アロマテラピストの需要は高まってきている。
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