今思えばあまり意味がなかった勉強法
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あんなに勉強したのに、試験が終わるとすっかり忘れてしまうなんて人は少なくないはず。それは、勉強法が非効率的だったのが原因かもしれません。そこで、当時やっていたけど意味がなかったと思う勉強法を社会人に聞いてみました。
この記事をまとめると
- まとめるだけで満足してしまう
- ひたすら暗記のみの勉強法は忘れやすい
- 質より時間を取っていてもはかどらない
きれいにノートをまとめても無駄!?
「あんなに必死で勉強したのに、大人になった今ほとんど覚えていない」と話すのは、Kさん(女性/26歳/出版)。Kさんが行っていた勉強法は、板書を丁寧に行い、重要だと思う部分にアンダーラインを引くことだったといいます。
「勉強の目的をはき違え、ノートをきれいに取ることだけに専念してしまいました。その結果、ノートまとめに時間をかけすぎて授業についていけないことも多々……。また、いろんな色のマーカーでアンダーラインを引きすぎて、どこが重要か分からなくなってしまうこともしょっちゅうでした」
どうやらノートを見やすくまとめることだけが目的となってしまっていたようです。それよりも先生の話をきちんと聞いて、重要な部分だけ板書するほうが効率的なのかもしれませんね。
ひたすら暗記のみの勉強法は忘れやすい!?
丸暗記できる人は記憶力が良いのかもしれませんが、それは一時的なことに過ぎません。Yさん(男性/27歳/IT)は、「ただ暗記するだけでは全く意味がない」と話します。
「僕は歴史だけでなく英単語や数学の方程式まで丸暗記して覚えていました。しかし、それだと応用問題になったとたんに太刀打ちできませんでした。それに、試験が終わったらすぐにすっぽりと忘れてしまうんです」
やはりきちんと意味を理解したうえで勉強しないと、応用問題には対抗できないようです。逆に方程式の成り立ちや意味をきちんと理解していれば、基礎問題でも応用問題でも関係なく解けるようになるかもしれません。
どんなに時間をかけてもはかどらない!?
人の集中力はおよそ90分と言われています。そのため、ずっと机に向かっていることは至難の業。Mさん(女性/26歳/金融)は、集中力が切れてもなお、寝る間も惜しんで勉強したというのですが……。
「とにかく勉強していないと不安で落ち着かなくて、試験前は徹夜で勉強していました。その甲斐あってか、どの教科もそこそこいい点数を取っていたんです。だけど、時間をかけた割にはあまり点数が伸びなくて……。時間をかけたことに満足してしまっていたのかもしれません。もっと時間を決めて集中すればよかったと思います」
人は記憶した内容を睡眠中に整理したり定着したりするといいます。そのため、睡眠不足だとせっかく覚えた内容も抜け落ちてしまうおそれが。ダラダラと勉強を続けるよりも短時間で集中してやったほうが効率的なのかもしれませんね。
同じような勉強法を取り入れている高校生も少なくないかもしれません。もし勉強しているのに思ったよりも成績が伸びないと感じたら、思い切って勉強法を見直してみてはいかがでしょうか。